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ブレイブエイト〜異世界八犬伝伝説〜  作者: 蒼月丸
第三章 幕張の隠された秘宝
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第115話 ダークサイクロプスの恐怖

地下迷宮の戦いもラストラウンドです!

 零夜達とダークサイクロプスとの戦いが始まり、両軍とも激しい戦いを繰り広げようとしていた。ダークサイクロプスの方が人数的に有利だと思うが、戦力に関しては零夜達の方が有利となっているのだ。


「ヒカリさん達はモンスター達の方を!ダークサイクロプスに関しては俺達九人で立ち向かいます!」

「ええ!くれぐれも気をつけてね!」


 零夜からの説明を聞いたヒカリは納得の表情をした後、彼に対してグッドサインで忠告する。それに零夜も頷いたと同時に、倫子達と共にダークサイクロプスの元へと向かったのだ。


「たとえお前達が何人がかりで攻めようとも、この俺には敵うまい!」


 ダークサイクロプスは余裕の笑みを浮かべながら、強烈なパンチを零夜に向けて放とうとする。しかし彼は素早い動きで跳躍したと同時に、村雨を構えながら真剣な表情で睨み付けていく。


「そっちがその気なら……秘技……水光斬(すいこうざん)!」


 強烈な水と光の斬撃がダークサイクロプスへ襲い掛かり、彼の腕にダメージを与える事に成功する。しかし腕のダメージは効果なく、敵は平然とした表情で腕をポリポリと掻いていた。


「その程度か。つまらんな」

「チッ!そう簡単にはいかないか!」


 ダークサイクロプスは今の技は問題ないと宣言し、零夜は悔しそうな表情をしながら指を鳴らす。今の技で倒せるのは不可能である為、攻めて攻めて攻めまくる必要があるだろう。


「今度はこちらの番だ!ダークナックル!」

「おっと!」


 ダークサイクロプスは自身の拳に闇を纏わせ、そのまま零夜に対して殴り飛ばそうとしていた。しかし彼の忍者としてのスピードは、風の様にかなり速いのが特徴。その為どんな攻撃でも余裕で回避してしまう為、今の攻撃も簡単に回避できる事に成功したのだ。


「なんて奴だ!俺の拳を回避するなんて……」

「忍者としてのスキルを発動しているだけでなく、これまで培ったトレーニングが生かされているんだよ。お前みたいなバカに負けてられるか!」


 驚きを隠せないダークサイクロプスに対し、零夜は強気で説明した後に挑発してくる。それにダークサイクロプスはピクリと反応してしまい、彼の頭に青筋が浮かび上がってきたのだ。


「良い度胸じゃねえか!それなら両手で挟んでくれるわ!」


 ダークサイクロプスは両手を大きく広げながら、零夜を真横からバチンと潰そうとしてくる。あんな巨大な手に潰されてしまったら、ペシャンコは確定と言えるだろう。


「そうはいくか!はっ!」

「何⁉」


 零夜は背中に大きな翼を広げ、そのまま跳躍しながら回避する事に成功。ダークサイクロプスの両手はお互い強く手を合わせてしまい、ズキズキとダメージを受けてしまった。おまけに掌から伝わる痛みは身体全体に伝わり、痺れまで伝わってきている。


「ぐお……考えやがったな……」

「お前の拳は強烈だから、それを利用させてもらったぜ。それに……攻撃するのは俺だけじゃないんだよ!」


 ダークサイクロプスは両手の痛みで腕をぶら下げてしまい、零夜は真剣な表情をしながら睨み付ける。すると背後から倫子が奇襲を仕掛けたと同時に、双剣からトンファーへと変え始めたのだ。


「もらったわ!スパイラルクラッシュ!」

「がはっ‼」


 倫子は空中で竜巻の様に縦回転しながら、ダークサイクロプスの背中に突撃する。しかも光属性のトンファーなので、ダメージは効果抜群と言えるだろう。


「ナイス攻撃!私達も後に続くわよ!」

「零夜と倫子ばかりいい格好させる理由にはいかないからね!」

「攻めるなら今よ!総攻撃開始!」

「「「おう‼」」」


 アイリン達も次々とダークサイクロプスに攻撃を仕掛け、多くのダメージを与えていく。このまま行けば倒れるのも時間の問題であるが、油断は禁物と言えるだろう。


「こっちは問題なく片付いているわ!アイアンゴーレムの活躍で終わるのも時間の問題よ!」

「分かりました!後はダークサイクロプスを倒せばこっちの物!」


 ヒカリからの報告を聞いた零夜はますますやる気を上げまくり、ダークサイクロプスにとどめを刺そうと動き出す。ますます有利になった以上、勝機が見えてきたと言えるだろう。

 ヒカリ達の方はアイアンゴーレムがいたからこそ、スムーズにモンスター達を一掃する事に成功。因みに彼女達もそれぞれの武器を駆使しながら、モンスター達を倒しまくっているのだ。


「よし!このまま行けばこっちの物!ソードスラッシュ!」


 椿は剣と盾を構えながら、次々と襲い掛かるモンスター達を切り裂いていく。聖剣の力によってパワーアップしている為、モンスター達も軽く倒せる事が可能になっているのだ。


「最後はウチがいくっしょ!喰らえ!」


 ラストはりんちゃむがインプに如意棒攻撃を炸裂させ、見事全員を撃破する事に成功。モンスター達は金貨と素材になって、地面に次々と落ちてしまったのだ。


「モンスター達を倒すと金貨と素材になるんだ……こんな光景を見るのは初めてかも……」

「そうね。これで全員倒す事に成功したみたいだし、残るはダークサイクロプスだけね」


 りんちゃむは素材を拾いながら、モンスター達を倒すとドロップアイテムが出る事に興味が湧き始める。初めての経験だからこそ、興味が湧くのも当然と言えるだろう。

 それにヒカリも同意しながら辺りを見回すと、モンスター達の姿は跡形もなく消えている事が確認された。これで残るはダークサイクロプスだけとなったのだ。


「残るはお前だけだ、ダークサイクロプス!お前の罪を生産してもらうぜ!」

「こいつ等……調子に乗るな‼」


 するとダークサイクロプスは素早く跳躍したと同時に、地面に向けて拳を当てようとしていた。今から彼は強烈な攻撃を繰り出そうとしていて、全員を倒そうとしているのだろう。


「跳躍しただと⁉恐らく奴等は攻撃を仕掛けてくるぞ!」

「仕方がない。ここは全員ジャンプして回避だ!」

「ヒカリ達は私達に捕まって!あなた達は上手く跳躍できない以上、そうするしか方法はないわ」

「ええ!」


 零夜達が危機感を感じながらジャンプし、ヒカリ達はマツリ達に捕まりながら跳躍し始める。跳躍していたダークサイクロプスは着地したと同時に、床に拳を強く当ててしまった。その直後に自身の周囲から強烈な闇の波動の波が姿を現し、零夜達に襲い掛かってくる。しかもその高さは大波のレベルとなっているので、回避不可能となっているのだ。


「ダークアラウンドウェーブ!」

「「「うわ(きゃ)あああああああ‼」」」

「お前等!」


 強烈な闇の波動攻撃を喰らった零夜達は、大ダメージを受けながら次々と壁にぶつかってしまう。そのまま壁を引きずりながら床に落下していき、トワを含む殆どが戦闘不能で気絶してしまった。


「くそ……僕等はここまでか……」

「ごめんなさい……」


 同時に召喚されたアイアンゴーレム達はスピリットに変化してしまい、それぞれのパートナーのバングルへ戻ってしまった。よって今動ける事ができるのは、零夜、倫子、エヴァ、ヒカリ、りんちゃむ、ハユンの六人となっているのだ。


「モンスター達がスピリットとなって送還されただけでなく、トワ達まで戦闘不能でやられるなんて……このままだとまずいかも……」


 倫子は呼吸を整えながら、目の前のダークサイクロプスに視線を移す。彼の強さを改めて知ってしまい、恐怖によって怯えてしまうのも時間の問題と言えるだろう。それは彼女だけでなく、ヒカリ達も同じ気持ちとなっている。その証拠にヒカリとりんちゃむは、目に涙を浮かべながら怯え始めているのだ。


「奴等を甘く見ていた俺達にも原因があるかも知れませんが……ここで俺はやられる理由にはいきませんからね!」


 零夜は傷だらけの身体を起こしながら、ヨロヨロと立ち上がっていく。しかし先ほどのダメージによって動きが鈍くなってしまい、体力も残り僅かとなっている。このままでは戦闘不能になるのも時間の問題だ。


(今のままでは倒れてしまうのも時間の問題だ……それまで奇跡が起こせば良いのだが……)


 ヤツフサはバリアの中にいながら、ボロボロの零夜を心配そうな状態で見つめる。戦いも終盤に入る中、今の一撃で形勢は逆転。零夜達は最大のピンチに陥ってしまったのだった。

大技でまさかの大ピンチに!逆転できる術はあるのか!?

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