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ブレイブエイト〜異世界八犬伝伝説〜  作者: 蒼月丸
第三章 幕張の隠された秘宝
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第118話 突然の訃報

最後の方で衝撃の展開が!

 零夜達は無事に幕張ネオンモールへと転移し、無事に元の場所へ戻った事を確認する。後はギルドやテレビ局への報告もしないといけないので、それが終わり次第任務完了となるのだ。


「無事にお宝も回収したし、後はそれをどうするかだな」

「中には孤児院が残してくれた物もありますし、大切に取っておきたいと思います」


 零夜とエイリーンの意見に対し、誰もが同意しながら頷く。エヴァが背負っているお宝の袋の中には、孤児院の皆が残してくれた宝物も含まれている。こうなると分別する必要があるので、皆で相談しながら対処する必要があるだろう。


「まずはギルドに報告するか」


 零夜はギルドにいるメリアに報告をする為、すぐにバングルを起動させてウインドウを召喚。すると画面上にメリアの姿が映し出され、全員がウインドウに視線を移していく。


『お疲れ様です!無事に任務を達成された様ですね』

「はい。財宝の回収に成功し、リッジについても撃破しました」

『そうですか。実はこちらもCブロック基地が消滅したとの情報がありました』

「えっ?消滅?」


 メリアからの報告を聞いた零夜達は、思わず驚きの表情をしてしまった。まさかCブロック基地がいきなり消滅したのは想定外と言えるだろう。

 メリアからの話によると、零夜達がリッジを倒した同時刻に発生したそうだ。恐らくリッジを撃破した事で、Cブロック基地は自動的に消滅した可能性がある。つまり隊長が死んでしまえば、基地も崩壊・消滅という法則となっているのだろう。


「まさか私達が戦い終えた後、こんな事があったなんて……」

「けど、隊長であるリッジを倒したんだし、この件については一石二鳥かもね」


 エヴァは想定外の出来事にまだ驚いている中、マツリが笑顔で意見を出していた。彼女の言う通り、隊長を倒せば基地も自動的に消滅する。わざわざ基地に向かわなくても、隊長さえ始末すればこっちの物だと言えるだろう。


『そうですね。よって今回の任務は無事に成功。報奨金として三千万ハルヴとなります!』

「三千万か。日本円に換算しても同じ金額だな」


 メリアは零夜達に任務完了を伝えたと同時に、地球にいる零夜達に報奨金を転送し始める。すると彼等の足元に一万円札の札束が姿を現し、その数は三十個あるのだ。


「凄い!百万の束が三十ぐらいあるなんて!」

「戦いに参加して良かったかも!」

「大金持ちとなった気分!」


 ヒカリ達は札束を見ながら興奮状態になっていて、目をキラキラ光らせていた。それに日和達が苦笑いしてしまい、零夜に至っては唖然としていた。


「まあ、この件については俺達十二人で山分けだな」

「後はお宝も山分けしておかないとね」


 零夜とエヴァの意見に皆も同意した後、札束に関しては倫子の胸ポケットの中に全て入れ込み始めた。彼女のマジカルポケットならどんな物でも収納できるので、防犯対策としてはオススメと言えるだろう。


『更に……今回ご協力してくださった椿さんには、こちらを差し上げます!』


 メリアが指を鳴らした途端、椿の左手首にバングルが自動装着される。それは銀色のバングルであるが、緑色の珠が付属されているのが特徴である。


『これがモンスターバングルです。では、試しにフランケンを召喚してください』

「では、早速。フランケン、召喚!」


 椿は左腕を真上に掲げた直後、彼女のバングルからスピリットが出てくる。するとスピリットは姿を変えて、フランケンになったのだ。この様子だと無事に召喚できたのだろう。


「成功した!」

『おめでとうございます!これであなたもモンスター召喚士となりましたね。これからも彼との絆を大事にしてください!』

「はい!」

(良かったね、つばきん)


 椿は見事モンスター召喚に成功し、彼女は喜びの表情をしながら笑顔を見せていた。日和も心の中で思いながら、笑顔で彼女を見つめているのだ。


「俺、今日からパートナー。宜しく」

「あら、喋る様になったのね。宜しくね、フランケン!」

「うん」

 

 フランケンは椿に対して一礼し、彼女と拳を打ち合わせる。今後はパートナー関係となる為、二人のこれからが楽しみと言えるだろう。


『そしてモーリスさんについてですが、彼は役目を終えた後にこちらの世界へ戻りました。刈谷さんの詳しい情報については、地球での関係者からお話するとの事です』

「分かりました。では、良いお年を」

『はい!それでは』


 メリアとの通信が切られたと同時に、ウインドウは煙に包まれながら消滅する。フランケンもスピリットに変化し、そのまま椿のバングルの中へと戻ったのだ。


「さてと、皆の所に戻りましょう!」

「そうね。心配している人達もいるし、早く合流しておかないと!」


 倫子の合図にヒカリ達も同意した後、彼女達はテレビ局のいる場所へと向かい出し始めた。これまで起きた事を話すだけでなく、刈谷の事を彼等から聞く為にも。


 ※


 幕張ネオンモールの入口前では撮影が終了していて、今では撤収作業が行われようとしていた。因みに賞金獲得したのは、五輪ボクシング代表の村橋茂(むらはししげる)である。


「あいつ等が消えてから数時間……大丈夫だろうか……」


 芸人の玉木猿之助(たまきさるのすけ)はヒカリ達の事を気にかけ、心配そうな表情をする。彼女達が幕張ネオンモールで突然消えてから、行方が分からなくなっていたのだ。当然逃走ロワイアルでは失格扱いとなっているが。

 他の皆もヒカリ達を心配していたその時、撮影班の一人がとある方向に視線を移す。


「あっ!帰ってきました!」

「何!?」


 カメラマンが指差す方を全員が見ると、零夜達が走りながら姿を現した。しかもその中にはヒカリ達もいるので、彼女達の無事も確認されたのだ。


「おお!お前等、無事だったか!」

「はい!迷惑かけてすみませんでした!」

「気にするなって。無事ならそれで良いからな」 


 玉木はヒカリ達に駆け寄り、無事である事にホッとしている。彼女達は当然彼等に対して一礼し、迷惑をかけてしまった事を謝罪する。同時に他の逃走者仲間達も次々と駆け寄り、ヒカリ達が無事である事に喜んでいるのだ。


「やれやれ。取り敢えずは一件落着ですね……」

「うん。それにしても、今回の逃走ロワイアルはオールスターばかりやね……」


 零夜は苦笑いしながらこの光景を見つめていて、それに倫子達も同意する。逃走ロワイアルに参加しているメンバーの中にはオリンピック選手が複数名もいる為、今回の撮影においては凄すぎるメンバーばかりとしか言えないだろう。


「それにしても八犬士達まで来ているとは驚いたよ。その様子だと任務に来ていたという事だな」

「ええ。彼女達を巻き込ませてしまい、本当に申し訳ありません!」


 零夜達はテレビ局にも迷惑を掛けた事で、彼等に対して一礼しながら謝罪する。その様子を見た玉木は首を横に振った直後、零夜に近づいて彼の肩をポンと叩く。


「大丈夫。お前達は自身の役目を無事に果たしているし、ヒカリ達を守ってくれた事を感謝しているからな。本当にお疲れ様」

「……ありがとうございます!」


 玉木の笑顔に対し、零夜は涙を浮かべながら笑顔で応える。倫子達も釣られて笑顔になり、安堵の表情を浮かべていた。迷惑を掛けたにも関わらず、自分達の活躍を褒められた事がとても嬉しかったのだろう。

 すると番組のディレクターがある事を思い出し、零夜達に近付いてきた。恐らく何か言いたげな事があるのだろう。


「八犬士の皆さん、ヒカリ達を守ってくれた事に感謝します。実は貴方達に伝えたい事があるのです」

「伝えたい事ですか?」


 ディレクターからの説明に零夜が首を傾げる中、彼は俯きながらその内容を説明しようとしていた。その様子だと重大な事であるのは間違いないだろう。



「刈谷君の件ですが……残念ながら……亡くなってしまいました……」

「え……」



 ディレクターからの衝撃告白に零夜達は驚きを隠せず、呆然としながら立ち尽くしてしまったのだった……

刈谷死す……零夜達はどう受け止めるのか?

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