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恋愛ゲームのシナリオはログアウトしました。  作者: 月嶋のん
恋愛ゲームの主人公と暗殺者の日常。

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272/280

恋愛ゲームの主人公、恋と花とイベント。22


まさかのルルクさんと一緒に寝る事態にドキドキしたのは一瞬で、その後はスヤスヤ眠った私。どうにも心臓は強かったらしい。


ぱちっと目を覚ませば、まだ薄暗い朝。


静かに寝息を立てるルルクさんのドアップに心臓が一瞬止まりかけたけど、天国のお父さん、お母さん、なんとかユキは今日も無事に生きております。呼吸を整え、そっと起きようとすると、ルルクさんにガッチリ抱きつかれていた私‥。


恥じらいが天元突破して死ぬて。


よく見ればガッチリした筋肉の腕が私の腰に、逃がさない!とばかりに回されている‥。暗殺者の執念なのか?ともかくそろそろ起きて支度をしなければいけないので、ルルクさんの肩をポンポンと叩くと、すぐ起きるどころかますますくっ付き虫に‥。ちょ、ちょっとーー!!早く起きないとまずいって!



「ルルクさん、起きますよ」

「ん‥」



ぱちっと目を開けると、コバルトブルーと綺麗な緑の瞳。

魔族のハーフゆえの瞳らしいけど、やっぱり綺麗だよなぁ‥。寝ぼけながらゆっくり体を起こすルルクさん。なるほど、どうやらよく眠れたようだ。


「よく寝てましたね〜」

「‥‥‥それはお前だろ」

「そうですねぇ。ルルクさんあったかいから、冬とか便利ですね」

「‥‥‥意味をよく考えて言ってるか?」

「考えてますよ?」


あったかいから便利ね〜って言っただけだが、何かだめなことあった?

ともかく今日は本番!私もルルクさんもお仕事だから頑張らねば!!パッとベッドから降りて、


「さ!支度して一緒に行きましょ!」

「‥はいはい」


ルルクさんは何せ6時集合だからねぇ。

朝ご飯を急いで食べ、ルルクさんをギルドへ行けば、すでに騎士さん達やギルドの職員さん達が「こっちのコースの確認大丈夫か?」「連絡があった地域は確認できたか?」と、ごった返している。


「すごい‥、もう始まってる」


思わず呟く私に、静かにルルクさんが頷くと、



「あ!やっと来たわね!!」



人並みがさっと別れて、その間からノイエさんが真っ白いドレスを着て現れた!


「わ、お花の妖精みたい!!」

「あら、良い反応ね」


私の言葉ににっこりと微笑み、長い白いスカートを摘んでクルッと回って見せてくれた。わ〜〜〜!!すっごく綺麗!!前世でよく見たお姫様のようでうっとりしてしまう。横にいたルルクさんに、「綺麗ですね!!」と、言えば「そうか?」と、言ったけど‥、暗殺者よ目は大丈夫?


ノイエさんはジトッとルルクさんを睨んで、


「本当に憎たらしいわね!ほら、あんたはさっさと着替えるのよ!じゃ、ユキだっけ?これは借りていくわ!」

「は、はい」


いつの間に私の名前を?驚いている間に、ズルズルと引きずられていってしまったルルクさん‥。が、頑張れ。呆然とその光景を見ていると、



「お、嬢ちゃん早いなぁ」



アロンさんがひょっこりやってきて、紋様の準備をしていたのか近くの椅子を勧めてくれた。


「アロンさんも早くに来てたんですね」

「年寄りは朝早いからなぁ。それにあの兄ちゃんもあんた一人をここに置いておくのは心配だろうしな」


にっこり笑ってそう言ってくれた言葉が、一瞬遅れてからやってきた。

‥アロンさん、私やルルクさんを心配して早めに来てくれたのか。じわじわと嬉しさが胸に広がると、寝癖で髪がくしゃくしゃしているミッツさんが騎士さん達と一緒にやって来た。


「師匠、こっちにもういらしたんですか。起こしてくれればいいのに‥」

「アホかい。弟子なら自力で起きろ」

「まったく無茶苦茶だ!あ、そうそう、ユキさん。後ろの騎士達が今日は君の警護に当たる方達だ」


ミッツさんがそう言うと、昨日挨拶をした騎士さん達がニコニコ笑って挨拶をしてくれたので、慌てて私も挨拶をすると、アロンさんがテーブルをトントンと指で叩き、



「嬢ちゃん、紋様の準備を一緒にやっちまおう。で、仕事を始めるまでにちと練習しようか」

「いいんですか!?」

「まぁ、ちょっとだがな」

「ありがとうございます!!」



うわーー!!なんて幸運!

こりゃ急いで準備しなきゃ!急いで紋様液の準備をしていて、ふと昨日の恋の紋様のことを思い出した。



「そういえばアロンさん、恋の紋様ってありませんよねぇ?」

「恋?嬢ちゃんがすんのか?」

「違います。昨日女の子達ががそんな話をしてたんですよ」

「恋ねぇ‥。まぁ、そういうのは当然ないな。人の心ってのは、その人のもんだ。それをどうこうしようってのは呪いになっちまうな」

「そうですよね‥」



ウィリアさん達、ちゃんと調べられたかな‥。

ただの杞憂で終わればいいんだけどな。そんなことを考えていると、騎士さん達がワクワクした顔で私を見ていて、


「あのっ、じゃあ魅力を向上する紋様ってあります?」

「あ、俺、モテたいんですけど!」

「俺は鼻を高くしたくて‥」


え、それもどうなの?!

思わず目を丸くする私の横で、アロンさんが「そういうのは自力でやれい!!」と、一喝してくれた。ですよねぇ。





私は健康的に痩せる紋様を描いて欲しい(切実)


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