第十三話 国家の安定とディオン殿下の業務改善
本日、11時、12時、13時、17時、18時、19時、20時、21時の投稿に予定を変更。そして最終話まで投稿。
あしからず(汗)
ルーク誘拐事件後、リリアーナとアルクはゼクス伯爵を『公文書偽造および王室に対する業務妨害罪』で告発し、感情ではなく法律に基づいて粛清した。
この事件を機に、国民は『感情的な特権』よりも、『法による秩序』の重要性を認識し、リリアーナ夫妻の改革への支持は揺るぎないものとなった。
彼女たちの改革により、国は安定し、財政は健全化。しかし王太子ディオン殿下と、その妻となった元ヒロインのアメリア夫妻の関係は、感情的な愛に疲弊し、破綻寸前となっていた。
ディオン殿下は、愛と情熱を失った王室に絶望し、アメリアは『理想のヒロイン』という重荷に耐えかねていた。
リリアーナは、この『感情的な破綻』という非効率を是正するため、『王太子夫妻の業務改善プロジェクト』に着手した。
「アルク、殿下夫妻の『愛の業務』は非効率で高リスクです。この不調和は国家の調和をも乱します」
アルクが作成した『王太子夫妻の支出と幸福度の相関性レポート』は、衝撃的な事実を示していた。
結論: 殿下がアメリア様に贈る高価な贈り物(感情的な愛情表現)は、王室の支出を増やす一方、アメリア様の『精神的満足度』は、半年で50%低下している。幸福に繋がるのは安定した生活費の管理である。
リリアーナはこのレポートを携え、殿下夫妻との会談に臨んだ。
「殿下、そしてアメリア様。わたくしどもは貴方方の『感情的な愛』を否定するものではありません。しかし、その愛は貴方方の幸福度と業務遂行に対し、『負の貢献』をしています」
リリアーナは殿下夫妻に『王太子夫妻の共同生活に関する業務マニュアル』を差し出した。
「わたくしの提案は『愛の業務提携』です。感情的な浪費ではなく、安定した生活を最優先の目標とし、業務報告書という形で、互いの『愛の貢献度』を可視化することですわ」
ディオン殿下は最初は怒り狂ったが、浪費を減らすことで、アメリアの幸福度が上がるという論理的な証明に、徐々に納得し始めた。
そしてアメリアはヒロインという役割から解放され、『殿下の生活を支える秘書』という、一見地味だが、確かな役割を得たことで心から安堵した。
「リリアーナ様、あなたの冷たさは私を重い役割から解放してくれたのね」
ディオン殿下は最後に、リリアーナに静かに頭を下げた。
「君たちの『安定』こそが究極の幸福だと、今、理解した。ありがとう、リリアーナ。そしてアルク。君の書類は僕の人生を救ってくれた」
こうしてリリアーナ夫妻は『感情的な破綻』という最悪の非効率を『地味な信頼』という最高の業務改善で解決した。
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