もみじ星
かじかんだ手が枝先を掴んでいる
冬のもみじ ひとつの枯れ葉が枝先を抱き寄せるように縮み 震えていた
無防備なままではいられない梢をそっと包んで
梢と枯れ葉の指のすき間を風はみる
あの青葉の頃 そして真っ赤に染まった時を
もう一度だけ抱きしめたい 握りかえして
出来るだけギュッと
互いの精一杯 カラカラの指先のすき間
風に回る 壊れそうな風車
音も立てずに 途切れた
夜明け前に浮かんだあのひとへ
蒼白い光 三日月の舳先へと 風よ
抱き寄せたまま 悴んだまま 掴んだままの
もみじの枯れ葉をそっと舞い上げて




