第37話 中央教会へ
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朝になる。今日の朝食は静かな物だった。それは一番よくしゃべるローズがいないことが理由なのは明白だ。ほとんど無言のまま食事を終える。
ローズは夜の間目覚めることはなかったそうだ。先生は一度帰られるそうで朝は食事をここでしてから早々に屋敷を出て行った。
俺は外に出かける用意をする。ミキさんは徹夜したようだが一緒に行くらしい、その間はカレンさんたちが見ていてくれるらしい。
向かす先は、カエル卿がいるだろう王国のカネー中央協会だ。位置的には王城の少し東側にある、少し屋根の低い建物らしい。初めてこの世界に来た時に一度見たことがあったが魔道専門施設コモン・バーベンとは違った凄みがそこにはあった。後ちらっと見えた庭にはこの屋敷と比べれれるほどの花が咲き乱れていて、すごく良い花の香りが特徴的だった。
「では、馬車を回してきます」
「分かりました」
いつになく疲れているだろうミキさんはそんな姿を微塵も見せず、テキパキといつも通りすべてをこなしていく。
馬車に乗り込み、発進する。今回は急遽用意したためか前回乗った馬車と違い少し、いやかなり質素なものだ。物を運ぶ用だろうか?だが今はそんなことを言ってはいられない。
前はあれほど気になった馬車の揺れも全くと言っていいほど気にならなかった。
「これから向かうのはこの国の三大重要施設の一つ。この国の全ての教会を統括するカネー中央協会です。カネ―とはカーネーションと言う赤い花からとられたものらしいですね。そこに行くまでに質問はありますか? 」
ミキさんは馬の手綱を持ち前を見ながらそう言った。
「えっと、この国の宗教ってどんな感じなんですか? あまりそういうのに疎くて」
「そうですね。宗教関係は私もあまり詳しくはないのですが……まずこの国には命の花を信仰する聖華教があります。それは特に厳しい決まりなどはありませんが花を慈しみ、愛でることを制約としています。この国の実に97パーセントがこちらを信仰しています」
「へーいい宗教ですね。でもそんなに多いんですね」
これまで宗教なんて全く考えていなかったけどここまで信仰されているんだからきっといいものなのだろう。
「そうですね。花を見れば疲れた心は安らぎ、すさんだ心は落ち着く、邪悪が浄化されるという熱狂的な人もいますね。ですが、この国以外にはあまり浸透していませんね」
「ほかの国にはどんなものがあるんですか? 」
そもそも他のことなどほとんど知らないが、もしその国の人と話す時にその国の信仰している宗教を知っていると知らないとでは全く違ってくるだろう。
「時間もありますし、いくつか国の紹介と一緒に説明しましょう」
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