ハーレムはお好きですか
第一話 静かな高校生活
僕の名前は、黒木隼人平凡な高校生であり、特質している部分はあまりなく、何処にでもいる普通の高校生だった。
入学式、家を両親から見送られ恥ずかしいと思うと同時に、少し嬉しいという感情に僕は、まだ中学生気分でいる事を、また恥ずかしく感じた。
湘南高校は今日僕が通い始める新しく新設された高校であり、先輩はいなく、僕達1年生が第一号の生徒となる。僕がこの高校を選択したのには、家から近いという理由もあるが、中学時代の考えたくもない体験から上級生のいない高校を選んだ。
「今日から、高校生そして念願の彼女を作るぞ。」
そういき込んだ僕を後ろから、手を振る女の子が呼び掛けてきた。
「隼人なんで私を置いて学校行くのよ。」
そう、近づいてきた女の子は、佐藤雫生まれて時から、中学卒業までずっと側にいた幼馴染。
容姿は黒髪ショートで、高校生には思えないタワワな凶器をお持ちな笑顔が眩しい自慢の幼馴染である。
「私は、昨日湘南高校まで一緒に登校しようって言ったよね。」
「ごめん、忘れていた。今度埋め合わせするから」
「それなら良いんだけど、次こんな事があったら私、泣くから」
雫は、泣き虫であり一人では何もできないポンコツである。そんな幼馴染を無視できない僕は、雫のことを好きなのかと、考えたことはあるが、妹みたいだと思うことで今まで良好な関係になっている。
「ねぇ、今日から高校生デビューだけど、私の制服どうかな」
「雫は何でも似合うし、目に入れても痛くないよ。」
僕は雫の制服を見て、可愛いと思ったが、それ以上は特に、思いもしなかった。
だが、中学時代に同じような事があり、僕が雫の制服を、褒めなかった事を、雫は根に持っており、今に至る。
「雫、入学式に遅れるからもう行こう」
「分かった」
今から始まる黒木隼人の高校生活が普通に送れない事を、隼人はまだ知らない。