第45話 朝の支度
ここまで来ていただきありがとうございます。
朝、もうすっかり元気になったローズの姿があった。やはり三木さんのあの料理は効果があったらしい。俺も味見しただけだが少しいつもより元気になった気がする。
「ローズ様もうよろしいのですか? 」
「元気いっぱいよ。だからみんなと同じ食事で大丈夫だから」
顔は笑顔ですがうっすら汗が搔いているのはバレバレですよ。そんなに食べたくないのか。いや、俺も二度と食べたくない味だったと思うけども。
「お、おいしい……」
朝食を食べているローズが涙を流している。まあ、あれと比べればどんな料理もおいしく感じるのだが、ここの料理は元からすごくおいしいので当然と言えば当然か。これがあれと同じ人が作っているとは思えない。
「お嬢様にここまで喜んでいただけるとは……」
こっちもなんか泣き出しちゃっている。
ちなみにほかのメイドさんたちは今日までの仕事が少したまっているらしく、朝も誰一人顔を出せないらしい。と言うことで今日出かけるのは必然的に俺、ミキさん、ローズの三人と言うわけだ。最近出かけることが多くて少し疲れてきたが、そんなことは言ってられない。
「あんた、口が止まってるわよ。早く食べなさい。冷めちゃうでしょ」
「分かってる、分かってる」
さっさと食べ終えたローズが母みたいなことを言ってくる。
「そう言えば、今日が護衛としての初めての活動になるのかしら」
……そういうことになりそうだ。一度ローズと出かけたことはあったがそれは俺の適性を見るためでそれはもともと俺が行く必要があり、護衛とは言えなかった。
「でも、特に何かやることないだろ」
「そうね、わざわざ私の命なんか狙っても特にいいことないし」
「いや、あるだろ。例えば攫ってお金とか要求するんじゃないか」
「それこそまさかよ、一番王女の中で護衛が少ないけど、唯一戦える王女よ」
掌に炎を出して遊んでいる。うん、だれもこんな人攫いませんよね……。
「何よ、変なもの見るような眼をして……燃やすわよ」
「すいません」
そして、朝食の時間も終わり外に出る用意を始める。用意といっても俺はほとんどすることはなくローズの支度がほとんどなのだが。
病院に行くのはこっちの世界でも嫌な人は嫌らしい。カナに昨日聞いてみたがすごくおびえた顔をしていた。治療とかはすべて魔法や魔術でするわけでもなく一部切ったり縫ったりもするらしい。それは何やら聞いた感じこの世界の治癒魔法が俺の想像している魔法とは違うかららしいが一体どんなものなのだろう。
「早く―レン―」
お嬢様がお呼びだ。早く支度が終わったらしい。怒鳴られる前にさっさと向かおう。廊下を少し駆け足で歩き、玄関に向かう。
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