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夢学園  作者: 夢希 悪
3/8

第二話;学校

 ワニ騒動で一日が大変だった。

 あれが月曜日ならば、まだ学校はあるわけで…。

 いつもの道をため息混じりに歩いていた。


「やぁ、裕也」

「ぬわっ!!!!!!!」


 目の前から突然の柚子登場。

 今日の登場はいつもよりマシな方なんだが…。


「なぜ、いきなり現れるんだッ!!!」

「えーーー…だって普通に登場するとつまんないじゃん??」


 どうやら、柚子の頭の中はかの有名な「涼宮ハ●ヒ」レベルの頭らしい。

 いつか、神人とやらを登場させてしまいそうだ。


「裕也はキョ●なわけ??」

「さぁな…って、人の心を何故読める!?」

「まぁ小説だし??」

「前回も言ったよね!?ダメだって散々言ったはずだけど!!??」

「って事は裕也はポニーテール萌ぇなんだね」


 すると柚子は髪の毛を縛り始めた。

 そして、ポニーテールにすると…──


「どぅ????萌える??」

「萌えるかッ!!!」


 と、今日は思いっきりおでこを叩く。

 本当に今日は容赦なかった。

 おでこにガン!!という音がした。


「痛いじゃないかぁ…見てくれよ、頭から血が」


 そう言う柚子の頭から赤いモノが垂れていた。


「うわっ!!トマト臭ぇ!!!!!!!!!」

「トマト100%(笑)」

「だから、(笑)の意味分かんないから!!」


 トマト100%なんかあるものなのか・・・?

 凄いトマト臭が酷い。

 と、塀越しから猫が登場。

 興味深々で柚子に近寄る。

 柚子はそれを見てにっこりと笑う。

 そして、猫に向かって───…


「ア●パーンチ!!!!!!!!」

「猫おぉぉぉぉ!!!!!!」


 必殺アン●ーンチで猫は吹っ飛ばされていった。

 どうやら、柚子は動物を生き物として認識していないようだ。

 タマの時だってそうだった。

 まず、学校につれてくる時点でありえない。

 あのあと、柚子は本当にタマを食おうとしたしね…。


「なに長考してんのさ。馬鹿じゃないの??」

「お前のことだよ!!!!!」


 と、突っ込むと柚子は顔を赤らめていった。


「そ、そんなに私のことが好きだったのね…嬉しいわ!」

「はぁ!?」

「でも、今は登校時刻だから人が沢山いて恥ずかしいわ」

「ふざけんなぁ!!!!!!誰が告白じゃぁ!!!!!!!!」


 すると顔をいつものにへら顔に変えた。

 すぐに変わるこいつが怖え…。


「嫌だなぁ…本気にすんなよ」

「お前がばら撒いてんだからなッ!!!」

「朝から突っ込みまくると、咽がいかれるよ??」

「お前の頭がいかれてるんだろうが」


 ため息まじりの突っ込み。

 朝からこうならば学校なんか行きたくないよ…。


「サボりはダメだぞ、サボりは」

「お前のせいだろうが!!!!つか、人の心を読むなっ!!!!!」


 こいつは神か?えぇ!!神様よぅ…。

 俺の意思は無視してこいつばっかり優先かよ…!


「神は悪くない!!悪いのは私だ!!!!!」

「知ってんならやんなよ!!!そして、人の心を読むなあぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!」


 そして、何とか学校に着いた。

 下駄箱で靴を脱いで、上靴はいて階段を上る。

 幸い、柚子とはクラスが違う。


「あら、裕也君おはよう」

「あっ、先生…」


 保健室の先生だった。

 昨日のはっちゃ気ぶりが酷かったなぁ。


「裕也君、トマト臭いわよ☆」

「その臭いは決して僕ではありません」

「あら、断言しちゃって…先生悲しいわ」


 悲しむ必要が何処にあったんだろう…。


「そうそう、昨日言いたかったこと思い出したの」

「そうだったんですか??何でしょうか」

「実は明日、学校お休みなのよ☆って言いたかったの」

「明日って事は…今日!!!????」

「ごめんなさいね。ど忘れしちゃったみたい☆」


 休みに学校に来るなんて馬鹿みたいじゃないか!?

 あれ、でも柚子は何で学校に来たんだろう…じゃなくて!!!!!!!


「早く言ってくださいよッ!!!!学校に来ちゃったじゃないですかッ」

「あら、期待を裏切らなくて良いじゃない☆」

「そういう問題じゃないです!!!!!!!!!」


 つか、期待って誰のだよ!!

 はぁ、とため息をだして回れ右。

 下駄箱で靴を履き替える。


「何処へ行くの??」

「帰ります」

「せっかく来たんだからお勉強しましょうよ〜!!」

「なんのですか!!」

「えーー・・・保健体育の☆」

「いりません!帰ります!一人じゃ哀しいし」

「一人じゃないわよ」


 そういう先生の後ろからヒョコッとニヤケ顔の柚子が登場。

 それに呆れた顔を見せる俺。

 ニコニコと笑顔を絶やさない先生。


「大丈夫!!先生が優しく指導して、あ・げ・る…(ポッ)」

「顔を赤らめないでください!!」

「裕也と先生の禁断の恋…(ポッ)」

「柚子も黙れッ!!!!!!!!!!!!!」


 と、何があっても俺は二人には勝てず、仕方なしの最悪授業が始まった。















「大丈夫よ!間違えて学校に来てしまった人も授業を受けるから」


 そういってガラガラと教室の扉をスライドさせる。

 中には俺たちを抜いて約7名いた。

 そして、そのほとんどが顔なじみだあった…。


「では、授業を始めまーす」


 地獄の一時間目スタート








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