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恋愛ゲームのシナリオはログアウトしました。  作者: 月嶋のん
恋愛ゲームの主人公と暗殺者の日常。

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恋愛ゲームの主人公、恋と花とイベント。12


いつの間にか眠ってしまった私を、どうやって移動させていたのか‥。

流石元暗殺者‥と、いうべきなのか?ともかく目を擦って、もう一度窓の外を見れば、どうやら隣の町に移動していたらしい。


うちの町よりもずっと栄えているのか、建物は大きいし、人通りも多くてびっくりする。


「隣町ってこんなに大きいんですね‥」

「ああ、最近海外からの輸入が増えたんで、観光客や商人がよく来るそうだ」

「へえええ」


シヴォンさんの説明に頷くと、ルルクさんが窓の外をじっと見て、


「商人だけ、じゃなさそうだな」


と、言うとシヴォンさんが肩をすくめた。


「そうだな。あんまり歓迎されてない客もちらほらいる。だからかなり規制は厳しくしている。

「歓迎されていない客って‥?」

「スパイだな。他にも色々いそうだが」

「スパイ?!」


思わず声を上げてしまってから、慌てて自分の手で口を塞ぐとシヴォンさんがフォローするように、「ちゃんとこちらでも手を打ってあるから大丈夫」と、教えてくれたけど、それもすごいな‥。感心したようにまた外を見れば、まだ祭りは明日なのにあちこち屋台が出ていたり、お祝いムードが漂っている。


「こんな大勢の前で花馬車‥‥。ルルクさん、大丈夫ですか?」

「運転するだけだ。問題ないだろ」

「心臓つよっ!!」


私なんて注目されたら緊張しちゃうよ‥。

暗殺者は人目についてもつかなくても心臓が強いんだなぁ。



「ああ、ちなみに明日はこの通りをぐるっと回るらしい」

「通り?」



ルルクさんと窓の外を見れば、うちの町とは違って道が広い!

そしてその道の両脇には沢山の店!に人がいるけど‥。


「え、ルルクさん、大丈夫ですか?」

「主役は領主の娘だ。俺は関係ない」

「心臓強過ぎる‥」


本当にあの大勢の人達に見られてて平気なの?驚く私にシヴォンさんがちょっと眉を下げた。


「それよりもトラブルがないようにしないとだから‥、多分そっちが気になると思う」

「確かにお祭りって喧嘩とかスリとかありますもんね」

「ああ。騎士団や自警団も見回りをしたり警備するが、祭に来る人が多いとそれだけで大変だから‥」


そっか。ルルクさんもそっちの方に気を取られるから自分は二の次ってことなのかな。と、その大通りを曲がった先に大きな煉瓦の建物が!なんだあの大きさ、市役所とか?



「あれが今回お世話になるギルドだよ」

「ギルド?!あんなに大きいんですか?」

「この町はギルドと騎士団が一緒になっているんだ」

「それにしたって大きいと思いますけど‥」



ぽかんと大きな口を開けていると、ルルクさんがギルドを見て、


「あんだけ大きいのを見たら、うちの町‥と、いうか村のギルドじゃ貴族達が不安になる訳だな」

「ですねぇ‥」


私とルルクさんの会話を聞いて、シヴォンさんが頷いた。


「そこもあるね。まぁ、白い魔石が発掘されたのもあるけど。貴族の別荘地にしては随分と警備も心許ないないと、昔から言われていたそうだ」

「そうだったんですか‥」

「割とお年を召した方が行く場所だったから、そこまでしなくても‥と、いう声もあったようだけどね」


なるほど‥。そう考えると本当に今更だけどうちの執事長は、ギリギリ安全で目が行かない場所を探してくれたんだな‥。今度お礼の手紙を絶対に書こう!そう心に誓っていると、ギッと音を立てて馬車が止まった。


「ああ、着いたみたいだな。降りようか」

「あ、はい」


シヴォンさんが馬車のドアを開け、私に手を差し出してくれた。

え、ええと、この場合は手をお借りした方がいいのかな?ちょっと後ろのルルクさんの気配が怖いけど、ご厚意に甘えて手を借りて馬車を降りると、やはりでっかい煉瓦の建物に圧倒されてしまう。


横にも縦にも大きい建物だぁ‥。


「港の管理もしているから、国の中でもかなり大きいギルドらしい。さ、行こうか」


シヴォンさんが私の手を握ったままギルドの方へ行こうとすると、後ろからルルクさんが私の体を持ち上げた。



「わぁ!??」

「お前はこっちだ」

「いや、歩きますってば!」

「馬車であんだけ寝こけてたくせに‥。昨日ちゃんと眠ったのか?」

「しっかりバッチリ寝ましたから安心して下さい」



両者、どちらも譲れず思わず睨み合う形なると、


「なんだぁ!相変わらずだなぁ、あんた達!」


と、後ろから声を掛けられ、そっちを一緒に振り返ればダルゴで出会った渋い紋様士のおじさん‥こと、アロンさんが立っていて、あっと声を上げた。



「アロンさん!こっちに来てたんですか?」

「そりゃな。お祭りだってんで、紋様の仕事をしに来たんだ。まさかこんなすぐ会えるとはなぁ。元気にしてたか?」

「はい!お陰様で。ほら、ルルクさん、さっさと下ろす!」



私の言葉にようやく渋々地面に下ろしてくれたけど、大変不満そうな顔のルルクさん。アロンさんは「相変わらずだなぁ」と笑い飛ばしてくれたけど、これが通常ではない!はず‥。





今日も読んで下さりありがとうございます!!

気温差でうっかり爆睡こいてて、慌てて更新した私。これから寝ます!(宣言)

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