社会のしくみと闘う松本さんの話
テレビを持たないオッサンの勝手な想像を根拠に結論から申し上げますと、残念ながら松本さんの負けだと思うんです。
(1)コンプライアンス パワハラ・セクハラ の話
(2)時の流れ 1980年代、2000年代、2020年代 事案や痴漢冤罪の話
(3)松本さんの立場の話
(4)まとめと結論
(1)コンプライアンス パワハラ・セクハラ の話
企業で働くとコンプライアンス講習というものを受けることがあるかもしれません。
コンプライアンスとは法令や適切な倫理観や社会的な道徳規範を守って活動しましょうね、というものです。
そのなかにパワハラ・セクハラという項目があります。
重要なのは下記、『加害者の故意の有無に関係なく被害者が不利益を被り苦痛を感じるような全ての言動』、つまり一言でいうと「受け取り手がパワハラセクハラと思ったらアウト!」ということです。
---引用 Weblio辞書---
(https://www.weblio.jp/content/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B9)
「コンプライアンス」とは、企業が法令を遵守したうえで適切な企業倫理観や社会的な道徳規範に照らし合わせステークホルダーの利益も踏まえつつ公平で公正な企業活動を行うことを意味する表現。「企業コンプライアンス」や「ビジネスコンプライアンス」などと呼ばれることもある。
---引用終わり---
---引用 Weblio辞書---
(https://www.weblio.jp/content/%E3%83%8F%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88)
ハラスメントとは、弱い立場の相手に嫌がらせをする行為という意味のこと。英語ではharassmentと表記される。harassmentの直訳は、嫌がらせや迷惑行為を行うことだ。ハラスメントの定義は、加害者の故意の有無に関係なく被害者が不利益を被り苦痛を感じるような全ての言動とされている。日本ではハラスメントを防止する法律として、パワハラ防止法がある。パワハラ防止法は、職場いじめを防ぐために作られた法律で、2020年6月から施行された。
ハラスメントの種類は様々である。職場いじめのパワハラ以外に有名なものとしてセクシャルハラスメントが挙げられるだろう。セクシャルハラスメントは、性的な嫌がらせのことである。セクシャルハラスメントには、対価型セクハラと環境型セクハラの2つに分類される。対価型セクハラは、立場の弱い者に対し昇進などの利益を与える代わりに、デートを強要するなど被害者の好まないことを受け入れさせる行為を指す。環境型セクハラは、対価を与えず卑猥な言葉を投げかけるなど嫌がらせ行為を繰り返し、環境を悪化させる行為を意味する。
---引用終わり---
(2)時の流れ 1980年代、2000年代、2020年代 事案や痴漢冤罪の話
自分の知ってる範囲ですがざっくり言うと、どう受け取られたかがすべてであり、それが年々強化されていっている。
受け取り手が訴えたら、それは犯罪になる。なってしまうという流れが加速していくのです。
まず1980年代前後に一つの流れが変わっています。
熱血教師・鉄拳制裁・熱い説教なと、それまでテレビドラマや映画など社会的に最適に美談とされていたものが、それはだめだよーとなっていったんです。
「先生、うちの子が悪いことしたら殴ってしつけてくださいね」から「暴力教師だ!あんな先生にうちの子は預けられない」に変わった流れです。
そこからモンスターペアレンツみたいな、先生はこういう言動しましたが、おかしいんじゃないですか?訴えてやる!あの先生飛ばせ!辞めさせろ!みたいなクレームをつける人が多くなっていき、多忙な先生方の精神を圧迫していくのです。
パワハラセクハラなんかが認知されるハシリだったのでしょうか。
2000年代前後になると事案や痴漢冤罪といったものがクローズアップされていきます。
痴漢は性犯罪など、犯罪の抑止として機能はしているとは思うんですが、あまりに極端な事案も報告されたりします。
たとえば、知らないおじさんに道を聞かれた事案とか、自転車で追い抜きざまに「こんにちは」と声をかけられた事案とか、帰宅時に前をおじさんが歩いていた事案とか。
電車内痴漢犯罪も積極的に取り締まられるようになりますが、犯罪抑止や女性専用車両なんかに繋がっていくわけですが。
お尻さわられた、こいつが触った!で、無罪なおっさんが私人逮捕され、冤罪でも職や家族を失ってしまうというお話が多発。
2020年代前後には上記のコンプライアンス関係が浸透していきます。
若い人※に肩をたたかれあいさつされた。今日は気持ちいい朝だねー
きもい脂ぎった薄ら禿のオッサンに肩をつつかれあいさつされた。セクハラだ!みたいな。
窓際族や資料室勤務なんて話も今は聞かなくなりました。
(3)松本さんの立場の話
コンプライアンスの話で「弱い立場」「立場の弱い者に対し」という言葉が見られます。
松本さんは弱い立場でしょうか?
残念ながらかなーり強い立場になってしまっていると思います。
松本さんは別に「俺はめちゃくちゃ偉いねん。俺の言うこと聞くのが当たり前」とは思っていなかったのではないでしょうか。
当方オッサンですが、心は中高生や二十歳から変わっていないと思っています
もしかしたら松本さんも「心は二十歳」での言動だったかも知れません。
二十歳の頃のような気持ちで合コンしていたのではないかと想像しております。
例えばの話。合コンで
「なあ、えっちさせてーな」
「いややし。ほんまキモイわ!」
「なんでやねん!!なあ、たのむわー。ちょっとだけでいいから」
みたいな会話があったとします。
これが発言者と受け取りての立場で大きく内容が変わってきます。
発言者が、いつも憎からず思ってる(オッサン言葉ですな)若い人※から言われた場合。
若手芸人さん※とかの合コンだった場合。
※ただしイケメンに限る
超大物芸人さんとか偉いさんの場合。
声をかけられた側が、友達以上彼女未満の場合。
若手芸人さんに合えるからと連れてこられた場合。
仕事が欲しいから仕方なく合コンに参加した場合など。
その場のノリで「なんでやねん!」っていうツッコミ。
「なあ、たのむわー」っていうお願い。
軽いツッコミのつもりが、テレビや舞台などで鍛えられためっちゃ張った通る声だったために、すごい怒鳴られたと受け止められたかも知れず。
「なあ、たのむわー」みたいな、心は二十歳の甘えてるつもり、もしかしたら受けてくれたらいいなーの軽いお願いが、強い立場からの強要と受け止められたかも知れず。
立場の話で、問題がだいぶ変わってしまうのは仕方ないところでしょう。
(4)まとめと結論
松本さんが何を言ったのか、相手がどう受け止めたのか。
やったのか、やっちゃったのか。
細かいことはわかりませんが、受け取り手がどう受け止めたかが重要になってしまった訴えられたら負けなこの世界では、残念ながら、「松本さんは負け」で仕方ないね、と思います。
社会のしくみ的には負け、のお話でした。
名誉棄損と無実を訴えて裁判を起こされたとのこと、厳密には、証拠証言により無罪が確定し名誉が守られるかもしれません。
訴えられたら負けの今の社会は宜しくない流れであり覆してほしいところであり、行き過ぎた社会を是正してくれるかもしれません。
日本の歴史の転換点として、松本さんの名前が後世に残るかもしれません。
知らんけどw