世界帝王列伝

環状世界
長きに渉る混乱な時代「大戦乱時代」を得て、世界を巻き込んだ大戦「大統一戦争」によって世界は一つとなった。
世界帝国「世界秩序ノヴァ」のそんな才主あふれた世界を収める王を記した「世界帝王列伝」で、この時代の帝王たちはどんな人生を送り、どんな偉業・悪行をなしたのかを記す。

世界帝王とは世界秩序ノヴァにおいて専制的な権限を与えられたノヴァ大帝と、その後継者とみなされている人々を指して用いられる歴史学的な名称である。

その名の通り、世界に君臨する帝王として、ノヴァ大帝によって創設された。世界帝王は絶対統治権をはじめとする巨大な権力を有し、世界統治に絶対的な権限を有した。数世代にわたって権力を保持し続けようとする試みに対しては30人委員会がそれを撤廃する権限を有したが、帝王一世代に限れば帝王の言葉が最終的であり、それがどれほど不可解なものであっても抗議や反対は一切許されなかった。しかしこうした立場も権力構造の変化によって弱まり、後代には30人委員会や行政府によって指名、廃位される帝王が存在した。世界帝王の位は帝王科挙と呼ばれる試験によって継承され、家柄や人気度ではなく、純粋な能力による帝位継承が行われていた。