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運命を変える者たち  作者: 紳羅 修羅
第一章 少年
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第五話 〜二番目〜

第三節 七つの都市伝説

「え〜とね、二番目の噂は…

あ、そうそう確かね

運命を思いのままに作り変えることができる、謎の多い青年がいるんだって」


と話し始める

しかし、あの少しの間はどうやら話す内容を〝忘れてた〟みたいだ


これはふうとの会話でたまにある事なのだが、なぜかふうは、自分の話したい内容を〝忘れる癖〟がある

少し考えたら思い出せるのだが、文字通り〝忘れる〟時もある

特にものすごく話したい内容ほど〝忘れる〟みたいで、思い出せずに泣き出す事もある


どうやら今日は思い出せたみたいだ

流石にこの流れで泣き始めると、太陽そらでも少しだけしんどいようで〝ホッ〟と胸をなでおろしながら話に耳を傾ける




「それでね、その青年なんだけどね」


と話の続きを言い始めるふうの声を遮るように


「なあふう

謎多き青年だと、お前の言う七つの都市伝説の〝真実と事実に則った噂〟のルールじゃ無くなると思うのだが…」


ゆきが質問する

しかしその質問は、最後まで言い終える前にやめてしまった


その理由はすぐに分かった

ふうが口を膨らませている

どうやら話を遮られてご立腹のようだ

その姿を見て〝やらかした〟と言う顔をしながらゆきは立っている

どうやらゆきは今日が〝自問自答の日〟である事を〝すっかり忘れていた〟らしい

太陽そらは一つ誰にも聞こえないような、ため息をこぼすと


「なぁふう

僕もゆきのした質問気になったんだけど、知っているならどうしても知りたいから教えてくれないか?」


と仲裁に入った

するとふうの表情が〝そこまで言うなら〟と頰を膨らませたまま


「いいよ、教えてあげる」


と答える

どうやらふうの機嫌が完全に悪くなる前に止める事が出来たみたいだ


ゆきも〝ふー〟と胸をなでおろしながら、右手で親指を立てて〝よくやった〟と小さくサインを送っていた

取り敢えずふうにバレないように〝本当に気をつけてくれ〟と言う事を目でゆきに伝えておく


そんな太陽そら達のやり取りも知らず、ふうは質問の内容に答え始める

内心〝ふうは本当に気分屋だな〟と呆れながらも、しっかりと話だけには耳を傾けた

もちろんゆきもさっきの事を反省して耳を傾けていた

ふうはそんな太陽そら達に


「えーとね

確か青年が〝神出鬼没〟で〝滅多に運命を作り変えたりしないから〟らしいよ


だからあまり情報がないって事で〝謎多き青年〟と呼ばれるようになったんだって


一応は〝都市伝説〟だから〝それっぽく言い表してる〟とも言われてるみたい」


と答える

確かにそう聞くと納得するが〝事実〟と〝真実〟を元に作ってある話に〝今さらか〟とも思ったりする

ふうも話しながら〝僕もここだけ、あまり意味がわからない〟と言う表現をしている

そんな太陽そらふう


「そう言う事だったのか」


ゆきだけが何か関心していた

そういえば、ゆきは〝ふうに続いて少し変な奴〟だった事を太陽そらは今思い出す


〝違和感しか感じない僕やふうとは多分、全く違う考えのもと、ゆきは生きているのだろう〟と思ったりもしながら、太陽そらは少し声に出しながら苦笑いを少しこぼした




それから太陽そらふうの方へと向くと


「そうそうふう

質問の答えも一応は分かったし、噂の続き聞かせてくれよ」


と〝この空気〟を変えるように声をかけた

それにふうも気づいたのか


「そうだね、じゃぁ、えっと

青年についてだったよね」


と確認するように聞いてくる

太陽そらはその内容に


「うん、青年についてなにか、教えてくれようとしてたよね」


と同意するように答えた

それを聞いて


「よし、じゃあ、えーと話すね」


ふうは答える

それから少し雰囲気を出しながら


「この〝運命を作り変える青年〟に出てくる青年はね

人の前に急に現れては、その人が気づかないうちに運命を作り変えるそうなんだよ」


と話し始めた

その雰囲気の流れのまま


「それでね、その青年の特徴が一つだけあるんだけど・・・

なんと性別がないらしいんだ」


と答えた

それを聞いていたゆき


「いやそれ外見的なものじゃないから、わからないだろ」


と反射的にツッコミを入れる

それを聞いたふうは少し体をビクつかせ


「そんなの…僕に…言われても…」


と呟きながら今にも泣きそうな声をしている

太陽そらはとっさにふうのフォローに入る


「大丈夫かふう、落ち着けよ


何もゆきだってふうを困らせたくて言ったんじゃなくて

反射的にツッコミ入れただけだよ


だから何も泣くことなんてないって!


ほら落ち着いて、落ち着いて

深呼吸してみようか」


太陽そらふうの背中をさすりながら深呼吸をさせる




落ち着いた様子を見て


「もう大丈夫かふう


と確認するように聞いてみる

まだ少し涙を浮かべているが


「うん、大丈夫」


ふうは答える

太陽そらはさっきよりも落ち着いたふうを確認し終えると、ゆきに目で〝ほら〟と合図する

それに気づいたゆきはとっさに太陽そらが何を言いたいのか悟ったのか


「ごめんなふう、そんなつもりで言った訳じゃないんだ…

本当にごめん」


と謝罪した

それを見てた太陽そらは大きく手を叩いた

その音にビクつきながら二人は太陽そらの方を向いた

二人が見たことを確認すると


「よし、この話はここでおしまい」


と答える

その言葉と意表を突いたその手を叩いた音に、頭が回らないふう


「あ、うん」


と流されるように答える

そのあとそれに合わせる形で太陽そら


「じゃあふう

噂の続き聞かせてくれるか?」


と答えた

それに対して


「分かったよ」


と答える

そのあとふうは雰囲気を作りながら


「実は〝運命を作り変える青年〟はね

その人すら気付かない内に運命を作り変えるらしいんだよね

だから誰もその事を認識出来ないらしいんだ!

一部の人が自分から願いを叶えて、その事を噂として投稿してるらしいけど

この噂自体あまり具体的に表現されてないから・・・

とりあえず〝運命を変えられるって夢あるよね〟って事でこの話に含まれてるのが大きいかな」


と最後まで話し終えた




それを聞いて太陽そら


「なるほどね

なんかそれを聞いて、ちょっと思ったけど

人の欲や願望を含めて作られたその噂があるから、七つの都市伝説に信憑性が出て来るのかも知れないね」


と答える

それを聞いていたゆき


「どう言うこと?」


と聞いてきた

それに答えるように


「だからさ、都市伝説が全て〝事実〟も〝真実〟を基本に作ってたら、それが本当か怪しく思えてくるだろ

でもこうして、人の欲や願望を含めた噂があればそれに信憑性があると思わないか?

完璧に出来たものほど逆に怪しいだろ

この噂は言えばその怪しさを無くすために

〝真実〟と〝事実〟に則って作られた不完全な噂にあえてしていると言える」


というとゆきふうは〝そう言われるとそう思うな〟と言った感じに感心している


太陽そらはこの話を終えてやっと〝七つの都市伝説〟が終わったと張り詰めた緊張の糸をほぐす

どうして、太陽そらがその態度を取ったのか言うまでもない


つまり話が終わることは簡単に言うと、ふうの〝自問自答の日〟が終わったからである


そう考えた瞬間

ふうの声が横からした

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