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第5話 卑怯もラッキョウも喰っちまえ!!!!

 とりあえず、今日と明日で毎日投稿は終了です。



「この俺をやれるもんならやって「黙っとけ」ぐわぁーー!?」


 三下ヤンキーを倒してからはや3日。毎日の様に私は雑魚の相手をしていた。

 因みにヤンキーモートはマシな雑魚だったようだ。それ以降の相手は、身体強化魔法も使わず只々、魔力を纏って殴りかかる馬鹿である。


 いつまで繰り返せばいいのだろうか? 



◇◇◇◇◇



「さて、どうしよっか?」


 マドワフ君が喜んでいたのは安定してた状態が()()()だからだよね。確かにデータを取るのは大切だよ。

 だけど、私としては暴走してでも邪龍の力を引き出したいから嬉しくないんだよ。

  

「そうだ、友達をあげて目の前で殺してあげよう。私って天災だな〜。」


 マドワフ君も安定状態から暴走状態への変化を見られれば文句ないよね。


──リリーは仮面の下を歪めながら自信満々に監禁室への足を進めた。



◇◇◇◇◇



 いつも通り、昼飯を食べていたら案の定、リリーがやって来た。


「ライカちゃぁぁん!!今日も私が来たよ!!」


「また来たのですか。さっさと帰って下さい。」


 今日はいつにもまして元気だ、嫌な予感がする。自分のアホ毛センサーもヘドバンをするかの様に荒ぶっている。


「ジャジャ〜ン、サプラ〜イズ!!今日はこの子と戦ってもらいま〜す!!」


 元気いっぱいな宣言と共に自分の部屋に誰かが入室してくる。


 煌めく彗星の様な艶々の赫髪。お天道様の様な橙の目。身長は自分と同じぐらいだが、足は長く自分以上でスラリとした印象を受ける。

 肌も自分と比べて瑞々しい、いや自分がカサカサすぎるだけかもしれないが。

 服装は白地のボロボロなシャツとズボン、自分とどっこいどっこいではある。しかし、整った顔立ちをしている為か、ボロボロの服を着ているにも拘らず華やかなオーラが滲み出ている。

 そんな青年が入り口に立っていた。


 所で、背から木が生えており、手足に絡みついた枝に無理やり体を動かされているのは突っ込んでいいのだろうか。


「……ええっと、木の精霊さん?でしょうか?」


「おお〜、ユーモラスな予想だね〜。でも残念、この子は人………ッ間だよ。」


 なんか、詰まりながら応えてくれた。 いやそんなことより人間だって!?これ、絶対にやばい状態だよな。


 こんなに不穏なサプライズは、パパが誕プレに曲を創った言ったとき以来だ。

 あの時はママが開始3秒でギター毎パパを埋めて事なきを得たが、事なきを得た?ジブ……ジブン……遘∝ヲゅ″縺瑚ヲェ繧帝?シ繧九▽繧ゅj?


「おーい、大丈夫〜?」


「えっ……いえ、何でも……大丈夫です。」


「ふ〜ん?とりあえず、行こうか。」



◇◇◇◇◇



 リリーとヤバい状態の青年、そして自分が横に並んで歩き始めて数分、横3メートル、縦7メートルは有る、巨大な鉄製の扉の前に辿り着いた。これが自分が毎日戦闘をしている部屋の入り口だ。


「大丈夫〜?体調が悪かったら言ってね〜。」


 リリーは自分を心配しているのか?いや、たぶん『健康じゃ〜ないと〜データ取る意味ない〜か〜ら〜ね〜。』とか考えてんだろ。

 

「……私の事いじった〜?」


「ほら、扉が開きましたよ。早く入りましょう。」


 決して話を逸らした訳では無い。効率的にウゴイテイルダケデスヨー。


「それで、そちらの方は誰何ですか?」


 部屋に入りながら自分はリリーに質問してみる。背に生えている木については聞かないのかだって?答えてくれる筈もないだろ。


 とりあえず、今日の私の相手という事は分かるが、こんな傀儡みたいな状態で大丈夫なのか?


 ま、このまま始まったら木を叩くとするか。


「そうだね~、自己紹介は〜……自分にしてもらおうか。」


『ヒトに宿りしヤドリギよ。永遠なる眠りからその魂を解き放て───


 なんだ?いきなりリリーが詠唱を始めたぞ!?というか『魂を解き放て』って、リリーが操ってんじゃねぇか!!


───植物魔法 宿り木の牢獄 エービン・フェンシャル 解放(ユーベルサン)


 魔法の詠唱が終わった直後背から生えていた木は崩れ落ち、解き放たれた青年は


 ベシャッ!!


「ぶっ!?」


 床にダイナミックキスをかました。



◇◇◇◇◇



「ではごゆっくり〜。」


 一先ず青年を抱き起こした所、リリーが退室しやがった。


 いや、『私は空気が読める女よ』みたいなノリで知らん男と2人っきりにするなよ。


「……あの…さ。状況が分かんねえから教えてくんね。」


 と、言われましても。


「え〜っと、その前に貴方の名前は?」


「いや、状況が…、面倒くさいからいいや。俺の名前はレーファル・スターだ。あんたは?」


 う〜ん、レーファルを信じていいか分からん。よし、迷うくらいだったら隠すか。


「……ライカです。」


「そうか、ライカっていうんだな。宜しくな。」


 なんというか、気さくな雰囲気を感じるな。


「それで、なんで俺がライカと2人っきりなんだ?」


「……まぁ、簡潔に言ったら、」


 こういう時は


「魔法で語り(殴り)合えって事だよ!!!!」


ズドンッ!!


「ッ!?てめっ!?卑怯だぞ!!」


 先手必勝!!卑怯?ラッキョウ?んなもん、喰っちまえ!!!!

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