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『 神々の黙示録 』  作者: 関口 信造 シンゾウ
12/14

《 序章 》 〈 第十話 〉 思わぬ奇襲

《 キャラクター&キャスト 》


 「 十二神将 」


子 クビラ大将   / 役所 広〇  

丑 バサラ大将   / スチーブン・セガー〇

寅 メキラ大将   / ジャッキー・チ〇ン

卯 アンテイラ大将 / ジェッ〇・リー

辰 アジラ大将   / イ・ビョン〇ン

巳 サンテイラ大将 / ペ・ヨンジ〇ン

午 インダラ大将  / アンデ〇・ラウ

未 ハイラ大将   / 金城  〇

申 マコラ大将   / 木村 拓〇

酉 シンダラ大将  / アル・パチ〇ノ

戌 シャトラ大将  / キーファー・サザーラ〇ド

亥 ビカラ大将   / トニー・レオ〇


邪神アポフィス   / ブラッド・ピッ〇



ミカエル様はニコリと微笑まれると、私は光に包まれ ・・・

その光が消えると、もう外の空中におりました。


十二神将の御姿が見えます。

皆様、後ろ向きですが ・・・


あわわっ!一瞬で振り向き様に、凄まじい殺気に満ちた眼光と、

真っ赤に焼け爛れたような槍の穂先十二本が、

私の目の前に向けられました。



「 ああ、ぶっ ・・ うぎぃぃ ・・・ 」



《 なんじゃあ、先程の白うさぎではないか驚かせおって ・・・

 

 なるほど、これも神鍛えという事じゃなあ。

 いきなり背後を取られたので、そりゃあ驚いたわい。


 まあ、お前も胆を冷やしたであろうがな。》



  槍を立てられ、一人の神将様が呆れたお顔でおっしゃいました。

  他の方は笑っておられます。


  ひええ~~、わたくしの髭やら毛が逆立っております。

  危うく丸焦げになるところだった。



「 もも、申し訳ございませんでした。

 私は、ミカエル様からお送りして頂いた次第で御座います。」



《 おお、そうであったか、

 お前が謝る必要はないぞ、すまなかったな・・・


 ところで代折羅(バサラ)殿。

 おぬしの反応は他の者より一瞬遅れたが、

 ちと油断しておったのではないかな?》



《 いやあ~、これは面目ない迷企羅(メキラ)殿。

 わしはな、まさか我等の背後に現れるとは、

 想いも寄らなんだ事でしあ ガッ・・ グウゥ・・・》 えっ、何っ?



 ===============================


( 推奨BGM )クィーン「ショウ・マスト・ゴー・オン」(リピート)


  1、ボーカル=フレディ・マーキュリー

    https://www.youtube.com/watch?v=Zqct2SGoDE0

  2、ボーカル=エルトン・ジョン

    https://www.youtube.com/watch?v=0079I9MqSNw


     どちらでもお好きな方をどうぞ ・・・


 ============================





 ・・・ 一体、何でしょう? 皆様、御様子が変です。

   御顔色が真っ青で、まるで金縛りに掛かった様に ・・・



     『 当りだよ、うさぎちゃん。』



  ・・・ なな、男の気取ったような言霊だけで姿が? 

                  見当たりません・・・!



《 ばっ、馬鹿 ・・・ な 》


《 有り・・ 得ん!我等全員を・・ ど、同時に金縛りに掛けるなど!》


《 何者だ!・・ 姿を・・・ 現せぇ~!》


   すると、十二神将の皆様の御目が更に見開き、

   凄まじい殺気が膨れ上がり怒りに震えていらっしゃる御様子。


   これは、ただ事ではありません。



   その視線の先は、私の右斜め上に御座います。


 私が覚悟を決め、ゆっくり見上げると、ううっ ・・・

 そこには、長いプラチナブロンドの髪に、

 ギラリと不気味に輝く大きな目、ツンとした高い鼻、

 不適な笑みを作り出す口の中には、嫌味に光る白い歯。


  次第に現れる腕組みをした上半身 ・・・


 下半身まで続くパールホワイトのワンピースが足首まで伸び、

 その足には宝石を散りばめた黄金のサンダルが。


 これは中世ギリシャの民族衣装の様だ。

 ただ、装飾はかなり派手である。


 背丈は 2メーター30位はあるだろうか?

 十二神将でも平均 2メーターはあるのにそれよりでかい。


  しかし、強烈な邪気を放つこの姿。

  腐れイケメンの正体は、悪魔か?それとも魔神か?



《 きっ、貴様は ・・・ 二ビルの 邪神アポフィス! 》


《 いやっ、それは、そんな筈は無い!

 下級の神の、しかも 邪神に堕ちた・・・お前などに、

 こんな力は・・・ 無い筈だぁ!》



『 クックックック ・・・ まあまあ、現実を感じ給え。


 無い筈と思い込む事で油断が生じたのだよ。愚かだねェ。


 僕は気が短いから、君達の計画が始まるまで待てなくてね。

 分かるだろ。

 裁かれるのをジッと待つなど、プライドが許さないんだよ!


 我と慢心で生きてる僕は、我道邪道の道を貫く愚か者。

 別にそれで構わない。

 

 どうせなら、散り際は派手な方が良いと思ってね、

 一個中隊を率いて奇襲攻撃を仕掛け、敵将の首を取る。


 な~んて、シナリオはどうかな。』



《 ・・・ ぬうう、馬鹿な愚行は妄想だけに留めておくべきだったな。


 仮に全軍を率いたとしても、この中におられる大神様には、

 傷一つ付ける事すら出来ずに全滅するは必定。

 悪い事は言わん、魂を入れ替え投降するが得策じゃ。 


 さすれば多少なりとも温情を頂き、裁きの刑の軽減も許されるであろう。 

 さあ、我等が同行し進言する故、一緒に参るのじゃ!》



『 ふん、お前等の説教など聴く耳持たぬわぁ!』


《 おのれ~、体が動けばこの炎剛槍(えんごうそう)で貴様の魂を貫けるものを・・・

 で、何処にいるのじゃ、その一個中隊はぬ ・・ うぬうぅ・・・ 》



  ゲッ、何と邪神とは ・・・ 愚かだ。ここまで堕ちるものなのか?

  迷企羅様のせっかくの御申し出を無にするとは・・・


  しかし、たっ、只ならぬ邪気が充満して来て、

  ああっ、次第におぞましい化け物の姿が、エエッ、有り得ない。


  囲まれている・・・空一面にぃ!



『 クックックックッ、はあっはっはっは ぁ~・・・ 』



   何千 ・・・ぶぶっ、いや、何十万?

   まだ湧いて来る。


   あの、ちゅ中隊って、小隊が三つか四つの編成で、

   200名前後の部隊の筈だけど・・・


   こいつは澄ました顔でニヤつきやがって、

   ふざけた野郎だ!足に噛み付いたろか!



『 うさ公は黙ってな!』



   うさこ~ だと~!

   僕、金縛りには掛かってないけど、

   無害なうさぎって事かぁ? くやしい~~っ!



《 貴様ぁ、一個中隊などと、法螺を吹きおって ・・・ ん?

 ああ~、このカラクリ、よ、読めて来ましたぞ。スミ、ススッ。》


       えっ、何? 邪神を指差して ・・・ 炭? 煤ッ?



    *(BGM STOP)




『 エエ~ななな、なんの事か分からないぞよ。ホッホォ~、

 僕はぁ~、悪、悪、アックの貴公子~、アポフィスゥ~なの♪

 るんるん♪両手をうねうね、ゆらゆら、フラダンスゥ、うふっ♪』



     なっ、何やってんだ、このボケ神はぁ~!



《 げげっ、ゲッ、ぶうぅ~~~~っ!》


《 あび、ぶおッ ・・・ ぐえっ!》


《 ビビビ、びっくりクリリンつるぴかりん!

       太陽拳って、あっ、目っ、目があぁ~~~っ!?》


《 ギィーコー、ギィーコー、ザッパァ~~ン? 溺れたぁ~~ ! 》


《 カンカンカンカン、ああ~止まってぇーー!バンッ!

         電車に激突 ジャジャジャジャ~~ン!》


《 大統領、もうお会いすることは無いでしょうって、

               ああーっ、ガキィッ! 》


《 おいおい電話しながら運転は無いだろ。

 僕こないだも追突されたのにィ~クク、首が痛いんだよ~、ガクッ!》


《 それはす、済まない。今、救急車を呼ぶからし、

    しっかりするんだああって俺も駄目だぁ、あぐっ ・・・ 》


《 みんな、いけないわ! ピィーポー、ピーポー、フィーポー。

              あ、あなたも一緒に乗ってく。》


  上の台詞が誰だか分からないって? そんなの僕知らな~~い・・・



『 はいは~い、皆っさ あ~ん御一緒に ぃ、ワンツウ ・・・


 え~、駄目なのぉ、チョット行き過ぎたとは思ったのよ。

 良い刺激になるかなあ~って、ごめんなさい。


 でね、どこでばれるか冷や冷やで ・・・ ぶつぶつぶつ ・・・

 ほら、だからね ・・・ ぶつぶつ ・・・


 じゃあ、変身解きますからね。

 ねね、見て頂戴ね ・・・ ふんふ、ふんふ、ふ~~ん!』



   あわわわわ、ごあっ、ゲッ、ぽて、ポテ、ボテットナ・・・!



《 わしゃあ、もう駄目じゃあ!ざ、財産は全て、変え猿(カエサル)にぃ~

                ああ、ぐっ、グエットナ!》


《 ブ、ぶるぅーたす、おみゃあもかあ~~・・・ ガクットナ!》


《 あがが、あっスミ、ス~ミれ~のは~なあ~♪

   十二神将全滅!ぷらす一匹?いや一羽!


       ・・・・・ もう 無いよ~だ! 》



            だって、これ以上出ないんだもん!





《 あのぉ、みなさ~ん。起きて下さい。

 

 お気持ちは分かりますが、一人残らず気絶というのは、

 如何なものかと思うのであります。


 ちょっ、信造ちゃん、うさちゃん!

 あなたは大黒天の叔父様から、

 絶対気絶しないスーツ 着せてもらっているのに、

 何なのこの体たらくは、じゃあ何、わたくしのボケは最強ってこと。


 そりゃあ、わたくしは主神の中では、お笑いにはうるさいわよ。


 「 笑う門には副は外 」って言うでしょう。えッ、違う?


 あなたね、変に突っ込み入れなくていいのよ。

 黙って読んでいればいいの!


 でも、御爺様には適わないわ。


 あの方は筋金入りだもの。そんな事はいいのよ。

 もう、ファスナーどこよ。背中にはなさそうね。

 あっ、お腹に何かのスイッチか、ただの穴か?


 へ~そ~!かわいい、ピンク色だわ。

 むふふ、こちょこちょ、良い子はおヘソさわらないでね。》



  うぶっ、ぐくっ ・・・ 

  うぷっ、くくくっ、ぎゃっ、うひひ・・あ、ん~?



《 やっと起きた。あなたが寝てたら話が進まないでしょう。

 じゃあ、みんな起こすから、あなたはその大きな耳を塞いでいなさい。》



「 んご、ぶっ?へっ、耳を塞ぐので?

 耳、この前足で押さえ込めば、ちょっとは届かない。

 うんしょ、んしょ・・・」


  あ、スミレ様は何を ・・・ 左手の人差し指を立てて、

  その先に赤い光が、それを楽しそうに見つめながらニッコリ!


   元気玉か?


  いや、危なさそう、絶対危ない!



「 あのぉ、スミレ様。

 他の方は、わたくしがお起こし致しますので、

 そればかりは御勘弁を、ああ ・・・」



《 む~り無理!あのネェ、それじゃあ芸が無いでしょ。

 景気付けという事もあるし、ところで~、あなた花火好きでしょ。

 それも大きいほど良いわよねェ・・・ あ~、聞かなくても分かるわよ。


 うん、じゃあ控えめに三尺玉位でいいわよね ・・・

 直径90センチのスミレ特製三尺玉出ェ~来た!》



   は、はは、指先の光が花火の大玉になったぁ。

   で、何も私の前に置かなくても ・・・


   あれっ、この三尺玉には、突起物が付いて ・・・?


 

「 あの、スミレ様。これは、何で御座いましょう?」



《 あら、決まってるじゃない。


 いい、今私がチャッカリマンで導火線に点火するから。


 そうしたら、すぐに五メートルは離れたほうがいいわ、危ないから。

 それって、地球では世界共通の常識でしょ。


 ほら、バケツに水も用意したのよ。これで防火対策は完璧だわ。

 あなた、こんな近くで花火見物出来るなんて幸せよねェ。


 それと、良い子は真似しないでね。うふっ。》



   ううう、うふって、ロケット花火じゃあるまいし、

   いか~ん、お止めしなければ ・・・


   私はぴょ~んとスミレ様の右腕に飛び付いた。  



「 スミレ様、殿中に御座います。お鎮まり願います、なにとぞ~!」



《 ・・・ あなた良く見てよ。


 この空中はどう見ても、木の電柱とか燃え移るような建物は無い、

 世界一安全な場所でしょ、騒ぐような事かしら?

 ははあ~ん、あなた、さては自分で点火したいんでしょ。


 ほんと人間って強欲というか、贅沢好きというか、

 ある意味勇気あるわねェ。まあいいわ、これ持って。》



「 ああ、あの、こんな物持たされても私は点けませんから ・・・

     えっ、火が勝手に ・・・ ああ、またこのパターン。」



《 何も心配には及ばぬぞよ。


 誰も火傷したりするような、やわな霊体は持ってはおらぬ故。

 むふふふ、ほれ、わたくしがおぬしを、

 このように両手で持って恐る恐るぅ ・・・》



    ジュッ、バチバチシュゥゥゥ~~・・・



《 点火終了!お役目御苦労!》      

  


   あわわわ、あきまへ~~ん!無茶苦茶やあぁ~~!


      ブシュシュシュシュゥゥゥ~~~・・・



《 はっ早く離れて、キャーッ、どうなるのかな~?ふんふん♪るんるん♪》



    ビシュゥゥ~~~・・・


 

「 そんな、お楽しそうに。

 あ、あのぉ、私抱っこされてて逃げられませぇ~~~ん!」



  ユゥゥ~~、ジジッ!!! 間も無く ・・・


   ピカドン、パカパカ、パリパリ、パジリジリ、ピュウ~ッ!

     ピュウゥーーッ、ドドンドン!!! ジュッ!



  ・・・ ああ凄く綺麗な光が溢れて ・・・ 

  ジジ ・・・ 熱さも忘れ ・・・ 気のせいか焦ゲッ ・・・

  ガ、が、(がま)の穂で寝よ ・・・ ジジジッ ・・・


  あぁぁ~、目の前が暗くなッ、ツ ー ー ーーーー ・・・



==============================


  ( 推奨BGM ) フレデリック・ショパン作曲

     ワルツ第六番 作品64―1「子犬のワルツ」


     スタニスラフ ・ ブーニン ( ピアノ )

  https://www.youtube.com/watch?v=DMFjGlI2AfU


==============================



《 何事だあ~!敵襲かあ!んっ?

     スッ、スミレ御嬢様!ああ、何というお姿で ・・・ 》

 

《 どあ~どないしましたあ~!なな、なはあ~~ッ!スミレ御嬢様 あぁ》


《 あ~ら、皆様お久しぶりですわ。驚かせてごめんなさい。


 しかしながら、惚れ惚れするような勇ましい対応に、

 わたくし、安堵すると共に非常に感銘を受けました。


 これなら司令部の守護は万全ですわ。


 あ~、ただ、あぷっ、ああ失礼。

 今の花火で、皆様のお召し物が焦げて、

 あ、頭がアフロにぃ、可笑しくて ・・・


 ぷぷ、パッチン!パッチン!》



《 そそ、そう言うスミレ御嬢様もアフロですぞ。があ~っはっはっはぁ。》


《 え~っ、そうなの。

 やだぁ~あっ、あたくしの「 髪飾りの龍 」の(たてがみ) までアフロだわぁ。


 もう ・・・ あん?何? 内のうさちゃんの脳裏にメールが来てるわ!

 良く出来た脳みそよね、メール受信出来るなんて。


 あら、ミカエル殿からだわ。何々、このイメージは ・・・ 》




   ・・・・ うさぎ殿、東京八雲の土門家に行け!健闘を祈る。

   また会おうではないか~い!・・・ 公爵ミカエルより




  あは~?ミカエルったら、笑いのセンス無いわネェ。

  それにかなり古いわよ。


  え~、35点ってとこね。


  でもこの子ったら、また寝ちゃったのよねェ。

  二度寝は良くないわよ、髪の毛も無いのにアフロになって。


  そんなことより、私が送迎頼んであげる。    


 

・・・ ポピピパポポプポ ・・・あ、あのねエアロスマホよ ・・・

   

   ぽるるるる~、ポチッ!



((( は~い、こちらハヤブサ特急便でございま~す。)))


《 あ、あの、私スミレですけど、小さな白うさぎを、

     出雲から東京八雲の土門家までお願いします。》


((( 毎度ありがとうございます。

         はい、畏まりました。すぐ参ります。)))


               ・・・・・・・・ ブチッ!



《 お~待たせ致しましたぁ。

   私、ハヤブサ特急便十代目、隼の竜飛丸に御座います。》


《 あらお早いですこと。ご苦労様。

 それにしても、あなたのそのいかしたゴーグルにパイロットスーツ、

 それにくちばしの上に白いお髭が、とってもダンディで素敵ですわ。》


《 お褒めのお言葉を賜り恐縮に存知ます。》


《 それで、このうさちゃんを運んで欲しいんですの。》


《 はあ~い、お安い御用に存知ます。

 しかしアフロのうさぎとは面妖で御座いますなぁ、はははは。


 え~、東京までですと料金は名古屋コーチン三羽となります。

 ちょっと好物でして~、それに妻と昨日孵った二羽の雛がおりまして。

 むふふ、関係ありませんが。


 え~、それでお時間はと言いますと、

 ん~、今日の気圧配置は西高東低ですので、

 風の関係で多少お時間は掛かるかと存知ます。


 それで、約二時間はみて頂きたいのですが、如何で御座いましょう。》



《 それで結構よ。うさちゃんはこのバスケットに入れるから・・・

 あらっ、あなたブライトリングの腕時計してるなんて、センスいいわねェ。》



《 ありがとうございます。これは、パイロットの必需品で御座います。


 もう、かれこれ三十年は使用しておりますが、

 メンテナンスをしっかりして愛情を込めて、

 大事に使わせて頂いております。》



《 まあ、素晴らしい心掛けですこと。

 ところで、竜飛丸さん。今まで、どちらにいらっしゃいましたの?》



《 いやあ~、まあ、ちょっと二ビルの様子が気になり、

 視察に行っておりまして、ほほほほぉ ・・・ 御安心下さい。

 

 二ビル星の結界は完全に機能しており、

 アヌンナキ達の邪魔は一切受けることはありませんよ。


 加えて、銀河赤道上と太陽系との位置関係も、

 シリウス銀河との距離も寸分狂い御座いませんでした。》



《 あ~ら、視察なされていたとは ・・・ お疲れさまでした。

 それで本気なのですか、その格好で空のお散歩とは・・・?》



《 勿論ですとも、関西中京を経て富士の霊界を観察しながら、

関東へ入るつもりです。


 我等がこうして分身の霊体を持つのも久方振りですから、

 じっくり感触を確かめながら、旅をするというのも一興で御座いますよ。


 では、もう参りますが、名古屋コーチンは付けて置きますよぉ。


       十二神将の皆もまた会おうではないか~い ・・・ 》



《 あ~ら、遠慮なさらずともダチョウの丸焼きでも御用意致しまっ ・・・

  ちょっ、もう、あんな所まで行かれてしまったわ。


   おじさまぁ~、いってらっしゃ~い!


     ふぅ、しかし叔父様ったらギャグのセンスが今一なのよねぇ。

    まあ50点てとこね。


     あっごめんなさい。


    十二神将の皆様をほったらかしにして ・・・》



   《 ああ、いえ ・・・》


 《 はは ・・・》






以上、うさぎと十二神将の殉職 シーンでした!


この惨劇に、多くの方は涙を流されたと思いたいですが、

少しは笑って頂いたでしょうか?


最悪、苦笑でも構いません!

今後も、うさぎの苦難は無限に続くのでした!


ギョギョギョギョ~~~~~ン!



本当の修羅場は、「正気の狂気」から始まります。

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