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9話 三途の川を超えしもの

「さて、大体の事はわかったけどさ。結局、1ターン目は何するわけ?」

 聞く結愛。

 

「いや、それを考えるゲームなんですけどね……」

 そういうルールー。

 

「話を総合すると、やはり『移動』ですかね。『徴兵』だと一人しか徴兵できないみたいですし」

 樹はそう言った。


「まあ、そうですよね。良く解ってるじゃないですか」

 そう言うルールー。

 

「ふうん? 1ターン目から攻めるんだね。で、どこ行くの?」

 聞く結愛。

 

「ちなみにどこに攻めることができるので?」

 聞く樹。

 

「まあそうですね。東の『栃木県』、南の『埼玉県』、北の『新潟県』、西の『長野県』のいずれかですね。ちなみに、道が繋がってないので福島県と千葉県には行けません」

 そう言うルールー。

「ふうん、どれも面白そうではあるね。どこにするの?」

 聞く結愛。

「うーん、このゲームの質がイマイチ掴めないんですよね…… どうすればいいんでしょう?」

 聞く樹。

 

「まあぶっちゃけ、『長野県』しかありえないですけどね」

 そういうルールー。


「ん? そりゃどうして? そもそも長野県に行くと、愛知県と領土を接してしまうでしょ?」

 そう言う結愛。

 

「だからこそですよ。先に愛知県に長野県を取られてしまうと一気に不利になってしまいます。逆に長野県を取れれば愛知県に攻撃できるようになって滅茶苦茶有利です。このゲームでは、先に中間の領土を取った方が絶対に有利なんですよ」

 そう言うルールー。

 

「へえ、先手必勝というわけですね。まあそりゃそうですか」

 そう言う樹。

「何事も先手必勝が大事だしね。ちなみに長野県ってどんな武将が居るわけ?」

 聞く結愛。

 

「そりゃ真田家ですよ。『真田昌幸』と『真田幸村』の親子ですね。どっちも恐るべき名将ですよ」

 そう言うルールー。

「真田家か。私からすると因縁の相手だな」

 そういう信綱。

「え? そうなんですか?」

 聞く結愛。

 

「知らないのか? 私も真田家も、かつては長野家や上杉家に仕えていた。にもかかわらず、真田家は我らを裏切り、武田家についた」

 そう言う信綱。

「そういやそうですよね。何故裏切ったので?」

 聞く樹。

「そりゃ生き残るためだろうけどな。奴らは三途の川を超えたのだ。外道の鬼へと堕ちた。故に家紋は『六文銭』、三途の川の渡し賃」

 そう言う信綱。

「その家紋も有名ですよね。そういう意味があったんですか」

 そういう結愛。

「気合入ってるよね。私も好きだよ、真田家」

 そういうルールー。

「結構人気はありますよね。領民にも愛されてるみたいですし」

 そういう樹。

 

「そういやさ。愛知県も長野に来た場合はどうなるの?」

 聞く結愛。

「ああ、その場合は『遭遇戦』になりますね。勝った方が長野県を取れますよ」

 そう言うルールー。

 

「ま、何にせよ攻めるとこですよね。どうすれば?」

 聞く樹。

「《移動:長野県》と宣言すれば良いよ。他にも方法はあるけどね」

 そういうルールー。

「ま、そんじゃ行きますか。《移動:長野県》」

 樹は宣言。長野県に攻め込んだ。

 

 ※行動解決フェイズに移ります※

 0.愛知県チーム → 《移動:長野県》

 1.群馬県チーム → 《移動:長野県》

 2.岡山県チーム → 《移動:広島県》

 3.京都府チーム → 《移動:奈良県》

 

 ※戦闘フェイズに移行します※

 


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