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無力の英雄  作者: 覡天狐
第一章 ~二輪のバラ~

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第48話 五芒星の瞳

ここまで来ていただきありがとうございます。

「変な感じってどんなものが見えたの? 」

 ローズはこのケモミミロリに言われたことを訪ねる。

 変なものが見える……幽霊やら、悪霊やらのスピリチュアル的な物じゃないことを願うが。いや別にそう言うのが怖いとかじゃ決してありません。ありません。


「何一人でうんうんうなってるの? で、どうなの? 」

 頭をまたたたかれました。ここ公共の場所ですよ。皆に見られてますよ。


「えっと、私、人にかかっている悪いものとか見えるんです。例えば呪いとか、そういう魔法、魔術的なものが……」

 何か申し訳なさそうに口を開いた。


「それが見えたってことはまさか……」

「――――それが私がああなった原因なのかもしれないわね」

 ローズが俺の言いかけた続きを言う。


「いったいどんなものが見えたんだ? 」

「えっと、もうほとんどなくなっていたんですが……魔法、魔術に近い気もしますし、違うものな気もします。すいません」

 もうほとんどなくなっていた、か。もしかするとだいぶ昔に掛けられたいたのか? いや、それなら、急に悪くなったりするはずはないか。


「魔法的な物じゃないから魔法で解呪できなかったわけね」

 ローズも顎に手を当てて考えているようだ。やはり、以前にも魔法での治療もしていたらしい。


「ちょっとまて、そんなのどうしてわかったんだ? そんな魔法でもあるのか? 」

「私は聞いたことないわ。見ただけで、呪われてるとかが分かるなんて魔法、魔術は」

 俺とローズはゆっくりとその子の事を見つめる。



 その子は少し口をつぐんだり、顔を振ったりしながらも決心がついたようだ。

「これを見てください」

 そう言って、左手の袖を少しめくった。――――――そこには五芒星の中に目が描かれた痣があった。

読んでいただきありがとうございました。


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