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ブレイブエイト〜異世界八犬伝伝説〜  作者: 蒼月丸
第一章 珠に導かれし戦士達
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第27話 モンスター娘の謎

今回はモンスター娘の話です!

「ふう。これで全部か……」

「なんとか倒しましたね……」


 その頃、倫子達は多くのモンスター達を倒し終え、息を整えながらゆっくりと休んでいた。あれだけ多くを倒していれば、そうなるのも無理はない。しかしモンスターや彼女達も経験値が溜まっていたので、それだけが幸いだろう。


「そう言えば零夜は?」

「元凶を倒しに行くとか言っていたが……。おお!来たぞ!」


 アイリンの質問にヤツフサが応えたその時、零夜がヴァルキリーと共に姿を現した。その様子だと元凶を倒す事に成功したが、何故ヴァルキリーがいるのか疑問に感じてしまうのも無理はない。


「零夜、無事だったのは良いけど……、そのヴァルキリーはどうしたの?」

「ああ。実は……」


 零夜がヴァルキリーを連れてきた事に対し、キリカ達は疑問に感じてしまう。因みに倫子はジト目で彼を見ていたが、嫉妬感があるとしか思えないだろう。それを見た零夜は倫子達に対し、これまでの事を説明したのだった。


 ※


「なるほど。新しく手に入れたスキル「モンガルハント」で、敵のヴァルキリーを奪ったのか……。まさかこんなスキルを持つなんてね……」


 零夜の話を聞いた日和達は納得の表情をしていて、零夜の新たなスキルとモンスター娘に興味を持ち始めた。

 まさかこの世界にもモンスター娘がいるとは驚いたが、そのゲットスキルを零夜が手に入れたのは凄いとしか言えないだろう。


「俺も驚きましたよ。けど、これで戦力としての幅が増えるのは良い事ですが……」


 零夜は冷や汗を流しながら隣を見ると、倫子がジト目で零夜を睨んでくる。その様子だと嫉妬している可能性はあるが、その怖さに日和達は引いてしまうのも無理はない。


「ウチを差し置いて他の女を仲間にする……。どういう事か説明しろやコラ」

「いや、これはその……、嫌らしい事はしませんから!」


 倫子の鋭い睨みに対し、零夜は慌てながら説明する。殆どがこの光景に冷や汗を流す中、ヴァルキリーは倫子に対して真剣な表情で睨みつけていた。


「ご主人様はそんな事はしませんよ。倫子さんが好きだという事は聞いていますし、私はサポートする立場ですから」

「えっ、そうなん? つい、早とちりしちゃった……ごめんね、零夜君」


 ヴァルキリーからの真剣な説明を聞いた倫子は、はやした事に恥ずかしさで赤面しながら謝罪してしまう。彼女の本心は零夜が好きだという事を秘めているが、それが言葉に出るのは時間が掛かりそうだろう。


「大丈夫ですよ。けど、倫子さんもモンスター娘を捕まえる事ができるんじゃないでしょうか?」

「ウチが? うーん……」


 零夜は笑顔で応えた後、倫子もモンガルハントができる事を予測する。それを聞いた彼女は真剣な表情で考え始め、自身もモンガルハントができるんじゃないかと予測し始めた。

 倫子はすぐにウインドウを召喚し、ステータスを確認してみる。そのスキルの内容を見た途端、彼女は驚きを隠せずにいた。


「あっ! ウチにもある! やっぱりモンスター召喚と捕獲ができる者は、モンガルハントもできるんや」


 倫子は自身のステータスにあるスキル一覧を見て、満面の笑顔の喜びを見せていた。彼女のスキルにもモンガルハントが追加されているのは、モンスター召喚ができる彼女だからこそ、このスキルは必要不可欠と判断したのだろう。

 それを見たヤツフサは微笑んだと同時に、モンガルハントを使える倫子と零夜に視線を移し始める。


「今後この世界にモンスター娘がいるとなれば、その時は倫子が捕まえてくれ」

「うん。また零夜君がモンスター娘を捕まえたら、大騒動になるからね」


 ヤツフサからの指示に対し、倫子は頷いた後に零夜を横目で見る。零夜は女性に弱くて優しさもあるので、下手したら触れ合って大騒動を起こす可能性もあり得るからだ。

 それを聞いた彼が思わず背筋を伸ばしてしまったのは、言うまでもなく事実だろう。


「それにしてもこの世界、モンスター娘までいるみたいね。アイリン、彼女達が出て来たのは何時ぐらいなの?」


 日和はヴァルキリーを見ながらモンスター娘を確認し、アイリンにこの事を質問してきた。彼女も真剣な表情で考えつつ、自身が知っている事を話し始める。


「ケンジの死の10日前ぐらいね。クエストからの帰り道にモンスター娘というのを見たの。あいつは捕まえようとしていたから、脳天を叩いて気絶させたけど」

「いや、脳天はどうかと思うわ」


 アイリンの説明に皆が納得の表情をするが、モンスター娘を捕まえる者に対し、脳天にチョップをするのは、流石にどうかと感じるのも無理はない。いくら何でもやり過ぎとしか言えないが、バカには効果てきめんと言えるだろう。


「恐らく何かの現象による突然変異によって、雌のモンスターはモンスター娘へと変化したに違いない。もしかすると進化によって、モンスター娘になる可能性もあり得るだろう」


 ヤツフサは真剣な表情をしながら推測し、それに零夜達も納得の表情をする。突然変異についての原因は不明となっていて、今でも分からずじまいとなっているが。

 すると倫子は自身のモンスター達に視線を移し、ある事を考え始める。彼等もこの戦いでレベルが上がったとなると、進化する時が来たのかも知れないだろう。


「じゃあ、この子達も進化できるのかな?」

「取り敢えずモンスター達の進化方法と種別を見てみましょう」

「そうですね。どれどれ……」


 倫子の疑問を聞いたアイリンが提案し、彼女達はウインドウの画面に映るモンスターのステータスを確認する。レベルに至っては30まであと3レベルぐらいとなっていて、進化方法はレベル30まで到達しないと、解放できない事になっているのだ。

 更に種別の確認結果を見ると、ゴブリンのメスは2匹、ツノラビのメスは3匹、バタフライは全員メス、ミツビーは半分がメス。後は全部オスとなっているのだ。


「まあ、モンスター娘になるのは十分確率があるみたいね。もし、そうなったらどうするの?」


 モンスター達のステータスの内容を見たキリカは、これからの事を予測しながら倫子に質問する。自身のモンスターがモンスター娘に進化したら、どの様に育てるのか気になっているだろう。


「戦力にもなるけれど、プロレスラーとして育てるのもありかもね。プロレスを配信で見てから、それに興味を持つ者もいるし」

「なるほど……」

「話は聞いたけど、プロレスラーって凄いのね……」


 倫子の説明を聞いたキリカとルミナールは、冷や汗を流しながら苦笑いしてしまう。

 倫子はモデル兼プロレスラーであるので、モンスター達もその影響でプロレス好きになってしまった。その中にはプロレスラーを目指す者までいるので、そうなるのも無理はないだろう。


「他にもモンスター娘が何処かにいる筈だし、見つけて仲間にしないとね」

「ええ。もしかするとプロレス団体の立ち上げもありだと思いますが、その前に基地の討伐に向かいましょう!」


 倫子の提案に零夜も同意するが、その前にやるべき事に集中しするべきだと判断。そのまま基地の討伐へと駆け出し始めた。

 彼は当初の目的を忘れては居ないので、すぐに切り替えて行動する事ができるのだ。


「そうだった! 私達も急がないと!」

「はい! 急ぎましょう!」

「待ってよ、零夜君!」


 日和達も急ぎながら零夜の後を追いかけ始め、それを見たヤツフサも呆れながら追いかけ始めた。

 今はまだモンスターの戦力が十分ではないが、進化したらかなり強力な戦士として降臨するだろう。それに乗じてプロレス団体を立ち上げる事ができるのは夢ではないが、果たして実現できるのかに注目だ。

モンスター娘は奥が深い。しかし欲で暴走すれば痛い目に遭います。気を付けてください。

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