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わがまま令嬢とその侍女  作者: たなぼた まち
わがまま令嬢とその侍女
7/120

07

 マリーの部屋へ向かう途中、ターナーとショーンは足を止めた。

「なんで……」

 ショーンの言葉の続きは口から漏れることは無かったが、どうしてアソラがここにいるのか、と言いたかったのがターナーには分かった。

 それもそのはず。

 どうして後ろからではなく目の前にいるのか、それはターナーも疑問に思ったことだからだ。

 それを察したアソラは口を開いた。

「屋敷の構造は私の方が知っている」

 入念に見ていた屋敷の設計図は偽物だったのか、はたまた情報不足だったのかは知る由もない。

「ショーン、作戦は失敗だ。退くぞ」

 ターナーがショーンに小声で指示をすると、ショーンの顔すれすれをナイフが通って行った。

「ひっ」

 ショーンが青ざめる。

 アソラは太ももにつけたホルダーからナイフを取り出す。普段だったら魅惑的なその光景に目を奪われ、鼻の下をのばすところだが、今は違った意味で目を奪われているショーンの膝が震えだす。

「逃がすかどうかは私が決めることではないので、悪いが全員捕える」

「早く行け!」

 ターナーの声でショーンは走り出した。


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