↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔ガールズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
PR

俺!? 俺!! 俺俺俺俺!! Ahh~↑↑↑ 真夏のJamboree~~~~!! レゲエ!! 砂浜!! Big Wave~~~~!!

作者: 耳上
掲載日:2026/09/26

俺!?


俺!!


俺俺俺俺!!


Ahh~↑↑↑ 真夏のJamboree~~~~!!

レゲエ!! 砂浜!! Big Wave~~~~!!


……待って。


俺?


念のため確認します。


本人確認書類をアップロードしてください


運転免許証


氏名:俺

住所:俺ん家

生年月日:俺年俺月俺日

免許の条件等:眼鏡等、Jamboree等


俺じゃん。


市役所「本人確認が取れました」


俺「よかった」


市役所「ただし重大な問題があります」


俺「何?」


市役所「あなたの住民票がありません」


俺「俺、存在してない?」


市役所「いえ、逆です」


俺「逆?」


市役所「住民票があなたです」


俺「紙?」


市役所「所沢市役所では昨日から、住民票を取得するとA4用紙ではなくあなたが出てきます」


俺「窓口から?」


市役所「はい」


俺「ニュルッと?」


市役所「ニュルッと」


俺「止めろよ」


市役所「すでに47人の俺が発行されています」


俺「俺を発行するな」


市役所「1通200円です」


俺「安いな俺」


市役所「マイナンバーカードを使えばコンビニでも取得できます」


俺「全国展開するな」


コンビニ。


ピッ。


コピー機

「行政サービスを選択してください」


1. 住民票

2. 印鑑登録証明書

3. 俺


俺「なんで独立メニューなんだよ」


3を押す。


ピッ。


ウィーーーーン……


コピー機から俺が出てくる。


俺2「俺!?」


俺「俺!!」


俺2「俺俺俺俺!!」


店員「店内でのJamboreeはご遠慮ください」


俺「すみません」


俺2「すみません」


店員「あと砂浜を持ち込まないでください」


俺「持ってきてないです」


足元を見る。


砂浜。


俺「ある」


店員「ありますね」


俺「いつから?」


砂浜「鎌倉時代から」


俺「古参じゃん」


砂浜「当時は御家人でした」


俺「砂浜が?」


砂浜「はい。元寇ではBig Waveを担当しました」


俺「歴史に関わるな」


教科書を確認。


1274年 文永の役


元軍、襲来。


鎌倉幕府、苦戦。


その夜――


Ahh~↑↑↑


俺「書いてある」


歴史教師「ここテストに出ます」


俺「出すな」


歴史教師「問3。元寇で日本側を救ったとされる気象現象を答えなさい」


俺「神風」


不正解。


正解:

Big Wave


俺「歴史修正すんな」


文部科学省「修正ではありません」


俺「じゃあ何?」


文科省「ノリです」


俺「国家行政をノリでやるな」


文科省「なお来年度より学習指導要領にレゲエを追加します」


俺「必修?」


文科省「必修です」


時間割


1限 国語

2限 数学

3限 俺

4限 理科

5限 レゲエ

6限 俺総合


俺「俺って教科だったの?」


教師「教科書開いて」


『たのしい俺 中学2年』


第1章 俺とは何か

第2章 俺ではないもの

第3章 そんなものはない

第4章 砂浜

第5章 確定申告


俺「急に実用的だな」


教師「今日は第5章です」


俺「俺、確定申告いる?」


税務署「必要です」


俺「来た」


税務署「昨年度、あなたには所得があります」


俺「いくら?」


税務署「Big Wave 6波です」


俺「通貨?」


税務署「雑所得です」


俺「波を所得にするな」


税務署「経費は?」


俺「日焼け止め」


税務署「事業との関連性は?」


俺「真夏なので」


税務署「認めます」


俺「認めるんだ」


税務署「あとヤシの木も減価償却できます」


ヤシの木「耐用年数22年です」


俺「お前、固定資産だったの?」


ヤシの木「去年までは果物でした」


俺「転職?」


ヤシの木「法人化しました」


俺「ヤシの木が?」


ヤシの木「株式会社ヤシです」


俺「事業内容は?」


ヤシの木「木」


俺「潔いな」


株式会社ヤシ、東証プライム上場。


初値:ヤシ


終値:ヤシヤシ


ストップ高:ヤシヤシヤシヤシ


日経平均

「本日の東京株式市場は、Jamboree関連銘柄を中心に買い注文が広がり――」


俺「Jamboree関連銘柄って何?」


経済評論家「俺です」


俺「俺、上場してる?」


経済評論家「現在の時価総額は砂浜3個分」


俺「単位が終わってる」


日本銀行「問題ありません」


俺「お前だけはまともでいてくれ」


日本銀行「本日の為替相場は1ドル=146俺です」


俺「終わった」


日本銀行「急激な俺安です」


俺「俺の価値が下がってる?」


日本銀行「政府・日銀は市場介入として俺を買います」


俺「誰から?」


日本銀行「あなたから」


俺「俺が俺を売るの?」


日本銀行「はい」


俺「誰に?」


日本銀行「あなたに」


俺「何が動いた?」


日本銀行「市場です」


俺「市場ってすごいな」


市場「恐縮です」


俺「市場が喋った」


市場「本日は鮮魚がお買い得です」


俺「そっちの市場かよ」


魚「俺!?」


俺「お前は魚だ」


魚「俺!!」


俺「自我を獲得するな」


魚、国籍取得。


法務省「申請を受理しました」


俺「国籍どこ?」


魚「ジャマイカ」


俺「なんで?」


魚「レゲエが好きなので」


俺「そんな理由で?」


ジャマイカ政府「歓迎します」


俺「外交問題になるぞ」


外務省「すでになっています」


緊急日・ジャマイカ首脳会談


議題:

「俺について」


日本代表「俺は日本固有の領土です」


ジャマイカ代表「俺は領土ではありません」


日本代表「たしかに」


会談終了。


共同声明:

「俺は領土ではない」


俺「国際社会に確認されちゃった」


国連「続いて加盟申請について審議します」


俺「誰の?」


国連「あなたの」


俺「俺、国?」


国連「人口は?」


俺「1人」


国連「領土は?」


俺「俺ん家」


国連「主要産業は?」


俺「Jamboree」


国連「通貨は?」


俺「Big Wave」


国連「公用語は?」


俺「俺」


国連「首都は?」


俺「リビング」


国連「政体は?」


俺「俺」


国連「もう少し詳しく」


俺「立憲俺主制」


国連「可決」


俺「通るなよ」


俺、国連加盟。


国旗:俺

国歌:Ahh~↑↑↑

国鳥:俺

国花:俺

国技:俺

国民:俺

GDP:ちょっとある

軍事力:ない

波:でかい


国連職員「加盟国として毎年分担金を納めてください」


俺「いくら?」


国連職員「砂浜2.7個です」


俺「世界経済まで砂浜本位制になってる」


IMF「正式名称はサンド・スタンダードです」


俺「横文字にしてもダメだぞ」


世界銀行「砂浜不足が深刻です」


俺「海岸にあるだろ」


世界銀行「それは外貨準備です」


俺「砂なのに?」


世界銀行「砂なので」


俺「説明になってない」


経済学者「説明します」


俺「頼む」


経済学者「まず砂浜があります」


俺「うん」


経済学者「そこに俺がいます」


俺「うん」


経済学者「暑いです」


俺「うん」


経済学者「海があります」


俺「うん」


経済学者「…………」


俺「…………」


経済学者「Jamboree」


俺「途中で諦めたろ」


経済学者「ノーベル経済学賞を受賞しました」


俺「この世界、審査が甘すぎる」


ノーベル財団「次に物理学賞です」


俺「誰?」


ノーベル財団「Big Wave」


Big Wave「ありがとうございます」


俺「波が受賞スピーチしてる」


Big Wave「この成果は私一人のものではありません」


俺「謙虚」


Big Wave「共同研究者の砂浜、ヤシの木、俺に感謝します」


俺「俺、研究してた?」


Big Wave「してました」


俺「テーマは?」


Big Wave「波」


俺「お前自身じゃん」


Big Wave「自己研究です」


俺「哲学?」


哲学「呼びました?」


俺「呼んでない」


哲学「“俺”とは誰でしょう」


俺「俺」


哲学「では、その俺を認識している俺は?」


俺「俺」


哲学「では俺を俺たらしめる俺性とは?」


俺「俺」


哲学「…………」


俺「…………」


哲学「Jamboree?」


俺「逃げんな」


哲学、廃学。


大学「来年度より哲学部を砂浜学部に改組します」


俺「何を研究するんだよ」


教授「砂浜です」


俺「だから砂浜の何を」


教授「粒」


俺「ちょっとまとも」


教授「一粒ずつ名前を付けます」


俺「狂ってた」


教授「これは健太」


俺「砂に?」


教授「こっちは小健太」


俺「サイズで命名するな」


教授「こちらは田中」


俺「急に名字」


田中(砂)

「よろしくお願いします」


俺「喋るな」


田中(砂)

「実は結婚します」


俺「誰と?」


ヤシの木。


俺「ヤシと砂が?」


田中(砂)

「はい」


俺「式場は?」


田中(砂)

「砂浜です」


俺「お前の実家じゃん」


結婚式当日。


司会

「新郎・田中さんの入場です」


砂一粒が入場。


誰も見えない。


会場「パチパチパチパチパチ」


俺「見えてんの?」


司会「続いて新婦・株式会社ヤシ代表取締役社長の入場です」


ヤシの木「ズズズズズ」


俺「根っこ引きずってる」


神父「健やかなる時も、病める時も――」


ヤシの木「はい」


田中(砂)「はい」


神父「Big Waveの時も?」


田中(砂)「それはちょっと」


俺「砂だから流されるもんな」


Big Wave「来ました」


田中(砂)「え?」


Big Wave。

Big Wave。

Big Wave。

Big Wave。


田中(砂)

「アッ」


消滅。


俺「田中ーーーーーーーーーー!!」


ヤシの木「あなたーーーーーーーー!!」


Big Wave「すみません」


俺「謝れるんだ」


Big Wave「業務なので」


俺「何の?」


Big Wave「Big Waveです」


俺「業務なら仕方ないか」


労働基準監督署「仕方なくありません」


俺「今度は労基」


労基「Big Waveさん、月の時間外労働が720時間を超えています」


Big Wave「月720時間?」


労基「はい」


Big Wave「月って720時間くらいしかなくない?」


労基「はい」


Big Wave「俺ずっと働いてる?」


労基「はい」


Big Wave「…………」


俺「…………」


Big Wave「有給取ります」


俺「取れ」


翌日。


海、平面。


砂浜________________


俺「波がいない」


海水浴客「泳ぎやすい」


サーファー「終わった」


サーファー「俺の仕事がない」


ハローワーク「次の方」


サーファー「サーファーです」


職員「資格は?」


サーファー「波に乗れます」


職員「波、有給です」


サーファー「はい」


職員「Excelは?」


サーファー「少し」


職員「では経理ですね」


サーファー「人生って何?」


哲学「呼びました?」


全員「帰れ」


哲学「はい」


――3日後。


Big Wave「有給終わりました」


俺「おかえり」


Big Wave「お土産です」


俺「どこ行った?」


Big Wave「山」


俺「波が?」


Big Wave「はい」


俺「どうだった?」


Big Wave「海がありませんでした」


俺「そうだろうな」


Big Wave「なので作りました」


俺「何を?」


山を見る。


山頂に大量のBig Wave。


俺「山頂に海あんだけど」


気象庁「津波警報です」


俺「どこに逃げれば?」


気象庁「海抜の低い場所を避けてください」


俺「山頂から来てるんだけど」


気象庁「では海抜の高い場所も避けてください」


俺「どこにいれば?」


気象庁「中くらい」


俺「雑」


気象庁「なお現在、猛烈な勢力のJamboreeが接近しています」


俺「台風みたいに言うな」


気象庁「中心付近では最大瞬間俺速80俺を観測」


俺「単位まで俺にするな」


気象庁「今後の俺情報に十分注意してください」


俺「俺情報って何?」


スマホ

ピロリン。


緊急俺速報


俺が接近しています。


俺「俺ここにいるけど?」


スマホ

「俺が接近しています」


俺「どこから?」


スマホ

「背後です」


俺「え」


振り返る。


俺「…………」


誰もいない。


スマホ

「前です」


前を見る。


誰もいない。


スマホ

「下です」


俺「下?」


足元を見る。


住民票。


俺「最初のやつじゃん」


住民票

「お久しぶりです」


俺「喋れたの?」


住民票

「大事なお知らせがあります」


俺「何?」


住民票

「あなたは俺ではありません」


俺「は?」


住民票

「記載ミスでした」


俺「じゃあ俺は誰?」


住民票

「こちらが訂正版です」


氏名:Jamboree

住所:砂浜

生年月日:真夏

本籍:ジャマイカ

世帯主:Big Wave


俺「…………」


俺「じゃあ“俺”は?」


住民票

「先月、株式会社になりました」


俺「…………」


東証

「株式会社俺、本日上場です」


俺「…………」


ヤシの木

「買いですね」


俺「お前が言うな」


株価、急上昇。


株式会社俺、ストップ高。


俺「俺じゃない俺の価値が上がっていく」


証券会社「買いますか?」


俺「いくら?」


証券会社「1株1俺です」


俺「だから俺って何なんだよ」


全員

「…………」


太陽

「…………」


ヤシの木

「…………」


Big Wave

「…………」


砂浜

「…………」


ジャマイカ

「…………」


田中(砂)の遺族

「…………」


税務署

「…………」


国連

「…………」


日本銀行

「…………」


株式会社俺

「…………」


哲学

「呼びました?」


全員

「呼んだ。」


哲学

「では説明します。」


全員

「お願いします。」


哲学

「俺とは――」


その瞬間、


Big Wave。


哲学

「アッ」


流される。


全員

「…………」


俺

「…………」


ジャマイカ

「…………レゲエ?」


俺

「…………」


ヤシの木

「…………Jamboree?」


俺

「…………」


太陽

「…………真夏?」


俺

「…………」


砂浜

「…………砂浜?」


俺

「…………」


住民票

「…………俺?」


俺

「…………」


俺!?


全員

「俺!!」


俺

「俺俺俺俺!!」


Ahh~↑↑↑


市役所

「閉庁時間です」


全員

「帰るか」


――完――


翌日。


市役所

「整理券番号1番の方~」


俺

「はい」


市役所

「本日はどのようなご用件ですか?」


俺

「俺をやめたいんですが」


市役所

「4番窓口です」


4番窓口

「Jamboree課です」


俺

「詰んだ。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。