表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無力の英雄  作者: 覡天狐
第一章 ~二輪のバラ~

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

39/354

第38話 エルフは存在していた

ここまで来ていただきありがとうございます。

「まず、この国から見て東にある、大きな森一帯を治める、人口のほとんどがエルフと言う人間と比べ長命で美しい姿をしている種族が占めるフレグリア共和国」

「エルフ……」

 よく定番物の話などに登場するがまさかこの世界に本当に存在しているとは。ぜひ一度会ってみたい。しかし、この国に初めて来たときはそのような人は見られなかったところを見るとあまり他国には出ない人種なのかもしれない。

「彼らは自然第一主義者で自然を守り愛する独自の宗教観があり、少しこの国と似ていますね。特徴と言いますと街並みはほとんど自然の地形を生かした建物がほとんどで、王城は大きな木をくりぬいて使っているようです。ちなみに食事はあまり調理などをしないそのままで取ることが多いそうですよ」

 自然を愛するとはいいことだと思う。そして、自然の地形を活かす家ってのはどんなものなのだろうか? ログハウスのようなものというよりは、木そのものが家だったりするのだろう。


 ……でも、王城?

「ミキさん、共和国なのに王様がいるんですか? 」

「良く気づきましたね。この国には王様がいるんです。共和国と言うこともあり多種多様な生き方を持つエルフの村が自然第一主義という考えのもと集まった国なのですが、ある時問題が起こったのです。『誰がこの国を導いていくのか』と。私たちの国で言いますと王様や貴族たちが考えていくのですが、エルフの人たちは違ったようなのです。もともとはそれぞれ村の長が村を治めていましたが、それぞれ村長を決める基準が違ったのです。それで、だれをこの国の長にするのかどう決めるのか、もめにもめ内乱寸前にまで荒れたようですが、ある時、一人の女の子が生まれました。その娘はほかのエルフと違い生まれた時から額に痣があり、人の心を見抜く力があったそうです。エルフの人々は言いました。『この娘こそ私たちエルフの真の王だ』そしてその娘が王となり治めていたようです」

 ミキさんは少し目を伏せながら少し悲しそうに話す。


 女の子が突然王様にされるなんて何か神話のような話だと思った。その娘は本当に王様になりたかったのだろうか。


「治めていたって、今は違うんですか? 」

「王位は下りられ今は三代目だとか。その方はまだご存命ですよ。その二代目、元国王の三代目も額に痣がありそれぞれ特別な力を持っているそうですね」

 何時の話かは分からないが恐らくすごく長生きをしているのだろう。人生に退屈などしないのか?


「さすがにエルフ。長命なんですね」

「さすがに普通はそんなに生きられませんよ」

「え、? 」

「額に痣を持つエルフは、ハイエルフと呼ばれ普通のエルフの方よりより長く生きられるようです」

 痣をもって生まれ周りの人たちより長生きをする。人が聞けばいいように思えるが、友達や仲間が先になくなるのはなかなか辛そうだ。

「えっと、どのくらいなんですか? 」

「今、初代の方が生きていられているので、最低でも500歳以上となりますね。普通のエルフで200歳ほどと聞きますね」

 痣をもって生まれ周りの人たちより長生きをする。人が聞けばいいように思えるが、友達や仲間が先になくなるのはなかなか辛そうだ。


「でも、人間からすれば結構長いんですね。でもその痣って女神の聖痕(めがみのしゅくふく)なんですか」

「おそらくは」

 そうなると、痣のせいで寿命が延びているのかもしれないな。そして、それが基準と言うことはもしかすると二代目と三代目の王様も実は突然痣をもって生まれてきた子供が選ばれたのかもしれない。


「そう言えばその初代の方は実はあのローズ様の好きな英雄の話に出てくる仲間の一人だったといううわさがありますね。本当かどうかは分かりませんが」


 そう最後に言った言葉からは何か少しうれしそうな感じがした。

読んでいただきありがとうございました。


もしよろしければ感想、評価、ブックマークもよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ