第35回 特別編 日本のパワー系ドラマーの期待の星 相馬よよか
前回のコラムは、ドラマーに関する余談から入りましたが、今回は余談ではなく、コラムの主題として、一人の日本人ドラマーをご紹介します。
まずは、下記の動画を見てみて下さい。
https://www.youtube.com/watch?v=91pz1E8pAOY
この動画は、相馬よよかさんという、8歳の女の子が、レッド・ツェッペリンの「Good Times Bad Times」をドラムスでカバーした様子を撮影したものです。
この、よよかさんのドラムスが、実に良いのです。単に、子供が楽しそうに演奏しているからほのぼのする、というだけではなくて、技術とパワーと感性の水準が、一流のプロとそん色ないほど高度で、最初から最後まで感心しながら聴き入ってしまいます。
女性でありながら、日本人では少数派の、パワー系のドラマー(打音の強さを持ち味としたドラマー)というのも、驚くべき点です。
小さな体をしなやかにダイナミックに使って、グルーヴ感と迫力のある打音を叩き出しています。
何か月か前に、レッド・ツェッペリンのボーカルのロバート・プラントが、トーク番組でこの動画を視聴したようすが放映されたことから、欧米でのよよかさんの知名度は一気に上がったようです。
【ロバート・プラント、よよかさんのプレイを観る】
https://www.youtube.com/watch?v=-XYr6H2mGxk
よよかさんの「Good Times Bad Times」のカバーは、上記の動画の3か月前にも撮影されていて、そちらの演奏の方が、打音もグルーヴ感も強烈で私は好きです。
【3カ月前の「Good Times Bad Times」】
https://www.youtube.com/watch?v=BslksgTF4X4
このまま、日本人離れした感性と技術を磨き続けて、洋楽ロックの伝統を継承したパワー系のドラマーとして、世界の音楽シーンに躍り出てほしいものです。
一般的に、ドラムスは、ソフトな音楽ファンには、あまり注目されない楽器です。
そういう人でも、こんなに魅力的なドラム奏者を見れば、ドラムスという楽器自体の魅力に、気が付いてもらえるのではないかと思います。
音楽を聴く時に、ドラムスに注目する人が、もっと増えることを願って、特別編を投稿してみました。
さて、よよかさんの演奏、どうだったでしょうか?




