《 序章 》 〈 第十話 〉 思わぬ奇襲
《 キャラクター&キャスト 》
「 十二神将 」
子 クビラ大将 / 役所 広〇
丑 バサラ大将 / スチーブン・セガー〇
寅 メキラ大将 / ジャッキー・チ〇ン
卯 アンテイラ大将 / ジェッ〇・リー
辰 アジラ大将 / イ・ビョン〇ン
巳 サンテイラ大将 / ペ・ヨンジ〇ン
午 インダラ大将 / アンデ〇・ラウ
未 ハイラ大将 / 金城 〇
申 マコラ大将 / 木村 拓〇
酉 シンダラ大将 / アル・パチ〇ノ
戌 シャトラ大将 / キーファー・サザーラ〇ド
亥 ビカラ大将 / トニー・レオ〇
邪神アポフィス / ブラッド・ピッ〇
ミカエル様はニコリと微笑まれると、私は光に包まれ ・・・
その光が消えると、もう外の空中におりました。
十二神将の御姿が見えます。
皆様、後ろ向きですが ・・・
あわわっ!一瞬で振り向き様に、凄まじい殺気に満ちた眼光と、
真っ赤に焼け爛れたような槍の穂先十二本が、
私の目の前に向けられました。
「 ああ、ぶっ ・・ うぎぃぃ ・・・ 」
《 なんじゃあ、先程の白うさぎではないか驚かせおって ・・・
なるほど、これも神鍛えという事じゃなあ。
いきなり背後を取られたので、そりゃあ驚いたわい。
まあ、お前も胆を冷やしたであろうがな。》
槍を立てられ、一人の神将様が呆れたお顔でおっしゃいました。
他の方は笑っておられます。
ひええ~~、わたくしの髭やら毛が逆立っております。
危うく丸焦げになるところだった。
「 もも、申し訳ございませんでした。
私は、ミカエル様からお送りして頂いた次第で御座います。」
《 おお、そうであったか、
お前が謝る必要はないぞ、すまなかったな・・・
ところで代折羅殿。
おぬしの反応は他の者より一瞬遅れたが、
ちと油断しておったのではないかな?》
《 いやあ~、これは面目ない迷企羅殿。
わしはな、まさか我等の背後に現れるとは、
想いも寄らなんだ事でしあ ガッ・・ グウゥ・・・》 えっ、何っ?
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( 推奨BGM )クィーン「ショウ・マスト・ゴー・オン」(リピート)
1、ボーカル=フレディ・マーキュリー
https://www.youtube.com/watch?v=Zqct2SGoDE0
2、ボーカル=エルトン・ジョン
https://www.youtube.com/watch?v=0079I9MqSNw
どちらでもお好きな方をどうぞ ・・・
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・・・ 一体、何でしょう? 皆様、御様子が変です。
御顔色が真っ青で、まるで金縛りに掛かった様に ・・・
『 当りだよ、うさぎちゃん。』
・・・ なな、男の気取ったような言霊だけで姿が?
見当たりません・・・!
《 ばっ、馬鹿 ・・・ な 》
《 有り・・ 得ん!我等全員を・・ ど、同時に金縛りに掛けるなど!》
《 何者だ!・・ 姿を・・・ 現せぇ~!》
すると、十二神将の皆様の御目が更に見開き、
凄まじい殺気が膨れ上がり怒りに震えていらっしゃる御様子。
これは、ただ事ではありません。
その視線の先は、私の右斜め上に御座います。
私が覚悟を決め、ゆっくり見上げると、ううっ ・・・
そこには、長いプラチナブロンドの髪に、
ギラリと不気味に輝く大きな目、ツンとした高い鼻、
不適な笑みを作り出す口の中には、嫌味に光る白い歯。
次第に現れる腕組みをした上半身 ・・・
下半身まで続くパールホワイトのワンピースが足首まで伸び、
その足には宝石を散りばめた黄金のサンダルが。
これは中世ギリシャの民族衣装の様だ。
ただ、装飾はかなり派手である。
背丈は 2メーター30位はあるだろうか?
十二神将でも平均 2メーターはあるのにそれよりでかい。
しかし、強烈な邪気を放つこの姿。
腐れイケメンの正体は、悪魔か?それとも魔神か?
《 きっ、貴様は ・・・ 二ビルの 邪神アポフィス! 》
《 いやっ、それは、そんな筈は無い!
下級の神の、しかも 邪神に堕ちた・・・お前などに、
こんな力は・・・ 無い筈だぁ!》
『 クックックック ・・・ まあまあ、現実を感じ給え。
無い筈と思い込む事で油断が生じたのだよ。愚かだねェ。
僕は気が短いから、君達の計画が始まるまで待てなくてね。
分かるだろ。
裁かれるのをジッと待つなど、プライドが許さないんだよ!
我と慢心で生きてる僕は、我道邪道の道を貫く愚か者。
別にそれで構わない。
どうせなら、散り際は派手な方が良いと思ってね、
一個中隊を率いて奇襲攻撃を仕掛け、敵将の首を取る。
な~んて、シナリオはどうかな。』
《 ・・・ ぬうう、馬鹿な愚行は妄想だけに留めておくべきだったな。
仮に全軍を率いたとしても、この中におられる大神様には、
傷一つ付ける事すら出来ずに全滅するは必定。
悪い事は言わん、魂を入れ替え投降するが得策じゃ。
さすれば多少なりとも温情を頂き、裁きの刑の軽減も許されるであろう。
さあ、我等が同行し進言する故、一緒に参るのじゃ!》
『 ふん、お前等の説教など聴く耳持たぬわぁ!』
《 おのれ~、体が動けばこの炎剛槍で貴様の魂を貫けるものを・・・
で、何処にいるのじゃ、その一個中隊はぬ ・・ うぬうぅ・・・ 》
ゲッ、何と邪神とは ・・・ 愚かだ。ここまで堕ちるものなのか?
迷企羅様のせっかくの御申し出を無にするとは・・・
しかし、たっ、只ならぬ邪気が充満して来て、
ああっ、次第におぞましい化け物の姿が、エエッ、有り得ない。
囲まれている・・・空一面にぃ!
『 クックックックッ、はあっはっはっは ぁ~・・・ 』
何千 ・・・ぶぶっ、いや、何十万?
まだ湧いて来る。
あの、ちゅ中隊って、小隊が三つか四つの編成で、
200名前後の部隊の筈だけど・・・
こいつは澄ました顔でニヤつきやがって、
ふざけた野郎だ!足に噛み付いたろか!
『 うさ公は黙ってな!』
うさこ~ だと~!
僕、金縛りには掛かってないけど、
無害なうさぎって事かぁ? くやしい~~っ!
《 貴様ぁ、一個中隊などと、法螺を吹きおって ・・・ ん?
ああ~、このカラクリ、よ、読めて来ましたぞ。スミ、ススッ。》
えっ、何? 邪神を指差して ・・・ 炭? 煤ッ?
*(BGM STOP)
『 エエ~ななな、なんの事か分からないぞよ。ホッホォ~、
僕はぁ~、悪、悪、アックの貴公子~、アポフィスゥ~なの♪
るんるん♪両手をうねうね、ゆらゆら、フラダンスゥ、うふっ♪』
なっ、何やってんだ、このボケ神はぁ~!
《 げげっ、ゲッ、ぶうぅ~~~~っ!》
《 あび、ぶおッ ・・・ ぐえっ!》
《 ビビビ、びっくりクリリンつるぴかりん!
太陽拳って、あっ、目っ、目があぁ~~~っ!?》
《 ギィーコー、ギィーコー、ザッパァ~~ン? 溺れたぁ~~ ! 》
《 カンカンカンカン、ああ~止まってぇーー!バンッ!
電車に激突 ジャジャジャジャ~~ン!》
《 大統領、もうお会いすることは無いでしょうって、
ああーっ、ガキィッ! 》
《 おいおい電話しながら運転は無いだろ。
僕こないだも追突されたのにィ~クク、首が痛いんだよ~、ガクッ!》
《 それはす、済まない。今、救急車を呼ぶからし、
しっかりするんだああって俺も駄目だぁ、あぐっ ・・・ 》
《 みんな、いけないわ! ピィーポー、ピーポー、フィーポー。
あ、あなたも一緒に乗ってく。》
上の台詞が誰だか分からないって? そんなの僕知らな~~い・・・
『 はいは~い、皆っさ あ~ん御一緒に ぃ、ワンツウ ・・・
え~、駄目なのぉ、チョット行き過ぎたとは思ったのよ。
良い刺激になるかなあ~って、ごめんなさい。
でね、どこでばれるか冷や冷やで ・・・ ぶつぶつぶつ ・・・
ほら、だからね ・・・ ぶつぶつ ・・・
じゃあ、変身解きますからね。
ねね、見て頂戴ね ・・・ ふんふ、ふんふ、ふ~~ん!』
あわわわわ、ごあっ、ゲッ、ぽて、ポテ、ボテットナ・・・!
《 わしゃあ、もう駄目じゃあ!ざ、財産は全て、変え猿にぃ~
ああ、ぐっ、グエットナ!》
《 ブ、ぶるぅーたす、おみゃあもかあ~~・・・ ガクットナ!》
《 あがが、あっスミ、ス~ミれ~のは~なあ~♪
十二神将全滅!ぷらす一匹?いや一羽!
・・・・・ もう 無いよ~だ! 》
だって、これ以上出ないんだもん!
《 あのぉ、みなさ~ん。起きて下さい。
お気持ちは分かりますが、一人残らず気絶というのは、
如何なものかと思うのであります。
ちょっ、信造ちゃん、うさちゃん!
あなたは大黒天の叔父様から、
絶対気絶しないスーツ 着せてもらっているのに、
何なのこの体たらくは、じゃあ何、わたくしのボケは最強ってこと。
そりゃあ、わたくしは主神の中では、お笑いにはうるさいわよ。
「 笑う門には副は外 」って言うでしょう。えッ、違う?
あなたね、変に突っ込み入れなくていいのよ。
黙って読んでいればいいの!
でも、御爺様には適わないわ。
あの方は筋金入りだもの。そんな事はいいのよ。
もう、ファスナーどこよ。背中にはなさそうね。
あっ、お腹に何かのスイッチか、ただの穴か?
へ~そ~!かわいい、ピンク色だわ。
むふふ、こちょこちょ、良い子はおヘソさわらないでね。》
うぶっ、ぐくっ ・・・
うぷっ、くくくっ、ぎゃっ、うひひ・・あ、ん~?
《 やっと起きた。あなたが寝てたら話が進まないでしょう。
じゃあ、みんな起こすから、あなたはその大きな耳を塞いでいなさい。》
「 んご、ぶっ?へっ、耳を塞ぐので?
耳、この前足で押さえ込めば、ちょっとは届かない。
うんしょ、んしょ・・・」
あ、スミレ様は何を ・・・ 左手の人差し指を立てて、
その先に赤い光が、それを楽しそうに見つめながらニッコリ!
元気玉か?
いや、危なさそう、絶対危ない!
「 あのぉ、スミレ様。
他の方は、わたくしがお起こし致しますので、
そればかりは御勘弁を、ああ ・・・」
《 む~り無理!あのネェ、それじゃあ芸が無いでしょ。
景気付けという事もあるし、ところで~、あなた花火好きでしょ。
それも大きいほど良いわよねェ・・・ あ~、聞かなくても分かるわよ。
うん、じゃあ控えめに三尺玉位でいいわよね ・・・
直径90センチのスミレ特製三尺玉出ェ~来た!》
は、はは、指先の光が花火の大玉になったぁ。
で、何も私の前に置かなくても ・・・
あれっ、この三尺玉には、突起物が付いて ・・・?
「 あの、スミレ様。これは、何で御座いましょう?」
《 あら、決まってるじゃない。
いい、今私がチャッカリマンで導火線に点火するから。
そうしたら、すぐに五メートルは離れたほうがいいわ、危ないから。
それって、地球では世界共通の常識でしょ。
ほら、バケツに水も用意したのよ。これで防火対策は完璧だわ。
あなた、こんな近くで花火見物出来るなんて幸せよねェ。
それと、良い子は真似しないでね。うふっ。》
ううう、うふって、ロケット花火じゃあるまいし、
いか~ん、お止めしなければ ・・・
私はぴょ~んとスミレ様の右腕に飛び付いた。
「 スミレ様、殿中に御座います。お鎮まり願います、なにとぞ~!」
《 ・・・ あなた良く見てよ。
この空中はどう見ても、木の電柱とか燃え移るような建物は無い、
世界一安全な場所でしょ、騒ぐような事かしら?
ははあ~ん、あなた、さては自分で点火したいんでしょ。
ほんと人間って強欲というか、贅沢好きというか、
ある意味勇気あるわねェ。まあいいわ、これ持って。》
「 ああ、あの、こんな物持たされても私は点けませんから ・・・
えっ、火が勝手に ・・・ ああ、またこのパターン。」
《 何も心配には及ばぬぞよ。
誰も火傷したりするような、やわな霊体は持ってはおらぬ故。
むふふふ、ほれ、わたくしがおぬしを、
このように両手で持って恐る恐るぅ ・・・》
ジュッ、バチバチシュゥゥゥ~~・・・
《 点火終了!お役目御苦労!》
あわわわ、あきまへ~~ん!無茶苦茶やあぁ~~!
ブシュシュシュシュゥゥゥ~~~・・・
《 はっ早く離れて、キャーッ、どうなるのかな~?ふんふん♪るんるん♪》
ビシュゥゥ~~~・・・
「 そんな、お楽しそうに。
あ、あのぉ、私抱っこされてて逃げられませぇ~~~ん!」
ユゥゥ~~、ジジッ!!! 間も無く ・・・
ピカドン、パカパカ、パリパリ、パジリジリ、ピュウ~ッ!
ピュウゥーーッ、ドドンドン!!! ジュッ!
・・・ ああ凄く綺麗な光が溢れて ・・・
ジジ ・・・ 熱さも忘れ ・・・ 気のせいか焦ゲッ ・・・
ガ、が、蒲の穂で寝よ ・・・ ジジジッ ・・・
あぁぁ~、目の前が暗くなッ、ツ ー ー ーーーー ・・・
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( 推奨BGM ) フレデリック・ショパン作曲
ワルツ第六番 作品64―1「子犬のワルツ」
スタニスラフ ・ ブーニン ( ピアノ )
https://www.youtube.com/watch?v=DMFjGlI2AfU
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《 何事だあ~!敵襲かあ!んっ?
スッ、スミレ御嬢様!ああ、何というお姿で ・・・ 》
《 どあ~どないしましたあ~!なな、なはあ~~ッ!スミレ御嬢様 あぁ》
《 あ~ら、皆様お久しぶりですわ。驚かせてごめんなさい。
しかしながら、惚れ惚れするような勇ましい対応に、
わたくし、安堵すると共に非常に感銘を受けました。
これなら司令部の守護は万全ですわ。
あ~、ただ、あぷっ、ああ失礼。
今の花火で、皆様のお召し物が焦げて、
あ、頭がアフロにぃ、可笑しくて ・・・
ぷぷ、パッチン!パッチン!》
《 そそ、そう言うスミレ御嬢様もアフロですぞ。があ~っはっはっはぁ。》
《 え~っ、そうなの。
やだぁ~あっ、あたくしの「 髪飾りの龍 」の鬣 までアフロだわぁ。
もう ・・・ あん?何? 内のうさちゃんの脳裏にメールが来てるわ!
良く出来た脳みそよね、メール受信出来るなんて。
あら、ミカエル殿からだわ。何々、このイメージは ・・・ 》
・・・・ うさぎ殿、東京八雲の土門家に行け!健闘を祈る。
また会おうではないか~い!・・・ 公爵ミカエルより
あは~?ミカエルったら、笑いのセンス無いわネェ。
それにかなり古いわよ。
え~、35点ってとこね。
でもこの子ったら、また寝ちゃったのよねェ。
二度寝は良くないわよ、髪の毛も無いのにアフロになって。
そんなことより、私が送迎頼んであげる。
・・・ ポピピパポポプポ ・・・あ、あのねエアロスマホよ ・・・
ぽるるるる~、ポチッ!
((( は~い、こちらハヤブサ特急便でございま~す。)))
《 あ、あの、私スミレですけど、小さな白うさぎを、
出雲から東京八雲の土門家までお願いします。》
((( 毎度ありがとうございます。
はい、畏まりました。すぐ参ります。)))
・・・・・・・・ ブチッ!
《 お~待たせ致しましたぁ。
私、ハヤブサ特急便十代目、隼の竜飛丸に御座います。》
《 あらお早いですこと。ご苦労様。
それにしても、あなたのそのいかしたゴーグルにパイロットスーツ、
それにくちばしの上に白いお髭が、とってもダンディで素敵ですわ。》
《 お褒めのお言葉を賜り恐縮に存知ます。》
《 それで、このうさちゃんを運んで欲しいんですの。》
《 はあ~い、お安い御用に存知ます。
しかしアフロのうさぎとは面妖で御座いますなぁ、はははは。
え~、東京までですと料金は名古屋コーチン三羽となります。
ちょっと好物でして~、それに妻と昨日孵った二羽の雛がおりまして。
むふふ、関係ありませんが。
え~、それでお時間はと言いますと、
ん~、今日の気圧配置は西高東低ですので、
風の関係で多少お時間は掛かるかと存知ます。
それで、約二時間はみて頂きたいのですが、如何で御座いましょう。》
《 それで結構よ。うさちゃんはこのバスケットに入れるから・・・
あらっ、あなたブライトリングの腕時計してるなんて、センスいいわねェ。》
《 ありがとうございます。これは、パイロットの必需品で御座います。
もう、かれこれ三十年は使用しておりますが、
メンテナンスをしっかりして愛情を込めて、
大事に使わせて頂いております。》
《 まあ、素晴らしい心掛けですこと。
ところで、竜飛丸さん。今まで、どちらにいらっしゃいましたの?》
《 いやあ~、まあ、ちょっと二ビルの様子が気になり、
視察に行っておりまして、ほほほほぉ ・・・ 御安心下さい。
二ビル星の結界は完全に機能しており、
アヌンナキ達の邪魔は一切受けることはありませんよ。
加えて、銀河赤道上と太陽系との位置関係も、
シリウス銀河との距離も寸分狂い御座いませんでした。》
《 あ~ら、視察なされていたとは ・・・ お疲れさまでした。
それで本気なのですか、その格好で空のお散歩とは・・・?》
《 勿論ですとも、関西中京を経て富士の霊界を観察しながら、
関東へ入るつもりです。
我等がこうして分身の霊体を持つのも久方振りですから、
じっくり感触を確かめながら、旅をするというのも一興で御座いますよ。
では、もう参りますが、名古屋コーチンは付けて置きますよぉ。
十二神将の皆もまた会おうではないか~い ・・・ 》
《 あ~ら、遠慮なさらずともダチョウの丸焼きでも御用意致しまっ ・・・
ちょっ、もう、あんな所まで行かれてしまったわ。
おじさまぁ~、いってらっしゃ~い!
ふぅ、しかし叔父様ったらギャグのセンスが今一なのよねぇ。
まあ50点てとこね。
あっごめんなさい。
十二神将の皆様をほったらかしにして ・・・》
《 ああ、いえ ・・・》
《 はは ・・・》
以上、うさぎと十二神将の殉職 シーンでした!
この惨劇に、多くの方は涙を流されたと思いたいですが、
少しは笑って頂いたでしょうか?
最悪、苦笑でも構いません!
今後も、うさぎの苦難は無限に続くのでした!
ギョギョギョギョ~~~~~ン!
本当の修羅場は、「正気の狂気」から始まります。




