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運命を変える者たち  作者: 紳羅 修羅
第一章 少年
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第五話 〜下校〜

第二節 学校での日常

あの〝罰あり鬼ごっこゲーム〟を終えて教室に入ると


〝キーコン カーコン キーコン カーコン〟


と酷く辛い昼休みの時間の終わりを告げるチャイムが鳴り響いた

〝やっと解放された〟とホッと太陽そらは胸を撫で下ろす

その横で罰ゲームを出来なかったためなのか、何処どこと無くやる気のないクラスメイトがいた




そんな彼らと授業を受け、やっと長い学校の時間が終わった

それと同時にすぐゆきが駆け寄ってくる


「早く帰ろう!」


と声をかけるとふうにも声をかけいつものように三人で学校から一緒に帰る

こうして長い学校の一日を終える

太陽そらにとっては放課後はいつものように、こうしてゆき達と帰ることが当たり前になっていた


たまにふうゆきが残って何かをしてるみたいだが、何をしているのか詳しく太陽そらは教えてもらってない

しかし太陽そら自身はそれほど気にはしていないようだ

そんな三人での下校のお陰で太陽そらも放課後まで〝いじられず〟に済むので、正直こんないい友達を持てたことは太陽そら自身、最も幸せなことだと感じていた


「やっぱりあいつら酷いよ」


とそんな拗ねたような不機嫌な声がする

その声の方に太陽そらが顔を向けるとふうが頰を膨らませてムスッとしている

流石に学校以外まで自分を押し殺すのは難しいらしいのか、いつも帰りはこうしてふうとも仲良く話しながら帰っている


「まーそう言うなって、僕は大丈夫だから」


ふうの気持ちを落ち着けるが、その気を荒立てるように


「そうだよな、やっぱりあいつらは酷いよな」


ゆきが割り込む

ただその話を長引かす気はないのか


「でも安心しろよ。俺らが着いてからな」


とすぐにゆきは答える

それにふう


「そうそう、本当に辛くなったら頼ればいいんだよ」


と腕を組んで頷いている

その後はいつも決まって明るい話題に変わる

内容は最近の流行だったり、校長先生が実はズラだったなんて言う、本当にたわいない話だ

こうして帰りはいつもクラスの愚痴をこぼした後、太陽そらを励ますような形で明るい話をして下校する

そんな時間は今となっては太陽そらにとって、本当の意味で気持ちが和らぐ時間となっているようだ




分かれ道にくるとゆき達は決まって


「また明日な」


と言って拳を出す

それに太陽そらも拳を出して三人で友情を確かめるように拳をぶつけて〝さよなら〟をする

ただ決して〝さよなら〟とは言わなかった


「それじゃあ明日ねー」


ふうが眠たそうに答えながら帰る

多分その言葉には別れの意味ではなく〝明日も会おう〟と言う確かな意思が込められているのだろう

そうして二人の大切な友達と別れた太陽そらはまだクラスメイトが帰りきっていないから、万が一の遭遇を避けるためいつも家にはまっすぐ帰られずに寄り道をしている

これも今となっては太陽そらにとって日課や習慣と言っていいぐらい決まった行動だ




向かう場所は太陽そら達の高校がある通学路近くの林である

そこは古びた通学路の近くにある神社の、すぐ脇の茂みから入るのだが、この方法以外では行くのが難しいほど入り組んでいる

まさに秘密基地へと向かうための迷路だと言える

それと同時にその入り口もはっきり分かってなければ見つけられないぐらいの代物しろものである

それを見つけれたのはある意味〝幸運〟と言えるだろう


茂みを抜けて道沿いに進むと林の奥に開けた場所がある

なんとも言えない独特の雰囲気がある場所だ

林の中に開けたそこには少しの岩山と、林の木を使って器用に作ったウッドハウスがある

一言でその場所を表すならば〝秘密基地〟である

太陽そらはこの使われていないウッドハウスで休んでいた

そんな太陽そらに後ろの岩山の上から


「また来たんだ」


と声をかける

太陽そらはそれに対して


「なんか悪いか?」


といつものように聞き返す感じで答えた

その変わった挨拶のようなやり取りを楽しむように、その聞き返した太陽そらの言葉に笑みを浮かべると


「別にー」


と片手に頰を乗せて岩の上から答えた

太陽そらからすると〝いちいち態度がイラつくが何処と無く憎めない、そんな奴〟だった

そんな会話をしながら〝この秘密基地は僕と彼の二人しか知らないから落ち着くんだよなぁ〟と太陽そらは昔の出会った頃の思い出を思い出していた

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