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ブレイブエイト〜異世界八犬伝伝説〜  作者: 蒼月丸
第三章 幕張の隠された秘宝
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第112話 闇のサーベルタイガー

ダークサーベルタイガーに対して、零夜達はどう立ち向かうのか?

 リッジは黒きサーベルタイガーに姿を変え、グルルと威嚇しながら零夜達を威嚇する。身体はとても大きく、倒すのには一苦労しそうだ。


「あのサーベルタイガーは一体……」

「こんなモンスターはいなかった筈……」


 零夜達は黒きサーベルタイガーの姿を見ながら、真剣な表情で睨みつけていく。するとトワはバングルを起動させてウィンドウを召喚。そのまま敵のデータを確認し始める。


「ダークサーベルタイガー。闇のサーベルタイガーと言われて、強烈な攻撃力を誇る大型モンスターよ。サーベルタイガーとは比べ物にならないって」

「そうなると……大勢で攻める必要があるみたいね……」


 トワの真剣な説明を聞いた倫子は、この戦いは一筋縄ではいかない事を自覚する。下手をすれば死ぬ事もあり得るので、危険度は高いと言えるだろう。


「こうなったらモンスター娘達を召喚だ!ライラ、スズ、フローラ!」


 零夜はバングルからスピリットを三つ放出し、ライラ、スズ、フローラの三人を召喚。彼女達はそれぞれの武器を構えながら戦闘態勢に入り、ダークサーベルタイガーを睨みつけていた。


「ダークサーベルタイガーは手強い敵だ!気を付けろ!」

「「「了解!」」」


 零夜の説明にライラ達は頷いたと同時に、スピードを上げてダークサーベルタイガーに立ち向かう。すると敵はスピードを上げたと同時に、彼女達に襲い掛かってきたのだ。


「これでも喰らいなさい!シャインソード!」

「グアッ!」


 ライラは光の剣を構えたと同時に、ダークサーベルタイガーに斬撃でダメージを与える。弱点を喰らった敵は一瞬怯んでしまうが、すぐに態勢を整えてギロリと睨みつけていく。


「スーパーアーマー状態となっています!恐らく手強いのは確定です!」

「それならスズ!まずは爪への部位攻撃だ!」

「はい、ご主人様!」


 ライラの説明を聞いた零夜は、スズに部位攻撃の指示を飛ばす。彼女はコクリと頷いたと同時に、大きなハンマーを両手で軽々と持ち上げた。

 ホルスタウロスは基本的に怪力だが、エヴァの様にはいかないのが現状。しかしオールラウンダーの特性を持っているので、どんな武器やスキルも簡単に扱えるのだ。


「最初から一気に攻める!ハンマーブレイク!」


 スズはハンマーを振り下ろす態勢に入り、勢いよくダークサーベルタイガーの左爪にダメージを与える。すると爪は勢いよく破壊されてしまい、使い物にならなくなってしまった。


「グオオオオオオ!!」


 ダークサーベルタイガーは左爪を破壊された事で、悲鳴を上げてしまう。同時に敵の動きが止まってしまい、バタンと横に倒れてしまったのだ。


「よくやったぞ、スズ!」

「ありがとうございます!」


 零夜はガッツポーズで笑みを浮かべ、スズも笑顔を見せながらお礼を言う。二人の信頼関係が厚いからこそ、この様な光景も見られるのだ。


「私も忘れないでよ!爪を破壊するのは楽勝だから!」

「そうだったな。フローラ、頼むぞ!」

「任せて!」


 するとフローラが頬を膨らましながら声を掛けていて、零夜は謝罪しながら彼女に指示を飛ばす。フローラはウインクしながら応え、ロングソードを構えながらダークサーベルタイガーに攻撃を仕掛け始める。


「ストライクブレイク!」


 強烈な斬撃がダークサーベルタイガーの右爪に当たり、あっという間に結合崩壊をしたのだ。フローラも特訓を積み重ねてレベルアップしているので、この様な結合崩壊もお手の物だ。


「ナイスだ、フローラ!」

「私だってやる時はやるんだから!」


 零夜の笑顔にフローラも笑顔で返す中、アイリン達は彼女達の勇姿を驚きの表情で見つめていた。自分達八犬士だけでなく、ライラ達も積み重ねで成長している。今の戦いがその証拠と言えるだろう。


「あの子達、ここまで成長しているなんて……」

「だったら私達も負けられないわ。攻めて攻めて攻めまくるのみ!」


 フローラ達の行動に感化された倫子達は、倒れているダークサーベルタイガーに攻撃を仕掛ける。彼女達がここまでレベルアップしている以上、負けられない気持ちが昂っているのだろう。


「一気に攻めるわ!ウルフスラッシュ!」


 エヴァは強烈なクロー攻撃を繰り出し、ダークサーベルタイガーの背中にダメージを与える。すると敵は起き上がったと同時に、怒りの咆哮をしようとしていた。


「グオオオオオオ!!」

「うわっ!」

「くっ!」


 ダークサーベルタイガーの怒りの咆哮は、部屋の外にまで響き渡り、零夜達は耳を抑えながら必死で耐えていた。あの様な音量を間近で聴いていれば、必死で耳を抑えてしまうのも無理はないだろう。


「どうやら怒りで活性化したみたいね!こうなると苦戦は免れないわ!」

「でも、相手が手強い程私達のやる気が上がる。こうなったら攻めに行くわよ!」


 トワの説明を聞いたアイリンは、皆に対して攻めに行く指示を飛ばす。それに全員が真剣に頷いたと同時に、ダークサーベルタイガーに対して攻撃を続け始めた。


「あなたは私達で倒します!アックススラッシュ!」

「覚悟しなさい!ソードブレイク!」

光翼斬(こうよくざん)!」


 エイリーンの斧攻撃、日和の大剣攻撃、倫子の光の剣攻撃がダークサーベルタイガーに炸裂。しかし敵は怒りを活性化させたと同時に、彼女達に向かって突撃しようとしていた。


「しまった!このままだと……」

「そうはさせないわ!ドラゴンタックル!」


 しかしマツリがドラゴンに姿を変えたと同時に、横からの突進でダークサーベルタイガーを弾き飛ばす。敵は壁に激突してしまい、引きずりながら倒れてしまった。


「ありがとう、マツリ!」

「気にしないで。それよりも油断禁物よ!奴はまだ戦える能力があるわ!」


 日和が代表してマツリに礼を言う中、彼女は人間の姿に戻りながらダークサーベルタイガーに視線を移す。今の攻撃を喰らって倒れるとは思えないだけでなく、まだまだ戦える余力があると感じているだろう。


「油断禁物という事ですね。けど、他に部位破壊が出来る場所はあるでしょうか?」


 エイリーンは気を引き締めながら戦闘態勢に入るが、敵の部位破壊について疑問に感じてしまう。前脚の爪は破壊したが、他にも部位破壊できる場所があると判断している。そうすれば与えるダメージの量も大きくなると感じているのだろう。

 それを聞いたアイリンは真剣な表情をしながら、ブラックサーベルタイガーの破壊可能部位を確認し始める。


「あるわ。尻尾、顔面、後ろの両足よ。其れ等を破壊すれば弱体化出来るわ!」

「それなら役割分担だ!四つのグループに分かれて行動し、それぞれの部位を結合崩壊するぞ!」

「「「了解!」」」


 アイリンの説明を聞いた零夜は、四つのグループに分かれて行動する事を提案。それに彼女達も真剣に頷き、それぞれの担当に分かれようとしたその時だった。



「その戦い……私も助太刀する!」

「「「!?」」」



 全員が声のした方を見ると……なんと奴隷から解放されたばかりのハユンが、真剣な表情で物陰から姿を現したのだった。

ハユン参戦!果たしてどうなるのか!?

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