はじまり
小説初投稿です。
ほぼ思いついたものを書いていくのでおかしい所、矛盾してるところ、なにかありましたらご指摘ください。行き当たりばったりですがよろしくお願いします!
「すまんな嬢ちゃん。これが依頼なんだ」
「だからってこんなこと許されると思って?!私は誇り高きルーヴェルトン家の令嬢ですのよ?!」
「そのルーヴェルトン家に頼まれちゃったからなぁ」
「な、なんですって?!お父様が頼んだの?!」
「そうだよルーヴェルトン家の当主様が言ってきたんだよ。だから嬢ちゃん、恨むなら家族を恨むんだな」
「嫌ですわ!嫌ですわ!!どこへ行く気なんですの!早く屋敷へ連れて行ってくださいまし!」
「おい、この辺でいいだろ」
「そーだな。嬢ちゃん、悪く思うなーよっ!と」
反転する視界。
少し高さのある馬車の座席から軽く落とされたミミリア・ルーヴェルトンは、嘲笑う笑みを浮かべた男たちを見ながら落ちていき、
頭を石にぶつけ、気を失った。
「お、おい死んでねえよな?」
「死んでよーがなんでもいいだろ?あいつはもうルーヴェルトン家の奴じゃねえんだ」
「そ、それもそうだな。さっさとズラかろうぜ」
ー
「ーー!遅刻するわよ!起きなさい!」
「あと…2時間…」
「なにバカなこと言ってんのよ、ほら起きる!」
「うわぁぁあ寒い!寒い!布団返して!」
「あと15分で家出ないと遅刻するわよ」
「え、まじ?やばい!朝練休むと主将がぁ!」
「ほら、さっさと着替えて行ってこい」
「朝ごはんは?!」
「おむすび作っといたからそれ持っていきなさい」
「お母さんありがとう!行ってきます!」
「あ!ちょっとーー!竹刀忘れてる!」
「やば!ありがとう!いってくる!」
朝練は遅刻すると竹刀の素振りだけひたすらやらされるからな…!主将は怒らせるとこわい!!
自転車に飛び乗り全力疾走し、いつもの坂を下る。
坂の途中でブレーキをかけて……って?あれ?
「ブレーキかかんないぃぃい?!」
加速していく自転車。
「避けて!避けてください!!」
必死に声をかけるも…間に合わない!親子にぶつかる!
びっくりして口を開けている親子と
飛んでいる鳥たちと
全てがスローモーションに見えて
急いで自転車で転んだ私は
壁に頭をぶつけ、気を失った。
「お姉ちゃん?!大丈夫?!」
「だれか!救急車を!」
「おいおいなんだぁ?事故?」
「キャッ!血出てる…グロ…」
「『事故ったっぽくて女の子が倒れてるなう』っと」
ー
「うんうん、なるほどねー」
「どうします?神様」
「こっちの魂はこのまま召されるのが正しいんですけど、この子の魂はまだ召されるべきではない、イレギュラーな魂なんです。しかしまだ戻れる状態にまで体が回復していません」
「よーし、じゃ、この子の魂こっちにいれちゃおう!そんでそのあとはこの子に任せよう」
「ええ?いいんですか神様。こっちの世界はあんな所で終わってますが、大丈夫でしょうか?」
「まっ、大丈夫でしょ!ちょっとチート渡しとけば!」