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ブレイブエイト〜異世界八犬伝伝説〜  作者: 蒼月丸
第三章 幕張の隠された秘宝
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第92話 地下迷宮へ

今年最後の投稿です!是非見てください!

 零夜達は陽炎との戦いを終えた後、倒れてしまった刈谷の事を思い出す。彼は陽炎に重傷を負わされてしまい、そのまま担架に運ばれてしまった。彼は今頃病院に運ばれているのか分からない状態だ。

 零夜達も彼の事をとても心配していて、すぐにでも病院に駆けつけたいぐらいだ。しかし、任務を放って投げる理由にはいかないだろう。


「刈谷は陽炎によってこの様な事態になってしまったからな……今頃彼は苦しんでいるに違いない……」

「うん……私、心配だから様子見に行く!」


 ヒカリが刈谷の元に駆け出そうとしたその時、彼がヨロヨロと歩きながら姿を現す。その後ろには刈谷の両親も姿を現しているので、彼の同行として駆けつけて来たのだ。刈谷は重傷であるにも関わらず、零夜達に会いに来たのは余程根性があるだろう。しかし下手に動いたら傷口が広がるのも当然と言えるが、その様子だとそれでも構わないみたいだ。


「刈谷!もう大丈夫なのか⁉」

「大丈夫じゃない……けど、八犬士さん達に……渡す物があるんだ……」

「俺達に渡す物?」

「何だろう……?」


 刈谷はヨロヨロと歩きながらも、零夜達に渡す物があると宣言。それに彼等が首を傾げる中、階段を下りた刈谷は零夜にある物を手渡した。


「これって……お守り……自分で作ってきたのか?」


 そう。刈谷が手渡したのはお守りであるが、自身が手作りしていたお守りであるのだ。しかし先ほどの襲撃でボロボロになっている部分があるが、それでも彼等に渡そうとずっと大事にしていたそうだ。


「うん……これは僕の手作りのお守り……八犬士さん達に渡そうと作ったんだ……けど、中々会える機会がなかったから郵送で送ろうとしたけど……ようやく渡す事ができた……」

「刈谷……」


 刈谷は傷だらけの身体でも、零夜達に渡す事ができて喜んでいた。しかし、あまりにも大きな大ダメージの為、倒れてしまうのも時間の問題だ。すると両親は倒れそうな状態の刈谷に寄り添ったと同時に、零夜達の前で彼等に一礼する。


「うちの息子のプレゼントです。大切にして貰えれば助かりますし、このお守りは必ずあなた方を守ってくれます!」

「私達は今から病院へ向かいますが……悪鬼の奴等に負けないでください!」


 両親は深く一礼した後、刈谷を連れてそのまま病院へと向かいながら立ち去る。その姿を見た零夜は渡されたお守りを見つめ、真剣な表情で全員の方を向く。


「必ず任務を果たしましょう!刈谷からお守りを託された以上、悪鬼の奴等を本格的に倒す。それが俺達にできる唯一の役目です!」


 零夜は真剣な表情をしながら、皆に対して決意を述べる。刈谷にお守りを渡された以上、ここで任務を投げ出す理由にはいかない。これ以上犠牲者を増やさない為にも、自分達が動くしかないと決意を固めているのだ。

 その様子を見た倫子達も真剣な表情で頷き、今から行う任務に取り掛かろうとしていた。


「そうね。ここで放ってしまったら刈谷の行為が無駄になってしまうし、あんな奴等の好き勝手にさせないんだから!」

「それを無駄にする理由にはいかない以上、私達でやるしかないからね。じゃあ、扉を出現させるから」


 エヴァは心から決意を固め、トワもそれに頷きながら作業に取り掛かる。彼女はすぐに床に手を置いたと同時に、扉を出現させる魔術を唱え始める。


「地下への隠された扉よ、今こそ出現させろ!」


 トワが魔術を唱えたと同時に、床から大きな扉が姿を現す。その姿に零夜達は一斉に冷や汗を流しながら、驚きを隠せずにいた。


「これが地下へ続く扉……」

「ようやく始まるみたいですね……」


 マツリとエイリーンはこの扉が地下へと続く扉だと確信し、真剣な表情で見つめている。他の皆も同様に扉を見つめる中、零夜は懐から一つのメダルを取り出す。それは三つの謎を解いた証であるメダルであり、その役目を果たそうとしているのだ。


「今からメダルをこの扉に向けてください。そうすれば扉が開かれます」

「うん」

「任せて」


 零夜の合図に倫子とトワも頷き、三人でメダルを用意して扉にある型へ嵌め込んでいく。すると扉の鍵が解除され、地下迷宮へと続く扉が開かれたのだ。


「地下迷宮の入口が見えたけど、真っ暗で怖いわね……」

「見ているだけで恐怖を感じるわね……」


 日和達は初めて入る地下迷宮に、冷や汗を流しながらゴクリと息を呑んでいた。彼女達は地下迷宮に入るのは初めてである為、緊張してしまうのも無理はない。特にヒカリと椿は冒険に出かけるのは初めてで、あまりの恐怖にガタガタと震えていたのだ。


「大丈夫?無理しない方が良いんじゃ……」

「怖くないから大丈夫よ……ここで引いたらアイドルとしての恥だから!」


 日和は心配そうな表情で椿に声をかけるが、彼女は冷や汗を流しながらも立ち向かおうとしていた。しかしガタガタと震えている限りは足手まといとなってしまうのは高確率であり、下手したら大怪我を負う可能性もあり得るだろう。


「無理もないですけど……ヒカリさんまで何やっているのですか⁉」


 ヒカリに関しては既に零夜に抱っこしていて、足を胴体に絡めながら体を密着させていた。これでは戦いの邪魔になるだけでなく、甘えん坊として認識される事もあり得るのだ。


「だって怖いんだもん。でも、こうすれば大丈夫だから」

「あなたは何を考えているのですか……」


 ヒカリの笑みに零夜がため息をつく中、彼女は身体を擦り付けながら満足の表情をしていた。それに倫子とエヴァが黙っている筈もなく、エヴァがヒカリを片手で掴んで持ち上げたのだ。


「はーい。甘えん坊は止めましょうね」

「何するのよ!離しなさい!」


 エヴァは真顔でヒカリを持ち上げていて、彼女はジタバタしながら抵抗していた。この様に元気があるのなら大丈夫だと言えるが、戦いはどうなるのかに注目だ。


「ともかくさっさと中に入りますよ!時間が惜しいですから!」

「そうだな。急いで中に入るぞ!」

「「「はーい!」」」


 零夜とヤツフサの合図で全員が扉の中に入り始め、次々と地下迷宮へと向かっていく。椿とヒカリも中に入り、最後は零夜が中に入ろうとしていた。その直後……一人の女性がハンティングマシンに追いかけられながら姿を現したのだ。


「あっ、その扉を閉じるの待って!私も中に入りたいの!」

「ええっ⁉じゃあ、早く入ってください!」

「サンキュー!」


 零夜はすぐに女性に対して合図を送り、彼女は素早くダッシュして扉の中に入って行く。そのまま零夜も扉の中に入ってすぐに閉めた直後、扉はその場から消えてしまった。ハンティングマシンは足を止めて辺りを見回したと同時に、その場から立ち去ったのだった。

零夜達は地下迷宮へ。彼等の激戦が始まりを告げられます。


感想、評価、ブクマ等宜しくお願いします!良いお年を!

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