おまけ 感想と反省会
ゲームは終わり。
プレイヤー達はゲストルームへと帰還した。
「ふう。お疲れ様」
そういう樹。
「お疲れ様~♪ やったね! 樹!」
そういう結愛。
「くう、まさか負けるとは……」
残念がる亜紀。
「チャンスはあったがな。まあ、あそこで決戦というのも危険ではあったな」
そういう蓮。
「見事でしたよ皆さん。樹さんと結愛さんは、近畿大会にも出てくださいね」
そういうルールー。二人にカードを渡した。
「これは?」
聞く樹。
「いわゆる出場権ですね。近畿大会は来月行われます。場所は大阪のこのビルですね」
そういうルールー。
「お金とかは要るんですか?」
聞く結愛。
「まさか。まあ、昼食とかはとってくださいね」
そういうルールー。
「近畿大会か。それもまあ、楽しみではありますね」
そういう樹。
「羨ましいなあ。全国大会で優勝したりすると、賞金も出るんだよね」
そういう亜紀。
「え? そうなの?」
聞く結愛。
「まあな。100万ぐらいは出たと思うが」
そう言う蓮。
「ま、マジで!? 凄いじゃん!」
叫ぶ結愛。
「ていうか、世界大会で優勝したらもっと出ますよ」
そう言うルールー。
「うはあ! 凄いじゃん!」
そう言う結愛。
「結愛、お金に惑わされるのは良くないぞ。純粋に強さを求める剣で無ければ勝てない」
そういう樹。
「む、まあそうかもね」
そういう結愛。
「それにしても、何で負けたのかなあ? やっぱり最後、もっと慎重に行くべきだった?」
そう聞く亜紀。
「そうかもしれんが、結果論だよな。むしろより不利な状況に陥った可能性もあるし、あれで良かったんじゃないかな。ベストを尽くしただろう」
そう言う蓮。
「まあ、そうかもね。あ、ちなみに忠告しとくけどさ。例えば、『熊本県』を取るような戦略はよくある戦略だからね」
そういう亜紀。
「え、そうなの?」
聞く結愛。
「まあ、こういうゲームは端っこのほうが強いですしね。今回は本州で完結しましたが、普通はこうはなりません。熊本は定番ですね。茨城もありですが。真ん中らへんで勝つのは非常に厳しいんですよね」
そういうルールー。
「結局、戦術とかも使いませんでしたし、外交とかもありますし、結構奥の深いゲームみたいですね」
そういう樹。
「そうなんですよね。スマホでも遊べるので、練習しといてくださいな。あ、もちろん課金もよろしくお願いしますよ!」
宣伝するルールー。
「ちゃっかりしてるなあ……」
そう言う結愛。
「ふわあ…… もう疲れたし私は落ちるよ。お兄ちゃんは?」
そう言う亜紀。
「俺も落ちるよ。お前たちはどうするんだ?」
結愛と樹に聞く蓮。
「俺たちもここに居る必要全くねえよな。帰るか」
そう言う樹。
「だね。あ、もちろん彼氏になってくれるよね?」
聞く結愛。
「もちろんさ」
そういう樹。
そんな感じで、ログアウトした4人。
ちなみに他の人達は途中で飽きて落ちました。
「ふふ、あの二人、楽しみだね。まるで、かつての私と鈴音ちゃんみたい」
ルールーは、そう言った。