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レポート01 入学式…(略)後編

どうも、もうすぐ冬休みを迎える音無 桐谷です。


と言うわけで、ついに!、ついに!!……タイトルが省略されてしまいました!(笑)

もういやです。サブタイトル長すぎです。そもそも、タイトルが長かったらPVが……(略)。というわけで、ぜひ楽しんで読んでください。

二〇〇〇文字と短いのは許してください。

「いくでぇぇ!!」

 そう言って彼、槍山恭助はシャンプしながら槍を展開し刃を突き出した。しかし草壁先輩は刀をしまった状態で初撃を防いだ。そして

「あまい!!」

 そう言って槍の攻撃を弾き返す。恭助は地面に着地する間際大声で

「スイッチや!!」

「わかった!!」

 と叫び、煌も威勢のいい声で返事を返す


 スイッチとは、基本タッグのときにしか使用されない戦術で、片方が攻撃をして相手の隙をつくり、その隙にもう一人が攻撃を叩き込むというものである。


 煌は盾をいつもの肩まであるごっつい篭手に換装し、殴りかかった。だが、


「ぬるい!」


 その一言とともに簡単に弾き返されてしまう。そして、煌はバランスをとるために、右手を地面につけて倒れて隙を作るのは回避した。だが、


「壱の型、不知火しらぬい!」


 草壁先輩がそう言った瞬間四メートル以上はある間合いをありえないほどの速さで恭助との間合いを詰めてきた。


「はえっ!……つっ!!」


 恭助は防御の体制をとろうとしたが、その前に草壁先輩の刀の居合い切りが炸裂した。

 恭助はものすごい勢いで校舎の屋上入り口の扉に叩きつけられた。その威力は扉の形状を変えるほどだった。

「がはっ!!…………」

 恭助は地面に落ちる間際に、苦しそうな声を出して、そのまま動かなくなった。

「恭助!!」

 煌はそう叫んで動かなくなった恭助のそばに駆け寄った。そして、左上に表示されている最大「五〇〇〇〇」のHPゲージ、煌はその恭助のHPゲージを見て驚愕と同時に恐怖を覚えた。


 そこには、つい数秒前まで満タンだった恭助のHPがレッドラインで、しかも表示には


「一」


 それを見た煌は初めて、この草壁先輩の二つ名の意味を悟った


 一撃必殺ファーストエンド


 その一撃でHP全損を狙った攻撃、全損できなかったとしても行動不能に追い込む。そして、それを回避できたものはいないということだった。だから、煌や恭助は始めからスイッチを使って短期決着させようと作戦を立てていた、だが、


 無駄だった。 そう思った瞬間、


「壱の型 不知火!」


 赤いライトエフェクトが刀を包み、こっちへ飛んでくるのが見えた、けれども、「見えた」と判断した時には、もうすでに草壁先輩は目の前にいる。

(くそっ!!間に合えぇぇぇ!!)

 煌は篭手を何とか刀の軌道上に置き、体への直撃攻撃は防いだ。だが、ろくに足も踏ん張れなかったため、恭助と同じように、後方へ吹っ飛んでいった。そして煌は、屋上の手すりに叩きつけられる。


「うっ!!」


 煌はうめき声を出して、地面に落ちた。しばらくは体が動かず、やられると判断した、だが


「………………」


 草壁先輩は動かなかった。煌にはなぜ動かないのか良くわからなかったが、その数十秒のおかげで、煌は痛みが引いていったのでなんとか、立ち上がることが出来た。そしてHPを確認してみると、そこには驚愕のHPがあった


「一〇〇〇〇」


 ちょうどラインカラーがレッドラインになる数字だった。元が防御特化型なので、防御力には自身があったとはいえ、ここまで削られるとは思っていなかった。(ちなみに、赤に達したのは今回が初めてである)

「ハハ……まさかここまで力の差がはっきり出ているとは……完敗です」

 そう口にしたのを最後に草壁先輩の刀が煌の体を深く切り裂き、意識が真っ暗になった。そして、終了条件(誰か一人のHPが全損したら終了)を満たしたのでVRフィールドが解除された。


「筋は悪くない、これからも努力し続けろ」


 その後、草壁先輩は煌と恭助を保健室へ送ったあと、その一言だけ言ってその場から去った、その後保健室の先生が、


「まったく、新入生とファーストエンドを戦わせるなんて、どこの先生がゆるしたのよ……」


 と言っていたので、先に目を覚ました煌は、はらいせに「酔った黒江先生が許可しました」と伝えておいた。

 ちなみに恭助はその一時間後に目を覚まして、残りHPが一だったことを伝えると「俺よく生きてたな~」とつぶやいていた。


「さて、勝てなかったのは悔しいがこれで目標ができたな」

「目標?」

 突然そう言い出した恭助に煌は少し首をかしげて聞き返した。すると恭助はなぜか自信満々に答えた。

「そりゃもちろん・ファーストエンド・に勝つことに決まってるで!!」

 それを聞いた煌はあきれたのと同時に、すごいとも思った。

 あんな敗北の仕方をしたにもかかわらず、諦めずに再選しようとする恭助に。


「そうだな、お互いがんばろう、恭助」

 煌の口からは自然とそんな言葉がでた。恭助はいつものスマイルで宣言した。

「おう!今度こそかったるで~ファーストエンド!!」


 そして、夕焼けに染まっていた空に、細長い三日月が輝こうとしていた。


 ◎◎◎◎◎


 そして、時は流れ、一学期終了が近づいたころ、ついに、学年別VRトーナメントが開催される。


                        続く

あー、疲れた。このシリーズは人気でるのでしょうか?

目指せ、PV合計一五〇〇突破!!

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