第四話 孤児院の日常 「授業」
飛ばしても先入観で問題無い話です。
「……んぅ。……うぅ〜ん、っ朝……か?……起きるかぁ。んっ……ん?」
リヴァルの朝は早い。外は薄暗く、小鳥も鳴いてない時間帯に起きる事は既に彼の習慣となっている。意識は未だ覚醒してはいないが、このままでは二度寝してしまうことだろう。それは不味いと眠気を振り払う様に、左腕を支えにして鈍い身体を起き上げようとした所、身体がうまく動かない。起き上がろうとした反動か、身体の上に何かが乗っていることに気づく。暗い部屋の中、眼を凝らしても僅かな輪郭しか捉えられない。視覚での情報収集を諦め、自由に動く両手で……両手?……僅かに違和感を感じるが回転仕切っていない頭では答えはでない。深く考えず、そのまま確かめる事にした。
まるで上質なシルクを思わせる手触り、張りの有る弾力が心地よく暖かい。
……あ〜、なるほど。今日は『ここ』で寝たのか
静寂が包む部屋の中、耳を澄ませば自分以外の僅かな呼吸の音が耳に届く、身体の上にいるセイラの呼吸が。互いに生まれたままの姿で、折り重なるように眠っていたようだ。いつもは、リヴァルの右腕を抱き締めながら眠っているので、両手が自由に動く事に違和感があったのだろう。
セイラと触れ合っている状況があまりに心地良く、起きなければという意志に反して、気づけば背中に両手を回しそっと抱き締めている。
「んぅ……♪」
セイラは少し身じろぎする様に動いたが、目が覚めた訳では無いようだ。そのまま1分程の間セイラを感じる事にした。誘惑に抗うように、両手をセイラの頭と腰に添え、ゆっくりと横に寝かせる。セイラの身体から両手を離し布団を被せ、優しく頭にキスを落とした。
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……味付けは、こんなものかな?
リヴァルは現在、厨房でスープの味を調整している。『あの後』部屋を出て井戸で身を清め、朝食の準備に取り掛かった。今日の朝食はパンにパリオと呼ばれる甘酸っぱい果実で作ったジャム、ハムと軽く味付けした野菜類が並べてある。パンは焼き立ての甘い匂いが室内に充満している。そして丁度今、素材の甘味をそのままに香辛料を多少加えた鶏肉入り野菜スープが出来上がったところだ。
そろそろか?
朝食の準備を終え、外を見れば既に日の出は過ぎ、厨房の中を明るく照らしていた。小鳥の鳴き声は数を増やし耳に届く。畑を見に行っていた年長組も戻ってきた様だ。二階からは子供達の動き回る気配を察し、釜戸の火を消す。棚からスープ用の皿を取り出していると、食堂から子供達の元気な声が聞こえる。
「おはよー!一番のり〜♪」
「おはよ!朝ご飯♪朝ご飯♪」
「おはよう♪あ〜!その服逆さまになってるよ♪」
「あ、リヴァル兄さん手伝うよ〜」
「おはよう!」「おはよう。僕も手伝うね」「おはようです!」「ぉはよ〜……zzz」
食堂は一階の右側に位置し、広さは医務室の約3倍にもなる。厨房から顔を出し、段々と集まってきた子供達が、席に着くのを観て微笑みを浮かべる。朝から元気だなと感心しつつ、年長組の子供達に手伝ってもらいスープを配っていく。孤児院の総勢26人分の準備を終えた頃、まるで見計らった様に、リリを肩に乗せたセイラが入ってくる。
……『魔法』を使ったな?
彼女に昨夜の痕迹は見当たらない。自分が使って以降、井戸のある方に誰かが居た気配は感じ無かったので、そう当たりを付ける。セイラは元気に挨拶する子供達に返事を返しリヴァルの隣の席に着く。リヴァルはラーナとセイラに挟まれ、全員が席に着くのを確認すると、昔セイラに教えてもらった挨拶を行う。
「みんな席に着いたね?……『いただきます』」
「「「「いただきます♪」」」」
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「では、今日は昨日の続きからだね、その前に復習だけしておこうか?この大陸には3つの大きな国があります。それぞれの国の名は……」
朝食を終えた後、片付けは年長組に任せ、少しの休憩を挟んで『年少組』8人の授業となる。授業は勉強室で行われる。医務室の向いに部屋があり、広さは食堂と同じ位、雨の日や日が沈んだ時間帯では遊戯室にもなっている。授業を行うに関して、この孤児院では大きく4つに子供達を呼び分けている。
一般常識を含めた基本教育、文字の読み書きを習得していない者は『年少組』。
簡単な計算、家事や炊事、畑の仕事等、独り立ちするのに必要最低限な生活知識と技能を習得していない者は『年中組』。
そして、『契約召喚』、セイラの授業を終えていない者は『年長組』。終えた者を『卒業組』と。
孤児院という事で年齢がバラバラになっており、この分け方となった。基本的に孤児として引き取るのは、10歳程度までだ。それ以上は他の村や町でも働き手として引き取ってもらえるので、わざわざ孤児院に送りはしない、捨てもしない。この孤児院では、戦災孤児を中心に引き取り、又は拾ってきてはいるが、中には村の前に『口減らし』として置き去りにする親もいる。その場合、殆どが村人に捕まり、事情を聞いて例外無く引き取っている。一応事情は聞いてはいるが、一度子を捨てた者に親の資格はないというのが、リヴァルとセイラの考えだ。他には事情が有り、犯罪者を両親に持つ子もいるが、これは『預かっている』という形になる。引取りに来るかどうかは別にして、子の幸せを考えて孤児院の戸を叩き、懇願しに来たのだ、親を名乗る事に否定はしない。どれだけ善政を敷かれても『碌でなし』はどこにでもいる。そういう親とは大違いだと言える。
年少組の授業が始まるのは8、9歳からで。この歳までに孤児院へ来た子は大体同じ時期に年中組、年長組へと進み13、14歳には卒業組となり、独り立ちしていく。年中組で習う項目は多いが、実際は授業を始める前からお手伝い等をよくしてくれるので習得に掛かる時間は短い。
「……という事になります。例えば、この村を正式に言うと『ミュレ王国属国・タクト商業国・1番領・アイノス村』となります。これはミュレ王国の属国である、小国タクト商業国が東西南北4つに分けた領の内、1番目にこの村があるますよ。という意味です。
……ここまでが昨日習った範囲だね。何か質問はある?……無いようだね。じゃあ今日は『人族と亜人族』、『魔法』、『精霊』この3つについて主に話します。良いかな?」
「「「「はーい♪」」」」
「うん、良い返事だね。では先ずは『人族と亜人族』についてから話すよ。……人族と亜人族の分け方は、基本的に人族を基準とした時の身体的特徴の違いから来てるんだ。エルフ族は長い耳。ドワーフ族は大きな鼻、低い身長に盛り上がった筋肉。有翼族は背に鳥の様な翼。ホビット族は人族をそのまま小さくした様な体。獣人族は獣を思わせる耳と尻尾だ「はい!はーい!とうさましつもーん!」はい、どうぞ」
「えっとね、何で人族を基準にしてるの?」
「うん、良い質問だね。何故人族が基準なのかと言うと、今考えられているのは2つ。一つ目は、単純に人族の数が亜人族を圧倒しているからという考え。大体亜人族全体の20倍以上いるんじゃないかな?細かくは分からないけど。二つ目は……亜人族の元は人族で、人族と人型の魔獣との間に『子』を成してできたんじゃないかという考えだね。王国に保管されている最も古い文献には、両者がいるのは当たり前の様に書かれていて、本当の所は解らないらしいんだ」
「……魔獣のこどもなの?」
「っ!?……ははっ♪怯える様な事はないんだよ?それは一種の考え方だからね。この考えを発表した学者も『亜人族は見た目が違うだけで心は人族と何も変わらない』と言っていたらしいよ。魔獣も今でこそ全種族の敵になってしまっているけど、昔は仲がよかったのかもしれない。何よりここにいる亜人族の子は怖いかい?……言葉を交わして、一緒に遊んで、学んで、ご飯を食べて笑い合う。大事な大事な家族だ。俺はみんなを愛しているよ。怖くなんてないさ」
「……うん♪家族だもんこわくないよ!」
……うん。どうやら、両種族の不安も無くなったようだな。亜人族の子達も嬉しそうに笑っているし。……この話をするのは大事な事だ。例え質問が無かったとしても話すつもりでいた。最北にいる人族の多くは亜人族を魔獣の一種と考えているらしいからな。
詳細はどうあれ。きちんと頭で理解し、心で納得しなければ将来何かが起きた時、どう影響するのか分からない。リヴァルはそう考え、代が変わる事に年少組の授業で話すと決めている。
「では、続きをしようか。確か……獣人族の身体的特徴が耳と尻尾だという所だったね。獣人族には他の亜人族とはまた違った特徴があるんだ。それは同族多種性。つまり犬や猫、狼や牛、兎等様々な耳と尻尾を持つ者がいる。
同種多族性が正解と思う者もいるかもしれないけど、彼らは同じ犬の特徴を持った者同士で子を成しても、猫の特徴を持つ子供が生まれたりするからね。……って難しい話しちゃったね。ごめんごめん。今は忘れて。……じゃぁ話を戻すよ。
これだけ聞けば有翼族も獣人族と言えるかもしれないね。人族やエルフ族、ドワーフ族の中にはその違いが羽が有るかどうか、耳が人族に似ているかどうか何て考える者はいるらしい。実際俺も本当は同じ獣人族だと言われても納得してしまいそうだ。有翼族も卵を産むわけじゃないしね。それぞれが分けられている理由としては、文献を読むより確実な理由があるんだよ。それは獣人族の全員が同じ種族じゃないと言っていること。彼等には同族が本能で分かるらしいんだ。これが理由となってる。ちなみに有翼族はどっちでも良いと考えているみたいだけどね。……ここまでが大まかにだけど人族と亜人族の違いかな?もっと細かい所は今度するけどね。何か質問とかあるかな?……今は無いみたいだね。何か有れば聞いてくれればいいよ。次は『魔法』と『精霊』について話ます。……その前にちょっと休憩しようか」
「「「「ふぁ〜い……」」」」
……初めと大違いだな。目回してるよ。まぁ今日は一気に説明して今後少しづつ教えていこう。一度でも聞いておけば次から受け入れやすくなるだろうし。
今後の授業方針に少し修正を加え、机に俯せになっている子供達の様子に苦笑を零す。喉の乾いた者、御手洗に行った者が帰って来た頃を見計らい、授業の続きを行う。
「じゃぁ、授業の続きを始めようか。次は『魔法』と『精霊』について話します。……先ず『魔法』とは何か?先ず、『魔法』は『基本魔法』とも呼ばれているんだ。本当は『召喚魔法』という別枠に当たるものも有るんだけど……まぁ今は気にしなくていいよ。では、そもそも『魔法』というものは、『魔力』を用いて『精霊』を介し、自然に『干渉』する『方法』だと言われています。それ「は〜い!魔力ってな〜に〜?」うん?そうだねぇ……
えっと。『魔力』っていうのは、この世界にある全ての物に、大なり小なり備わっている『力』?……らしいよ?その魔力は宿した物によって『様々』らしい。ここは『干渉』の時に合わせて説明するね。後は、魔力の多い人達は、少ない人達に比べて身体能力が高いと言われていること。……詳しい数値までは分からないんだけどね。更に、魔力が多いと少ない人に比べて『若い時期が長い』とも言われているね。「「「「え〜!?」」」」 ……でも寿命が伸びる訳じゃないそうだよ?大陸で『勇者』と呼ばれる人達は膨大な魔力を持っているけど、他の人と同じ位の歳で死んじゃうらしいからね。「はい!はい!とうさまとかあさまは魔力多いの?」……うん。俺とセイラは多い方に入るね。今年で……27になるかな?「「「「うそ!?」」」 かあさまとラーナねえちゃ。見た目そんなに変わんないよ!?」……嘘じゃないよ?大体16辺りでゆっくり老いていくみたいだね。後は……ごめんね。これ以上は俺もあまり知らないんだ。『ヴィナ王国』では研究テーマの一つに挙げられているらしいけどね。「わかりやした〜♪」 ……『わかりました』だよ?村の人達の真似はしない様に。「「「「わかりました〜♪」」」」 ……はぁ〜、話を戻すね?
『魔法』とは『魔力』を用いて『精霊』を介し、自然に『干渉』する『方法』。これは覚えておいてね。『魔力』については先程言った通りだね。
次に『精霊』とは何か、これについて説明します。とは言っても、これについては解ってはいるんだけど、確証が無いものも多くあるんだ。
『精霊』と呼ばれる存在は、元々『精霊界』と俺達が呼ぶ世界から来ているらしいこと。人によって様々な魔力は、好みによるけど『おいしい』との事。『精霊界』の魔力は味しないらしいんだ。『食べた魔力』で自然に干渉できる事。干渉する大きさは魔力を食べた量に比例するらしいよ。精霊同士に上下関係は無いらしくて、個々で気ままに生活しているって『言ってる』し。後は『精霊』にとって人族、亜人族、魔獣は『関係ない』そうでね、おいしい『魔力』をくれるかどうかが大事らしい。魔獣の中にも魔法を使う者は存在するからね。後は……死なないと云う事かな?魔法で影響を受けるけど、精霊は元々『力の塊』?らしくてね。消えても実態を維持できないだけで時間が経ったり、精霊界に戻れば問題ないらしい。大きい魔力なら確かな実体化もできるようだけど、基本的に触れられないしね。最後に、精霊達は声を出すことができないと言う事、その代わり『念話』という力で意思疎通を行うんだよ。
「念話??」
……うん、『念話』というものは、みんな既に知っているよ。察しが付いている子もいるみたいだね。そう、リリやエクスが使ってるのが『念話』。頭に直接、話し掛けられているみたいなの。「……あぁ!じゃあリリとエクスは『精霊』なの?」……ん〜、リリは精霊で合ってるんだけど……エクスは『違う』そうなんだ。エクス自身も『我が我と理解した時には既に使える』という事らしくて。……不思議な剣だよねぇ〜1回溶かしてみ「「「「だめ!」」」」 冗談だよ?エクスも大事な家族だからね。……いや、そんなに睨まなくても本当に冗談だからね?
……コホンッ。
(慣れないことはするものじゃないな……難しい顔してる子がチラホラいたから、ちょっとした気分転換のつもりだったんだが)
……では、次に行こうか。『魔法』、『魔力』、『精霊』については今の所は以上となります。細かい事はまた今度ね。
次に、自然に『干渉』するという事だけど、これは、先程言った『人によって様々な魔力が有る』という事と絡んできます。魔力には『火』『水』『風』『土』『光』『闇』そして『無』の7種類に分けられていて、個々の魔力に合った精霊と『契約』し、自然に『干渉』できるようなるんだ。
「は〜い!『無』って何〜?」 うん、聞かれると思った。……『無』って言うのはね、他の6属性のどれとも特化していない属性……かな?大体の物には『無』を除いた、どれかに特化しているんだけどね。何故属性入りしているかというと、この『無』属性が人族、亜人族の中に意外と多いからなんだ。大体1000人に1人は『無』属性との話だよ。ちなみに俺も無属性だね。セイラは……想像に任せるよ♪……こらこら、騒がない。
……さて、その属性と合った自然にしか干渉できないのかというと、そうでもないんだ、魔力が特化してないだけで複数の適正がある者は多い。さてここで、前に話した『精霊を介し』という事が重要に成ってくるんだ。ん?察しがついたかな?でも、回答はもうちょっと後ね。
……さっきチラっと零した『契約』だけどね、魔法を行使するには精霊を介さないといけない。ここまでは良いね?しかし、『精霊』は基本的に『精霊界』にいる。なので、事前に精霊と約束しておくんだ、それが『契約』。
約束する為に『契約召喚』を行い精霊を呼び出す。この時に呼ばれた『精霊』は、呼んだ者の『魔力』が最も好みに合っている。言い方を変えると、最も『美味しく感じられる』精霊となります。精霊が美味しく感じられる『属性』は個々によって様々だったね。そして魔力に誘われてきた精霊に、魔力を上げるから手伝って?と交渉する。これに精霊が了承することで『縁』が結ばれる事になる。『縁』っていうのは、次呼ぶ時に精霊界『全体』に繋げる難しい『魔法陣』を書かなくても、それを『簡略化』させた魔法陣『簡易魔法陣』と呼ばれているけどね。それでこちらに気づいてくれる……言うなればマーキング……かな?ほら犬とかがするあれ。
うん?分かるんだ。……家にマーキングしちゃダメだよ?いや、泣きそうにならなくても……しなくても誰も取ったりしないよ?あれ?手遅れ?……もしかして今までの子もやってたのか?通りで家に動物が近づかないと思ったよ。孤児院ができてすぐは、いっぱい寄って来てたのに。
……ごめんね、話を戻そうか?えっと……契約することで、初めより簡単な方法で精霊が来てくれて、力を貸してくれる、だったかな?うん、精霊にはね『属性』はないんだ。だから、『契約者』、『行使者』とも呼ばれるけど、その者の魔力に合った自然にしか『干渉』できない。予想は当たってたかな?うん。精霊にも属性が有って、自分の適正に合った精霊が呼ばれるって結構『勘違い』している人も多いみたいだけどね。『精霊』は『魔力』さえ有れば『全ての属性』に干渉できるんだ。『無』属性に関しても、一応精霊は来てくれるんだよ?ただ、殆ど自然に干渉できないんだけどね。適正は極極僅かだけど6属性のどこかに入ってるし。
じゃぁ今までの事を整理して、『精霊』、『魔法』について話すね。今日教えた事を簡単に説明すると、
『精霊』とは、この世界とは違う『精霊界』と呼ばれている所から『契約召喚』を介して、『こちらの世界』に来る。そして『行使者』と『召喚契約』を結び『魔力』を代償に力を貸してくれる様になる。
そして『魔法』とは、『契約』した『精霊』に『魔力』を渡し、その『魔力』属性に合った自然に『干渉』する『方法』。……かな?
自然に干渉するとは言っても、さすがに何もない所に『水』を出したりはできないんだ。『光』や『闇』といった属性は分かりづらいかな?有名所では……『光』は『浄化』や『光弾』とか在るんだけどね。『浄化』というのは、体に害の有る物を取り除くとかだね。例えば毒とか、……まぁ『汚れ落とし』に使っている人もいるけど、ね。『闇』では、『影』を操ったりとかかな?『火』や『風』は解りやすいよね。
先程までは魔法を使うには契約が必要と言ってたけど、例外もあるんだ。
それは簡単な魔法……例えば小さな火を灯したりは精霊と契約しなくても、大陸に住んでいる精霊達が力を貸してくれるんだ。殆どが姿すら見せないし『魔力の好みが無い』精霊だけどね。精霊の気まぐれに近いから正式には発表されてないけど『生活魔法』って呼んでいる人が多いね。更に、誰かと『契約』した『精霊』は、契約が『破棄』されるまで、他の人の『魔力』では自然に『干渉できなくなる』というのもあるね。食べる事はできるらしいけど。ごめんね、理由とか詳しくは解ってないんだよ。
……これ以上はまた今度にしようか?あぁ、そんなに心配しなくても今度から、少しづつ含ませて授業を行うよ。
じゃぁ本日はここまでにしよう。お疲れ様」
「「「「……アリガトウゴザイマシタァ〜」」」」
みんなぐったりしてるな……時間的には、昼には早いけど、朝と呼ぶには遅い位かな?そろそろ昼食の準備に入ろうか。……何を作ろうかな?
疲れた……会話文大半ってすごい疲れる。
設定集に全て投げたくないんだ。
良い加減戦闘シーン書きたいな〜
何話か挟まないと無理か……
内政スキル持ちとか鍛冶スキル持ちの主人公が羨ましい