SENKOU花火
「馬ー鹿。」
愛するキミの言葉。
「うっせーよ。お前のが馬鹿だろ。」
俺の言葉。
いつものようなこの口喧嘩も卒業したらできなくなっちゃうのかな,,,
「ねぇ。卒業したら何処行くの??」
彼女は聞く。
「北海道。」
無表情で答える俺。
彼女に片思いのくせになんて無愛想なんだ。自分でも思う。本当素直ぢゃねぇよ。
「そっか。うちは神奈川行くんだよ。」
「やった。お前と離れられてせえせえするわ。」
「.....こっちこそ。」
冗談で言ったその言葉でまた彼女を傷付けた。
あ〜やっちゃったよ。
馬鹿だ。俺なに言ってんだよ。
「ねぇ..」
「なんだよ。」
「卒業する前に言いたい事あるんだけど。」
ある日、
彼女が不意に言った。
「...なに?」
「いー加減ケンカやめよ?」
急に言われてビビる俺。
「は?」
「だって毎日ケンカばっかぢゃん。」
「あ〜...うん。わかった。」
彼女は急に笑い出す。
「ははっ♪なんかおかしいね。」
「笑うな。///」
素直に答えた自分が恥ずかしい。
「あっ!!あとね。1つ言いたい事あったんだ。」
「?」
「ずっと前から好きだったんだよ。」
「えぇぇぇぇ。」
俺が思う程彼女は俺を嫌っていなかったようだ。
愛しいキミの声が聞こえてくる。
「馬ー鹿♪...でも大好きだよ。」