ダンジョン前
「えー、はい。そうです。ヒナタの代理保護者として参加します。これが許可書類です」
久東は先日園長に書いてもらった保護者代理の許可証明書を受付に提出した。
「はい。確かに受けとりました。それでは久東さんとヒナタちゃんは時間になるまでダンジョン入り口A-1前にて待っていて下さい。ここからすぐそこにあります。皆さんもう集まってきてますね。そこでダンジョン試験についての説明がありますので、保護者代理の久東さんはよく聞いておいて下さい」
「分かりました」
俺はヒナタと共にA-1入り口に行った。ダンジョンはドーム状で表面は黒い壁で覆われており中は全く見えない状態になっている。
「なぁ、ヒナタ。この試験はTop Gradeの人も参加してるのか?」
Top Gradeとは日本国内におけるスキル保有者上位5%に与えられる称号のことだ。俺はこの1週間、スキルの事など色々と図書館で勉強しておいたのだ。
「ううん。今回はCくらいの人しかいないかなぁ。Bもちょこちょこいるかもしれないけど」
「そうか、それならちょっと安心だな」
俺たちは人だかりの出来ているA1入り口へ辿り着いた。
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「えー、諸君。おはようございます!」
「おはよーございまーす」
短髪のシャキッとしたキャリアウーマン風の女性がメガホンで参加者に語りかける。
「本日は Grade試験の一次試験をここで始めたいと思う。それに差し当たって試験の説明するぞ!配布の資料を見てくれ!」
久東は受付でもらった資料に目を落とす。
「今回、参加者はちょうど100名になる。みんなは受付でナンバープレートをもらってるな!」
ヒナタは手に持っていたナンバープレートを見る。そこには「100」と書かれた白い丸状のプレートがあった。
「その番号は私のスキル「洞察」によって各人をステータスで見極め、順位付けしたものだ!配布資料裏面にステータス値も書いてあるだろう!」
久藤は資料の裏面を見た。
■如月ヒナタのステータス
学生 Lv3
HP 30/30
攻撃力 16
防御力 16
速攻性 16
命中力 16
知力 5
創造性 5
【スキル】
コピー 無所属
「このステータスによって順位付けされていることはスキル学校にいるみんなならよく分かっているよな!このステータスでの順位が今君達が持っている番号だ。一位が「1」のプレート。そして最下位が「100」のプレートだ」
ヒナタがもう一度プレートに目をやる。「100」と書かれた数字を見てしょんぼりしている。ステータスをコピーする前の状態の奴が反映されていた。
「ひ、ヒナタ、元気出せ。こっから上がっていくだけじゃないか!」
「そ……そうだよね!くーちゃん!頑張ろうね!」
「いや、だからお前が頑張るんだぞ」
そうは言ったもののこの100人ほどのスキル保有者の軍勢の中でもヒナタの評価がそこまで低いものとはおもっておらず、久東は少し心配になる。
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今日のヒナタの戦果
ナンバープレート「100」
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