第5代帝王 シトリウス3世
人名 = シトリウス3世
異名 = 飛行帝
各国語表記 = Citorius III
代数 = 第5代
在位 = 3256年9月1日 - 3270年2月20日
出生名 =カーク・ラッセル
出生日 =3216年5月23日
生地 =アプリウス属州 - バミロ侯爵家
死亡日 =3270年2月20日
継承者 =ホノリウス1世
前職 =ジュヌス属州官僚
親族 =ラモンド・ラッセル(父)エリー・ラッセル(母)
シトリウス3世(Citorius III)は、世界秩序ノヴァの5代ノヴァ帝王(在位:3256年9月1日 - 3270年2月20日)。出生名はカーク・ラッセル。
== 概要 ==
即位以前より世界統一のための改革がトラデシオン近郊に集中し、辺境にまで及んでいないことを批判していた。即位後は巨大飛行船「フライング・パレス」を建造し、世界各地を周遊しながら政務を行う。地域間の経済格差を是正し、交易路などのインフラストラクチャーの整備に熱心で、地域統治の祖とも称された。3270年2月にフライング・パレスの墜落事故により死去。この事故はノヴァの統治をよく思わない勢力による人為的なものであるとの説もある。
== 生涯 ==
=== 即位前 ===
3216年5月23日、アプリウス属州のバミロ侯爵家領に産まれる。カークは幼い頃から知的で、様々な知識を蓄えていった。父のラモンド・ラッセルは航空技術者兼探検家で、航空機に対する憧れを抱いていた。
3221年、ラモンドがホーリェック峰に行くと言い家を出たが、それ以降ラモンドが帰ってくることはなかった。母のエリー・ラッセルは精神に異常をきたし、カークの育児を放棄した。やがて薬物にも手を出し、それが原因でエリーも死亡。カークは親戚の面々に引き取られる。
3229年、カークはラモンドの背中を追いかけて航空技術を学び始める。より航空技術を研究したくなったカークは、ジュヌス属州へ向かい、ヴァルドハイム侯爵家領に拠点を構え、航空技術の研究を行い、3235年時点で多くの航空機に関する知識・能力を熟知した。カークは様々な航空機を生み出し、その航空機で自ら飛行テストなどをした。3230年代後半から政治に興味を持ち始めたカークは航空機の事から離れ、世界秩序ノヴァの政治体制を学び始めた。これによって政治を面白く感じたカークは、政治に必要な学問を多く学んで、3240年にジュヌス属州の官僚となった。官僚になったカークは世界統一の為の改革がトラデシオン近郊にしか集中していない事を批判した。この事には多くの官僚が共感の声を上げた。
3243年、第三代世界帝王メルクリウス1世の崩御に伴い、第三回帝王科挙が行われた。カークは同僚のゴルボ・ハンダカに勧められ第三回帝王科挙に参加。しかし結果は不合格であった。この出来事を経てカークはいつも以上に仕事に尽力し始めた。また、半年に一回、また航空機で旅に出るようになった。3249年に南レフタの辺境の村を訪れた。しかしカークは村人達に「自分達よりいい暮らしをしている」と言われ、殴る蹴るの暴行を受けた。現地のノヴァ軍によってカークは救出された。カークはこの出来事を受けて、世界統治の基盤を全世界に広めると決意し、世界帝王に必要なスキルを多く学んだ。3256年8月、第四代世界帝王シトリウス2世の退位に伴い、第四回帝王科挙が行われ、カークもこれに参加。カークは優秀な成績を収め、3256年9月1日、第五代世界帝王シトリウス3世として即位した。
=== 帝王在位 ===
シトリウス3世は即位式典で以下の様な演説をした。
「世界統一の改革は、トラデシオン近郊までにしか集中していない。辺境までこの改革を浸透させる為に空飛ぶ宮殿、すなわち、フライング・パレスを建造し、空中からの世界統治を行う」
ーシトリウス3世
この演説を聞いたモーガン・グラストン、ゴルボ・ハンダカといった盟友がシトリウス3世の統治に賛同。さらに松永樹吾といった航空技術者も結集し、3256年10月23日に初代フライング・パレス・ヴォイジャーを建造した。シトリウス3世はまずイシュロアの統治に取りかかった。イシュロアの経済格差を空中統治から是正。さらに交易路などの整備なども行った。イシュロアの統治後は中央セナトラの統治を行う為拠点を移したが、業務量の増加に伴い3260年2月21日にコンクエラーⅠを建造したが、シトリウス3世は中央セナトラの統治が終わったと当時にコンクエラーⅠを失敗作と称して3264年3月15日にはコンクエラーⅡを建造。神州北部の統治後は北エウロパの統治に取りかかった。3265年3月25日にタイタンⅠを建造し、北エウロパの統治を終わらせた。
3266年、中央セナトラの再統治中にタイタンⅠがマレブレ村に不時着する事故が発生。村に居たタパ家の面々はタイタンⅠの修理を手伝い、さらにシトリウス3世に対しおもてなしを行った。これに感化されたシトリウス3世はタパ家を世界貴族に列した(タパ家は後にゴールドマイン家となり、そこに第33代世界帝王のバルカン1世が産まれる。)。
3268年にセナトラの統治の基盤を完成させた。8月にタイタンⅡを建造し、レフタを一括統治。3269年、シトリウス3世は世界統治の基盤を世界全域に広める事に成功する。
=== 死 ===
3270年2月20日、フライング・パレスでの各地域の再統治を行っていた所、墜落事故が発生。この事故でシトリウス3世は崩御する。国葬はトラデシオンにて行われた。
== 人物 ==
=== 統治方式 ===
== 歴代のフライング・パレス ==
代数 通称 就航 退役 備考
1 ヴォイジャー 3256年10月23日 3260年2月21日 超短期間で製造され、コンクエラーが完成するまで使用された。
2 コンクエラー I 3260年2月21日 3264年3月15日
3 コンクエラー II 3264年3月15日 3265年3月25日 業務の増大に伴い、コンクエラー Iの姉妹艦を大幅に改装する形で建造された。
4 タイタン I 3265年3月25日 3268年8月23日 業務の増大に伴い新造。2層構造になっており、下部にはガーデンと呼ばれる巨大板状の構造物を吊り下げており、新たな建造物が必要となった際には、その上に建造を行うことができるように設計された。
5 タイタンII 3268年8月23日 3270年2月20日 タイタン Iの姉妹艦。ガーデンに完全な宮殿の建築が行われた。あまりに大きく、単体では操作が困難であるため、ソブリンと呼ばれる追走艦が従い、操縦を補佐した。
== 関連項目 ==
シトリウス2世 ← 3256 - 3270 → ホノリウス1世
代数 人名 即位年 退位年 在位年間
1 ノヴァ大帝 3203 3225 22
2 シトリウス1世 3225 3239 14
3 メルクリウス1世 3239 3243 4
4 シトリウス2世 3243 3256 13
5 シトリウス3世 3256 3270 14
6 ホノリウス1世 3270 3281 11
7 レガリス1世 3281 3283 2
8 シトリウス4世 3283 3298 15
9 メルクリウス2世 3298 3300 2
10 シトリウス5世 3300 3319 19
11 ホノリウス2世 3319 3340 21
12 シトリウス6世 3340 3363 23
13 ホノリウス3世 3363 3382 19
14 メルクリウス3世 3382 3395 13
15 レガリス2世 3395 3413 18
16 シトリウス7世 3413 3419 6
17 シトリウス8世 3419 3424 5
18 シトリウス9世 3424 3437 13
19 シトリウス10世 3437 3440 3
20 マルス1世 3440 3446 6
21 ホノリウス4世 3446 3453 7
22 シトリウス11世 3453 3462 9
23 メルクリウス4世 3462 3470 8
24 メロス 3470 3477 7
25 アポロ1世 3477 3478 1
26 メディクス 3478 3484 6
27 シトリウス12世 3484 3484 0
28 ホノリウス5世 3484 3486 2
29 シトリウス13世 3486 3507 21
30 メルクリウス5世 3507 3508 1
31 シリウス 3508 3513 5
32 エデュカトル 3513 3514 1
33 バルカン1世 3514 3539 25
34 シトリウス14世 3539 3542 3
35 ホノリウス6世 3542 3563 21
36 シトリウス15世 3563 3565 2
37 バッカス 3565 3565 0
38 オリンピア 3565 3577 12
39 バルカン2世 3577 3580 3
40 シトリウス16世 3580 3585 5
41 マルス2世 3585 3594 9
42 ホノリウス7世 3594 3627 33
43 アグリカ1世 3627 3657 30
44 アグリカ2世 3657 3669 12
45 シトリウス17世 3669 3674 5
46 ホノリウス8世 3674 3688 14
47 ハルバ1世 3688 3700 12
48 レガリス3世 3700 3720 20
49 メルクリウス6世 3720 3731 11
50 メルクリウス7世 3731 3736 5
51 レガリス4世 3736 3750 14
52 マルクス 3750 3763 13
53 マルス3世 3763 3781 18
54 ホノリウス9世 3781 3784 3
55 ペルセウス 3784 3804 20
56 バルカン3世 3804 3812 8
57 ヘラクレス 3812 3843 31
58 オリハルコン 3843 3870 27
59 シトリウス18世 3870 3887 17
60 ホノリウス10世 3887 3919 32
61 ハルバ2世 3919 3926 7
62 クロノス 3926 3947 21
63 シトリウス19世 3947 3977 30
64 ヘルメス 3977 4004 27
65 ホノリウス11世 4004 4015 11
66 アポロ2世 4015 4046 31
67 シトリウス20世 4046 4069 23
68 ホノリウス12世 4069 4105 36
69 メルクリウス8世 4105 4113 8
70 ハルバ3世 4113 4134 21
71 ハルバ4世 4134 4170 36
72 ホノリウス13世 4170 4202 32