表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブレイブエイト〜異世界八犬伝伝説〜  作者: 蒼月丸
第三章 幕張の隠された秘宝
115/167

第114話 ヒカリ達の決意

ヒカリ達がメインの回です!

 零夜達は黒いサイクロプスを目の前にして、真剣な表情をしながら冷や汗を流していた。まさかリッジがもう一つの姿を持っているとは、予想外としか言えなかったのだろう。


「リッジの奴……隠し玉を持っていたとは……」

「こうなると戦いは苦戦となるかもね。でも私達ならまだまだやれるし、限界を超えなければ成長なんてできないんだから」


 零夜は真剣な表情をしながらサイクロプスを冷や汗を流すが、倫子は前向きに捉えながら皆にアドバイスを送る。それに日和達もコクリと頷きながら、一斉に武器をサイクロプスに向ける。


「相手が誰であろうとも、私達ならやれます!」

「ここまで来たのなら、最後まで引き下がれないわよ!」

「私も皆がいるからこそ、最大限まで戦えるわ!」

「どんな敵でも引き下がれないならね」

「ネムラスの皆の仇を取る為にも、負けられないわ!」

「私も孤児達の仇を取ります!」


 八犬士達はやる気満々で、最後まで戦う事を決意している。ここまで来たのなら一歩も引く理由には行かないし、何よりもネムラスの皆、孤児達、刈谷の仇を取る為にも負ける理由にはいかないのだ。


「私も奴隷にされた怒りがあるわ。ここまで来た以上、倒すのみだから!」

「私達も皆と共に戦う覚悟があります!」 


 ハユンも格闘技の構えを取りながら、サイクロプスを睨みつけていく。奴隷にされた恨みはとても強く、倒さなければ気が済まないだろう。

 更にライラ達も零夜達と共に戦う事を決断。彼等によってパートナーになった以上、その人達と共に戦う事を心から決意しているのだ。


「ほう……ゴミ共め、まとめて叩き潰してくれるわ!ダークサイクロプスの力を思い知らせてやる!」


 黒いサイクロプス改めダークサイクロプスは、腕を鳴らしながら真剣な表情をしてくる。本気で零夜達を殺そうと企んでいる為、真剣に立ち向かわなければ殺される事になるのだ。


「攻撃を止める事は僕に任せて!僕のパワーなら大丈夫だ!」

「お願いね、アイアンゴーレム!」


 アイアンゴーレムは決意の表情で、自らダークサイクロプスの攻撃を止める事を宣言。倫子は笑顔でアイアンゴーレムにお願いし、彼も笑顔で返していく。


「だったら殴り飛ばしてやるよ!喰らいやがれ!」

 

 するとダークサイクロプスが動き出したと同時に、倫子に向かって殴り飛ばそうとしていく。そのスピードはマッハ速度となっていて、喰らったら勢いよく飛ばされるのは確定だ。


「しまっ……!」

「そうはさせるか!」



 ゴーレムが動き出してダークサイクロプスを止めようとしたが、敵の拳は倫子に向かって当たろうとしている。このままではもう駄目かと誰もが思った……その時だった。



「そうはさせない!」

「ぐわっ!」

「「「!?」」」



 なんと遠くから光弾が発射され、ダークサイクロプスの目に直撃。目に攻撃を喰らった彼は顔を抑えてしまい、苦しむ様な表情をしてしまう。


「今の光弾……あっ!」


 倫子達が光弾が発射した方向を見ると、なんとヒカリがオープンフィンガーグローブを装着している姿が見えた。更に椿は剣と盾を構えていて、りんちゃむは如意棒を持っているのだ。


「ヒカリさん!その武器は一体……」


 零夜はヒカリ達が武器を持っている事に驚きを隠せず、すぐに彼女の元に駆け寄る。一般人である彼女達が武器を持つ姿に、誰もが驚きを隠せずにいた。


「実は先程秘宝のある部屋に入ったの。そしたらその中から武器が姿を現して……」

「自動的に装着されたのですね……」


 ヒカリの説明を聞いた零夜は、唖然とした表情をするしかなかった。まさか彼女達が秘宝を先に手に入れるとは、心から思ってもいなかっただろう。


「けど、この戦いで怪我をしたら皆に迷惑かけてしまいます!俺はヒカリさん達をこの戦いに巻き込みたくありません!」

 

 零夜はすぐに気を切り替え、武器を持つヒカリ達に対して心配そうな表情で訴える。彼女達を自分達の戦いに巻き込めば、敵の攻撃で死んでしまうケースもあり得るからだ。

 するとヒカリば零夜に近付き、真剣な表情をしながら前を向く。そのまま彼女は零夜の両頬に手を当てつつ、彼に対して話しかけてきた。


「零夜。私だって戦いは怖いかも知れない。けど、武器を持っている以上は覚悟を決めて戦わないといけないの。それに……零夜達が戦っているのを見て何もできないだけでなく、何よりもあなたが死ぬのが一番嫌なの!」


 ヒカリは真剣な表情で話していく中、途中で目に涙を浮かべてしまう。彼女は零夜が死ぬ姿を見るのが一番嫌いなだけでなく、何もできない事を心から嫌がっていた。それは彼女だけでなく、椿やりんちゃむも同じ考えだろう。


「私達もこの迷宮に参加した以上、戦う決意を固めているわ。日和に負担をかけさせない為にも」

「私は何も知らずにこの場所に来ていたけど、今では零夜達の力になると決意しているから」

「つばきん……」

「りんちゃむ……」


 椿とりんちゃむもヒカリと同じく戦う事を決意し、その姿に日和達も驚きを隠せずにいた。まさかこの様な展開になるとは思ってもいなかったが、それでも椿達の意思は固いみたいだ。

 その様子を見た零夜は納得したと同時に、ヒカリの両肩に手を置く。


「分かりました。ですが……絶対に死なないでください!それが俺からの約束です!」

「大丈夫。必ず生きて帰りましょう!」


 零夜からの真剣な忠告に対し、ヒカリは頷いた直後に笑顔で返していく。椿やりんちゃむも同じ気持ちなので、彼女達の心配する必要はないだろう。

 するとトワがある事に気付き、すぐにりんちゃむの元に駆け寄ってくる。


「それで回収したお宝はどうしたの?」

「ああ。それなら……」


 トワからの真剣な質問に対し、りんちゃむは向こうを指さしながら説明をする。そこには円形のバリアが展開されていて、その中にヤツフサと財宝が入っていた。

 ヤツフサは財宝を敵に取られない為の工夫を既に考えていて、今の様な行動を取っている。しかも高性能のバリアを張られているので、どんな攻撃も弾き返す事が可能なのだ。


「財宝の件は俺が何とかする!目の前の敵を倒していけ!」

「なら、私達は戦いに集中しておかないと!」


 ヤツフサの指示を聞いたトワは納得の表情をした後、すぐに戦いに切り替え始める。財宝の件はヤツフサがなんとかしてくれている以上、目の前の戦いに集中出来るのだ。

 同時に零夜達も一斉に戦闘態勢に入り、ダークサイクロプスに視線を合わせる。彼を倒せば地下迷宮での戦いが終わるが、弱点を突きながらどう倒すかがカギとなるだろう。


「いくら人数を増やしても、この俺には敵うまい!モンスター召喚!」


 ブラックサイクロプスは魔術を発動させ、モンスター達を多く召喚する。インプ、ゴブリン、オーガ、ゾンビ、スケルトンが姿を現し、一斉に零夜達に襲い掛かってきた。

 

「それはやってみなければ分からないぜ!行くぞ!」

「「「おう!」」」


 零夜の合図と同時に、彼等はダークサイクロプスの軍勢に向かって突撃を開始する。地下迷宮の戦いはファイナルラウンドへと突入し、新年の瞬間のタイムリミットもあと四十五分となったのだった。

ヒカリ達も参戦!地下迷宮の戦いはクライマックスへ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ