6.私を彩るミュージック
こういう話を書いていた時、こういう曲を聴いていました、っていう記述があります
宣伝の意図はなく、タイトルも出さないですが、どんな形であれ作者の自作品言及が苦手な方はスキップしてください
街を歩けば、人だかりができている場所からオペラのアリアの一節が聞こえてくる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
前回が読書の秋だったから、今回は音楽の秋。
今日は私の好きな音楽について、好きに語ってまいります。
じゃあ早速いきましょう!
オペラといえばプッチーニですね。
異論はあるでしょうが、私は断トツでプッチーニが好きです。あの人すごいんですよ。みんな「ジャンニ・スキッキ」は知らなくても、劇中で歌われる「私のお父様」は絶対どっかで聞いたことある。
そして!
そして!
「誰も寝てはならぬ」ですね!
あれは夢のように美しい……。あのイントロ流れた時点で私もう。トゥーランドットの悪逆非道が至上の愛の物語に早変わりです。
すっごい昔、METライブビューイングでカラフ役の俳優さんが「なんでプッチーニはこの曲ラストに持ってきたの~? 俺が失敗したら全部台無しじゃ~ん。まじプレッシャー(泣)」みたいにぼやいてたのを見た記憶があります。多分こんな言い方ではなかったですが。
私は享受する側でしかないから、提供する側の人知れぬ苦労なんてマジで何も知らないのですが、オペラでも何でも、才能のある人たちがめっちゃ頑張ってすげーもん作ってくれてるんだな~って思いました。
いつもありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いしたい所存です!
さあ、オペラ史上に燦然と輝く綺羅星たちや、大御所モーツァルトをスルーして次の話題に行きましょう!
私の中でプッチーニの後継者という位置付けなのがアンドリュー・ロイド・ウェバーです。言わずと知れたミュージカル「キャッツ」の作曲家ですね。私これCD持ってたから。あれはまじで神曲揃いでした。Memoryだけじゃなく。
鉄道猫のスキンブルシャンクス好きだった。彼がグラスグリーンアイズでGO出さないと列車が発車しないんですよ。車内のおもてなしも行き届いていて、紅茶の薄め濃いめのお好みも聞いてくれます。←この辺が英国!
そして勿論、忘れちゃいけない「オペラ座の怪人」。あの不穏なオープニングでつかまれちゃう。こちらも名曲揃いなんですが、なんか全体的に甘くてエレガント。
私、おかっぱショタが男装の麗人義姉に惚れて、卑怯な手段で自分の嫁にする話を書いたことがあるんですけど(ひでえ話だな……)、今思えば、彼が姉上に抱いている思いは「all I ask of you」のラウルパートまんまだなって(ラウルは「オペラ座の怪人」のヒロイン、クリスティーヌの恋人です)。
この曲いいんですよ。曲も甘々で良いのですが、歌詞がまた甘々。
おかっぱショタに当てはめると、「あなたの隠れ家になりたい……」とか。どの口が……と思いますが、彼はきっと迷いのない目でそう思っているだろう。「あなたの行くところはどこへでもついていきたい」はすごく彼らしい。
彼が姉上をダンスにお誘いするシーンは、同じ「オペラ座の怪人」の「prima donna」が何となく脳内で流れてました。これはすねてしまった歌姫カルロッタを舞台に立たせるべく、支配人たちがひたすら彼女をおだてて賛美する歌なのですが、この賛美具合と甘々なメロディーがあいつの姉上信奉と大変相性がよくて。
あと、上でもちょっと言いましたが、エレガントなのもポイントです。おかっぱショタは傍系だけど腐っても王子という設定だったので、王子らしいエレガンスほしかった。
「オペラ座~」はどの曲もエレガントでいい。「masquerade」も華やかでエレガント。ぎりぎり猥雑でもあって。ファントムよかったな……。名曲とか名ミュージカルっていつまでも余韻に浸れますね。
あ、この流れでさ、これ書いてる時こんなん聴いてましたシリーズもう1コ言っていい?
私、メッチャ冷遇されてすさみかけていた中華の公子が、狐娘の無償の博愛に命を救われて、黒い部分を残しつつもいじらしい一途な子に大変身しちゃう話を書いたことあるんですけど、これ書いてる時はBTSの「save me」をよく聴いてました。
韓国のグループだけど、この曲中華っぽい。
曲も好きだし、持っていかれるエフェクトも好きだし、キレッキレでありながら遊び心のある振り付けもよい。私はダンスをやっていたので(餅のくせにね!)、身体表現が楽しいものに惹かれます。
Cher Lloydの「bind your love」もよく聴いてました。Cherの声が好きっていうのもあるけど、サビのところのパァーンって感じの解放感がすごく好きで。
あの話を書いている時は、サビの部分の歌詞を以下のように脳内で意訳し、
狐娘ver:わたしを呼んで。そうしたら、わたしがお前を見つけるから
彼くんver:私を呼べ。いつだって私がお前を見つけてやる
いい感じにテンション上げてあいつらの愛を育んでました(私が)。
挿入歌として認定されると、書いてる時に自動で脳内再生される派なのでイヤホン要らず。活動報告でもちらっと書いたのですが、別作品では1エピ限定でSam Smith「Stay With Me」が脳内再生されてました。これ神曲だよ! ちなみに夏頃、この話の番外編を書こうと思って久々に読み返してたら、該当エピソードのページでメッチャ絶妙のタイミングでStay With Meが流れてきました。脳さん分かってる。
普段は女性ボーカルが好きで、Taylor SwiftとかAriana Grandeをよく聴いています(ド定番ですね!)。Taylor の「Cruel Summer」とか伸びやかで好き。
カッコイイ系だとファサ「Maria」とか。あの人なんであんなカッコいいの? Loreen「Is it love」もエスニックカッコイイ。楽曲はよいのですが、PVの最後に出てきた後ろの男は正直余計だった。いないほうがカッコよくないか? でもあの曲調とあの声はめっちゃハマってて超好きです。
男性ボーカルだとimaseさん(日本人アーティストだと急にさん付けになる私)の「NIGHT DANCER」が好きかなあ。歌詞がさぁ~、「えーそこでこの単語来るんだ!」みたいなワクワクあるし、都会的で軽快。ヒョロっとした歌声もいい。「踊ろう」って要所要所で言ってくれてます。そうだよ踊ろう!
SEKAI NO OWARIの「Dragon Night」は澄み渡るような透明感のあるメロディーも、合間で「ヘーイ!」って言ってくれるとこも好きだけど、反戦を声高に歌うのではなく、「おれたちは仲良くできるよ」っていうことを何のてらいもなく言っているあの歌詞がいい!!!!
自分の正義と勝ち負けしか興味ないやつに「戦争って人と人が殺し合うことだけどそれは見えてんのか?」って言いたいし、「戦争になったら社会で最も弱い者に最もしわ寄せが行くのは知ってんのか?」って言いたいし、「お前らが戦場に送った兵士が帰還後社会に適応できなかったり、心を壊したりすることに対する補償とケアプランはお前らの壮大な計画の中にちゃんと組み込まれてんだろうな⁉」って言いたいけど、それより何より「コレ聴け」です。
今の世界情勢は、長い歴史といろんな要因が複雑に絡み合って形成されてるってことは分かるし、誰にだって譲れないものがあることも分かる。でも人間の叡智でこの状況を克服できるってことも私は信じてる。
何か重い話になってしまいましたが。
「後ろの男要らん」とか「ヘーイがイイネ!」とか呑気なことを言っていられる日常は、たとえようもなく得難いものです。
みんな仲良く歌ったり踊ったり物語を紡いだりして、楽しく生きていける世の中になればいい。
餅はそう思っています。