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ブレイブエイト〜異世界八犬伝伝説〜  作者: 蒼月丸
第一章 珠に導かれし戦士達
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第32話 驚愕の真実

マキシとの戦いに決着です!

 零夜達とマキシの戦いは激しさを増し、お互い一歩も引かずに立ち向かっている。この勝負はどちらが勝ってもおかしくないと思うが、僅かに零夜達がリードしているのだ。


(なるほど。彼等もまた、復讐の力と諦めない心でここまで来たのか。なら、私もここで本気を出すとしよう!)


 マキシは心の中で予測したと同時に、強烈パンチをキリカに浴びせる。その威力はとても強く、彼女は勢いよく飛ばされてしまった。


「ガハッ!」

「キリカ!」


 キリカは壁に激突してしまい、そのまま目を回して気絶。今の一撃で死ななかったのが幸いだが、あの一撃を喰らえば大ダメージは確定だ。


「禁忌の力はこんな物ではありませんからね。剛腕張り手!」

「ぐほっ!」


 強烈な張り手がルミナールに直撃してしまい、彼女まで勢いよく飛ばされてしまう。強化した腕による一撃はとても強く、下手したら死ぬ事もあり得るのだ。


「そうはさせるか!」


 すると零夜が素早く駆け出したと同時に、ルミナールをキャッチする。あと一歩遅ければ、床に激突して怪我を負ってしまう可能性もあったのだろう。


「なんとか間に合ったけど、あのマキシという奴は手強いみたいね……」

「ええ。禁忌魔術で強化されているし、効果時間を過ぎたらどうなるのか気になるわね……」


 アイリンと日和は冷や汗を流しながら、マキシに視線を移していた。彼が禁忌魔術で培った技術は見事としか言えないが、その効果には限度がある。禁忌の魔術には代償も存在するので、弱体化してもおかしくないぐらいだ。


「さあ、次は誰が行きますか? 行かないのならこちらから参ります!」


 マキシは腕を振り回しながら攻撃を仕掛け始め、次々とパンチを繰り出しまくる。零夜達は素早い動きで回避しまくるが、防戦一方の状態になっているのだ。

 いくら攻撃を仕掛けようとしても、鋼の肉体で弾かれてしまったり、拳を痛めてしまう事態は避けられない。このままだと絶体絶命になるのも時間の問題だ。


「くそっ! このままだと全滅になるぞ!」

「これで終わりだなんて絶対に嫌!」

「早くあの禁忌の力を……、待って!いい案があるかも!」


 零夜達が冷や汗を流しながら苦戦をする中、日和はある閃きを思い出して全員に視線を移す。どうやら策があるみたいで、それに零夜、倫子、アイリン、ライラ、ホルスタウロスの五人は疑問に感じてしまう。


「何か方法があるの?」

「あの禁忌の力……、もしかすると時間が経てば弱体化する方法もありますが、それよりも早く打ち消す方法があります!」


 日和はこの状況を打破する方法を見つけていて、それに零夜達は食い付いてしまう。あの禁忌の力を攻略できるとしたら、それに賭けるしか無いのだろう。


「その作戦は?」

「実は……」


 日和は皆を集めて円陣を組み、その内容を説明する。それを聞いた五人は頷いたと同時に、すぐに作戦に取り掛かり始めた。


「何をするか分かりませんが、終わらせてあげましょう!」


 マキシが力を最大限に溜めながら、強烈なタックルを繰り出そうとする。それを見た零夜達が回避したと同時に、日和が銃を構えながらマキシに狙いを定めていた。


「そこ!」


 日和の銃から放たれた弾丸は、マキシの身体に直撃。すると弾丸が爆発したと同時に、彼の身体がいきなりしぼみ始め、あっという間にヒョロヒョロの身体になってしまった。禁忌の力を利用した者の末路と言えるだろう。


「馬鹿な……! 私の身体が……」


 マキシは禁忌の力を失い、弱体化してしまった。まさかの展開に信じられずにいたが、それを見た日和が余裕の表情をしていたのだ。


「今放った弾丸は、魔法効果打ち消しを持つキャンセルパレット。これを喰らったら魔法効果打ち消しは確定で、弱体化も避けられないわ!」

「そ、そんな……!」


 日和の説明を聞いたマキシはショック状態となってしまい、その隙に零夜が素早い動きで彼の元に駆け出してきたのだ。後楽園襲撃の因縁を終わらせる為にも、この一撃で全て決めようとしているのだろう。


「マキシ! 殺された皆の怒りを思い知れ! 隼蹴り(はやぶさげり)!」

「ガハッ!」


 零夜の強烈な膝蹴りが、マキシの顎に直撃。彼はそのまま床に背中を打ち付けられ、戦闘不能になってしまった。


「この私が……、こんなところで……。何を……、間違っていたのだろうか……」


 マキシは信じられない表情をしながら、天井を見つめていた。自分が負けた事に気付かないまま終わるのは、納得いかないだろう。


「後楽園ホールでの襲撃を起こしたのが原因だよ。その黒幕はお前なのか?」

「違う……。黒幕は……、バンドー様……。私は……、実行役にしか過ぎない……」


 マキシは零夜達に真実を告げたと同時に、そのまま光の粒となって消滅。そのまま大量の金貨が地面に落ちてしまい、ライラがそれを拾い始める。


「黒幕が分かりましたが、ここからが最大の戦いとなります。零夜様は覚悟を決めているのですか?」


 ライラは真剣な表情をしながら零夜に視線を向くが、彼は前を見ながら決意を固めていた。後楽園襲撃の黒幕が分かった以上、彼とは決着を着けなければならないだろう。


「ああ。俺は既に決めている。黒幕がこのボスであるバンドーだと分かった以上、立ち向かうのみだ!」


 零夜は拳を打ち鳴らしながら宣言し、それに倫子と日和も真剣な表情で頷く。戦いは避けられないのは既に分かっていて、黒幕もいるのなら容赦なく倒さなければならない。その覚悟が心にある限りは、止まる事はないだろう。


「私も最後まで付き合うわ。同じ八犬士である以上、頑張らないとね!」

「アイリン、頼りにしているぜ」

「別にそんなんじゃないからね……」


 アイリンの決意に零夜はグッドサインで応えるが、彼女は横を向きながらツンデレの表情をしていたのだ。素直ではない事は確かだが、それが何時になったら克服できるのか気になるだろう。


「私達は怪我の回復に時間が掛かるから、離脱する事になるわ。本当は戦いたいけど……」

「私達は外に出て待機するから、諦めずに頑張って!」

「おう! 任せてくれ!」


 キリカとルミナールは怪我の為、戦線離脱する事に。零夜達にエールを送ったと同時に、彼女達は基地の外へと歩き出し始める。自らの能力は此処までが限界である以上、後は彼等に託そうと決意したのだ。


「これで残るは4人か。すぐに最上階へ向かおう!」


 零夜の合図で最上階に向かおうとしたその時、何処からか啜り泣く音が聞こえる。その音のある場所は、左方向にある白い扉からだ。


「扉の方から音が聞こえる……」

「しかもカギが掛かっているから、探さないとまずいかもね」


 零夜達は扉の前に移動し、すぐにその扉を開こうとする。しかしカギはロックされていて、キリカは外に向かってしまった。こうなると探しに行くしか方法はないだろう。

 するとホルスタウロスが手を挙げ、扉の前に手を置く。何か考えがあるのだろう。


「ここは私に任せて。こう見えても鍵の解除ができるから」


 ホルスタウロスは笑顔を見せたと同時に、自身の魔力を利用してロックを解除する。これで扉は普通に開かれたのだ。


「ありがとう、ホルスタウロス」

「気にしないで。あと、私の事はベルと呼んでね」

「了解、ベルちゃん」


 ホルスタウロス改めベルは、ウインクしながら自身の名前を皆に告げる。それに全員が納得した直後、目の前の扉を開け始めた。


「こ、これは……!」

「嘘でしょ!?」


 その扉の先の部屋には二十人の女性奴隷が閉じ込められていて、ガタガタと抱き合いながら震えていた。中には泣いている者もいて、おまけに衣装は白い布1枚だ。

 これに関しては零夜達も驚きを隠せず、ヤツフサは真剣な表情で奴隷達を見つめたのだった。

マキシ撃破!しかし扉の先には女性奴隷の姿が!果たしてどうなるのか!?

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ようやくマキシを撃破!! 続きはどうなる!?
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