表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/8

4.暑いから今日はもう雑談回にしよう……

 あっつぅ……。


 昨今の日本列島は地獄の釜で煮られているのでしょうか。


 9月になっていることはさすがの私も知っているのですが、連日真夏日が続く9月のことを果たして秋と呼んでいいものか……。


 ただの夏ですらない真夏な秋って何。


 思うのですが。


 私たちはもう、夏と秋の間に、第五の四季を定義しなくてはならない時期に来ているのではなかろうか。


 今ってこんな感じじゃないですか:


 春 → 夏 → ○ → 秋(一瞬) → 冬


 平安時代はこう:


 春 → 夏 → 秋 → 冬 (まあまあ均等)


 秋きぬした時、風の音にぞおどろかれぬるって日本人がちゃんと秋を感じていたのは、今となっては遠い昔です。


 今はもう、秋の前に○を消化せねば秋にたどり着けない時代。


 ○については、せめて万葉集研究の第一人者とかに雅な名前をつけていただきたいです。


 というようなことを、最近ずっと考えています。


 うそです……。


 いやぁ……。ほんとは「9月になりましたね」って呼びかけて、「読書の秋、ミステリ談義にふさわしい季節になりました」ってな感じで続けて、1話まるまる使ってスマートにバカミス語りたかったけど、全然秋の気配もしないし、暑過ぎて体ダルいしアタマも沸いてるのでそんなことできない。


 もう雑談でもするか……(毎回雑談という気もしますが)。


 お題はやっぱ、「今の気分だとこんなミステリが読みたい」でキマリ☆


 じゃ、私から行きますね。


 そうねー。


 ミステリって大体重厚で、読みごたえがあるものが多いですが、今はサクッと中編の気分。短編だとちょっと物足りないけど、ガッツリ読む気力もないなって時に、中編はその辺の微妙な読者心をほどよく満たしてくれます。


 抑圧された心理的な閉鎖空間大好きなので(物理閉鎖も好きですが)、舞台は厳格なギムナジウムがいい。パブリックスクールでもいいっちゃいいんですが、ギムナジウムの方が美少年いっぱいいそうじゃありません? ←イメージで喋ってます


 それで美少年が次々と毒牙にかかるんだよ……。なんか悪魔崇拝的な、謎の儀式の生贄っぽい感じで。


 犯人は謎めいた新任教師な!


 修辞学かラテン語の先生で、妖しい黒髪の美青年がいい。最後は薔薇窓の礼拝堂がイイ感じに燃え落ちたり、新任教師がステンドグラスの高窓パリーンして外に飛び降りて「死体は……見つかりませんでした……」みたいな含みのある終わり方がいい。


 彼は果たして悪魔だったのか、それとも……。


 みたいなやつ。


 どうしよう。もっとふんわりした感じでよかったのに、勢いで犯人とラストまで指定してしまった。


 イヤもう自分で書けよって感じ。


 私じゃなくてもそう思うだろコレ。


 でもさぁ……。(この後、予想もつかない言い訳が繰り広げられるので、落ち着いて聞いてくださいね)


 こういうの読みたいって好きに言い散らかすのと、実際書くのって、ぶっちゃけ別じゃない……?


 と言いますのも。


 今からちょっと、ドキドキしながらカミングアウトするのですが。


 私、実はミステリ書いたことあるんですよ……!


 こう! かと思えばこう! と見せかけて、実はこうでした~ʅ(◔౪◔ ) ʃ みたいな、素人が頭ん中でこねくり回した感満載の、すごい複雑骨折したやつを。


 ええ、黒歴史。


 舞台は北イタリア(何に影響されたんだろうな……)。ある日、裕福な美貌の奥方が無残な姿で発見されます。ミステリ好きにはお馴染みの、何万回も見た衝撃のオープニング。


 状況証拠では、昨夜の彼女の逢瀬のお相手だった、とある貴族の坊ちゃんが犯人。ところが彼の行方もまた杳として知れません。


 そんで、ただ前夜のお遊びが激し過ぎたせいの過失死かと思いきや(ラテン的発想)、何やかんやで国家を揺るがす大陰謀事件に発展し……みたいな話。


 力技で持っていこうとするところと、大風呂敷を広げたがるところが今と同じです。


 偉いのは一応完結させているところでしょうか。


 探偵役はダウナー系美少年です。 ←コレな……!!!


 彼のおうちは大貴族で、王国を代々影から守る宿命の家系という安定の厨二設定。彼には助手がいるのですが、この助手もまた、彼とはタイプの違う美少年です。 ←コレな……!!!


 ダウナー系なのに、いっつも貧乏くじ引いてエラい目に遭う不憫美少年ご主人様と、「お前は常に冷静だな……」って感じのクール美少年助手のコンビ。美少年が渋滞しています。好きを詰め込んだのでしょうが詰め方が雑です。


 あんま長々と語るもんでもないのでこの辺で終わります。


 どうですか。


 皆さんも色々と明かせぬ過去があるかと思いますが、私の黒歴史もなかなかのものでしょう。


 こんな人にミステリ書かせたが最後、読みたかったもんとは違うもんが出てくること請け合い。妖しい美青年教師が複雑骨折とか絶対イヤだ……!


病名:「ミステリ書こうとしたらひねり過ぎる病」

(他の病も併発している匂いがします)


 いつか克服したいです。


 じゃあ何事もなかったように元の話題に戻ります。


 あ、ふと思ったんですけど、夏に読みたいミステリと、秋に読みたいミステリってちょっと違いますね(読む側に回った途端、いきなり繊細なことを言い出す私)。


 これからの季節に読みたいとなると、そうねー。


 因習にまみれた地方の旧家で、次々と起こる殺人事件とかいいかもです(,,>᎑<,,)


 時代は勿論大正で。キレイな振袖が血に染まってほしいですもんね。


 横溝正史は何も悪くないですが、訳分からん遺言残して死んだお爺さんのせいで遺族が揉める話はちょっと飽きた。ここは趣向を変えていきましょう。


 謎の因習のせいで、旧家の美少女たちが次々と犠牲になっていきます(何人いるんだよ美少女)。しかも、美少女たちはみんな、次に犠牲になるのは自分だと何となく察してる。そういう哀しい設定です。でも外からやってきた少年が、次の犠牲者となるはずだった美少女を間一髪で救って、同時に因習も断ち切って王道ハピエン! その後の二人の初々しい交流はアフターストーリーでどうぞ!


 いいじゃん……!


 これいい……!


 てゆうか今、このエア読書で何かちょっと満たされてしまって、ほわってなってる自分がいる。どういうこと。人間の脳ってすごい!!!


 ちょw 皆さんも是非お試しくださいww まじでいいこれ。すっごい好みの話を読んだっていう満足感しかない。


 イイ感じに満たされましたので、今日はこの辺でお暇したいと思います。


 またいつとも知れぬ次回でお会いしましょう♡

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 探偵と助手の関係にブロマンス成分を摂取したい時は、文中でフツメンとあっても脳内でイケメン化しているので、何の問題ありません。 書生やギムナジウムの響きは、実質2.5次元ですから。 何の全…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ