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無力の英雄  作者: 覡天狐
第一章 ~二輪のバラ~

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第49話 燃える復讐心

ここまで来ていただきありがとうございます。

 そこにあったのは、五芒星の中に瞳が描かれた痣があった。なんとも気味のわr……

「すいません、あんまり見て楽しいものじゃありませんよね……」

 少し俺が顔を引きつらせてしまったのを見たのか、すぐに腕まくりを離し、隠してしまった。


「そ、そんなことは無いよ……」

 バコンッ

 ローズにまた殴られる。今までで一番痛かった。当然だ、恐らくのこの様子を見るに前々から、気にしていたのだろう。そんな中、あまり親しくもない俺たちに見せてくれたっていうのに……俺の馬鹿野郎。


「本当にすいません、友達には気持ち悪いってよく言われるんですよ......」

 俯きながら困ったような笑顔をしている。申し訳なさそうに。


「そんなことないわ、私も似たようなものがあって、昔はちょっと気味悪がられたこともあったけど、そんなときは言った全員ぶっ飛ばしてやってたわ」

「そうなんですか? すごいですね」

 暗かった表情が消え去り、やっと温かい笑顔を戻ってきた。



 と言うことは女神の聖痕(めがみのしゅくふく)による能力による力で分かったのか。それにしても、医者には持ってこいのいい能力のようだ。だから、まだこのような年齢にもかかわらず、見習いとして働いているのだろう。


「で、それってどうやったら治るんだ? 」

「あ、そうでしたね。それはですね、さっきも言いました通り、もうほとんど残っていませんので大丈夫だと思います」

 ほとんど残っていない……一体なぜ? 恐らく、ローズの昏睡状態もそれによるものだとして、何がきっかけでそれが消えたのだろう。目を覚ました時にいたのは俺だったが特に何かをしたとは……


「ミーコ、どこにいるの? ちょっと来て―」

 どこからか誰かを呼ぶ声が聞こえた。

「あ、はーい。今行きます」

 どうやら、ミーコとはケモミミ少女の事らしい。

「すいません、お姉さん、それと……召使のお兄さん。ではお大事にしてください」

「うんちょっと待って、だれが召使だって? 従者ですよ、って聞いてるーー? 」

 言うや否や走りだしたミーコの背に向かって叫ぶが耳に届いてはいないだろう。


 その後の検査も一応受け、もう昼前になっていた。俺はついていって待っているだけだったのですごく暇だったが、結局特に問題もなく終わったらしい。


「取り合えず、これでひとまずは大丈夫ってことが分かったな」

「そうだけど、ああいうのがあったってことは犯人がいるってことよね」

「ああ、そうなるな」

「懲らしめ甲斐があるってものよ」

 目に炎を宿し、今にも燃え上がりそうな勢いで拳を握る。

 殺しはダメですよお嬢様……


 そう、一抹の不安を抱えながら帰路に就いたのだった。

読んでいただきありがとうございました。


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