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ブレイブエイト〜異世界八犬伝伝説〜  作者: 蒼月丸
第三章 幕張の隠された秘宝
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第90話 三つの謎を解き明かせ

零夜達は三つの謎を解き明かしに向かいます!

 零夜、エヴァ、マツリの3人は、真剣な表情をしながら目的の張り紙がある場所へと向かっていた。1つ目の張り紙がある場所は外回りにあるとの事で、人に見つかる可能性もあり得るのだ。


「目的の張り紙が外回りにあるとはな……。確かこの辺りにあると思うが……」

「なかなか見つからないわね……」


 零夜は辺りを見回しながら張り紙を探しているが、なかなか見つからない。目的の張り紙は零夜達にしか見えない特殊効果があり、キラキラ光っているのが特徴である。


「ここは私の特殊嗅覚で探してみるわ」

「お願い、エヴァ。あなたが頼りなんだから」

「任せて!」


 エヴァは自身の嗅覚を使い、クンクンと匂いを嗅ぎながら張り紙を探し始める。今のところはそうするしか方法はなく、彼女に頼るしか方法はないのだ。

 するとエヴァが匂いに反応したと同時に、目的の張り紙の場所を見つける事が出来た。


「見つけたわ! 五十メートル先に張り紙があるから、その場所に行くべきよ!」

「よし!すぐに……、隠れろ!」

「「ひゃっ!?」」


 エヴァの案内を聞いた零夜はすぐに行こうとするが、敵の気配を感じて二人と共に階段の陰に隠れてしまう。するとハンティングマシンが逃走者達を追いかけるのが見えていて、零夜達に気付かないまま素通りしようとしていた。


「見つかったらどうなっていたのやら……」

「このまま逃げ切れば良いのだけど……、こっちに来た!」


 なんとその内の一人の逃走者がこちらに向かっているので、零夜達は驚きを隠せないのも無理はない。しかもその先の退路は無いので、このままだと絶体絶命だ。

 

「ここは空を飛びましょう! 逃げればこっちの物!」

「そうするしかないか! エヴァは俺達に捕まれ!」

「ええ!」


 零夜とマツリは背中に翼を生やしたと同時に、エヴァを抱えながら空を飛び始める。そのまま逃走者に見つからず、二階へと移動する事に成功したのだ。


「やれやれ……。無事に逃げ切る事が出来たわね……」

「張り紙は……、あった!」


 零夜が指差す方を見ると、そこにはキラキラ光る張り紙があった。間違いなく目的の紙であり、零夜達にしか見えないのだ。

 すぐに零夜は張り紙を壁から剥がしたと同時に、エヴァ、マツリと共にその内容を読み始める。


「第一の謎の内容は……、『ハルヴァスの神様を答えろ』だって」

「それなら知っているわ。アルベスタ様よ」


 零夜が謎の内容を説明した直後、エヴァがすぐに答えを出す。彼女とマツリはハルヴァス出身なので、この問題は簡単であるのだ。

 すると張り紙は黄金のメダルへと変化し、零夜の手元に渡っていた。これで第一の謎は完全にクリアしたのだ。


「よし! こちらは問題なく成功ね!」

「後は扉が出現する場所に向かうのみだ!」

「幕張ネオンモールの中にある階段前の広場ね。すぐに中に入らないと!」


 零夜達は急いで目的地である階段前の広場に行く為、ネオンモールの中に入ろうとしたその時だった。



「あれ? 零夜君? なんでこんな所にいるの?」

「そ、その声は……、ヒカリさん!」



 零夜が冷や汗を流しながら声のした方を向いた途端、なんと橘ヒカリが姿を現していた。彼女も逃走者として参加していて、動きやすい服装となっている。白いロングシャツに黄緑色のジャケット、更には赤いジャージズボンに黒のヘッドギアも着用しているのだ。


「しまった……! まさかバレてしまうとは……!」

「こうなると……、覚悟を決めるしか無いわね……」

「実は私もそう思った……」


 零夜達は当然冷や汗を流してしまい、バレてしまったと実感してしまう。かと言って知り合いにも伝える理由にはいかず、一斉に後ろを向いてしまう。


「逃げるが勝ちだ! 急いで目的地まで急ぐぞ!」

「「おう!」」

「あっ、待って!」


 零夜達3人は一斉に逃げ出してしまい、ヒカリは慌てながら追いかける。別の意味での追いかけっこが始まりを告げられ、こうなると逃走ロワイアルでは無いだろう。


 ※


 日和、倫子、アイリンの3人も張り紙を探していて、ネオンモールの中を走り回っていた。日和はかつてネオンモールに1回行った事があるので、内部に対しては既に把握しているのだ。


「仕事で1回来ていたけど、まさかこんな事になるなんてね……。前はリポーターとして来ていたけど……」


 日和は苦笑いしながらも、当時の事を思い浮かべていた。彼女はリポーターとしてこのネオンモールに一回来ていた事があるので、その時に全体のフロアマップを確認している。それによって迷わなくて済むのは確実だろう。


「でも、私達の目的はあの張り紙だからね。他の皆は大丈夫かしら……」

「さあ……。あっ! 見つかっちゃう!」

「ひゃっ!」

「あうっ!」


 倫子が前を見ると、なんと逃走者がハンティングマシンから逃げているのが見えた。倫子達は慌てながら隠れてしまい、そのまま見つからずに見過ごす事が出来た。


「なんとか助かった……ん? あれって……」


 倫子がホッとした直後、キラキラ光る張り紙を見つける。間違いなく目的の紙であり、彼女は迷わずその張り紙の元に移動する。


「あった! 目的の紙や!」

「それなら早速確認しないと!」


 アイリンと日和も張り紙の元に駆けつけ、その謎を確認し始める。書かれているのは『来年の干支はどんな動物なのか』だ。


「それなら簡単! 蛇年!」


 それに素早く倫子が答え、張り紙は黄金のメダルに変化。メダルは彼女が手に入れたと同時に、すぐにオーバーオールのポケットの中にしまい込んだ。


「これで私達の方は大丈夫みたいね」

「よし! そのまま見つからずに急ぎましょう!」


 日和の合図で駆け出そうとしたその時、後ろから女性がトコトコと近づいてくる。衣装としてはピンクのジャケットに白いミニスカート。スパッツを履いているのが特徴である。

 それに気付いた日和が後ろを振り向くと、なんと八重樫椿が姿を現してしまったのだ。


「日和、何しているの?」

「いや、何でもないから……逃げましょう!」

「あっ、日和ちゃん!」

「待って!」


 日和は慌てながら逃げてしまい、倫子とアイリンも追いかけ始める。こちらも見つかってしまった以上、逃げるしか無いのだ。


「あっ、待ってよ!」


 椿も日和達を追いかけてしまい、こちらも追いかけっこが始まりを告げられてしまったのだった。


 ※


 トワ、ヤツフサ、エイリーンの方は問題なく張り紙を見つけ、その謎を確認していた。内容は『属性魔法の系統を答えよ』だ。これはトワにとって簡単であり、問題なく解けるだろう。


「答えは簡単! 火、水、風、土、雷、氷、光、闇、無属性の9つ!」


 トワは問題なく答えていき、張り紙はメダルとなっていた。これで3つの謎は解く事に成功し、残るは階段下にある扉の前に移動あるのみだ。


「これで良し。そろそろ向かいましょう!」


 トワ達はそのまま一階にある階段広場へ向かおうとしたが、エイリーンがバランスを崩して前のめりにコケてしまった。


「痛っ!」

「大丈夫か!?」

「しっかり!」


 ヤツフサとトワは心配そうな表情をしながら、倒れているエイリーンに駆け寄る。彼女はすぐに起き上がり、服についている埃をパンパンと払う。


「すいません……。私、ドジでコケてしまって……」

「気にしないで。さっ、集合場所に向かいましょう」

「はい!」


 エイリーンの謝罪に対し、トワは苦笑いしながら応える。そのまま彼女達は目的の場所へと動き出し、その場から移動を開始した。

 その後ろにある柱の陰では、一人の男がこの様子を見ていた。恐らく先程の忍者であるが、彼はキョロキョロしながらある人を探している。


「奴等は扉の前に向うが……、その前に誰かに変装する必要があるな……。このままでは敵にバレるのも時間の問題……、ぬ?」


 忍者は誰にしようか悩んでいる中、一人の小学生が走っているのを見つける。彼も逃走中の参加者であり、ハンティングマシンに見つからない様に隠れようとしているのだ。


「……見つけた。奴を依り代にして接近するとしよう」


 忍者はニヤリと笑ったと同時に、静かに小学生の元に駆け出していく。そして彼の魔の手が小学生に襲い掛かったと同時に、彼等の周りに小さな竜巻が発生したのだ。


「うわっ! 何だ!?」

「いきなり竜巻だと!?」


 カメラマンが慌てながら竜巻から離れた途端、竜巻は突然消えてしまった。すると忍者と小学生はその場から居なくなってしまい、彼等は呆然と立ち尽くすしか無かった……。

三つのメダルを手に入れましたが、その一方で事件が!果たしてどうなるのか……

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