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8話 基本ルール

「ところで、このゲームどういう流れで進んでいくんですか?」

 聞く樹。

「まあ、そうですよね。《ヘルプ》」

 ルールーは言った。

 

 ※ヘルプが宣言されました※

 ※これはヘルプのヘルプです。《ヘルプ 聞きたい事》と言ってください。※

 ※まずは《ヘルプ 毎ターンの流れ》《ヘルプ 行動フェイズ》あたりを確認しよう※

 

「なるほど。ヘルプがあるんだね。そりゃそうか」

 そういう結愛。

「私が説明してもいいんですが、つい説明しすぎるかもしれませんしね。めんどいですし。この二つのヘルプは確認しといた方が良いと思いますね」

 そういうルールー。

「そうですか。ではお言葉に甘えて。《ヘルプ 毎ターンの流れ》」

 宣言する樹。

 

毎ターンの流れ

 0.行動フェイズ

 1.行動解決フェイズ

 2.戦闘フェイズ

 3.戦闘解決フェイズ

 

「へえ、こんな感じですか。シンプルですね」

 そういう樹。

「まあね。ちなみに今は行動フェイズね。ここで何かすると次の行動解決フェイズでその結果が出る、というわけね」

 そういうルールー。

 

「んじゃ、《ヘルプ 行動フェイズ》」

 宣言する結愛。

 

 

 

行動フェイズ


 0.移動

  指定した地域から隣接した地域に侵攻する。

 

 1.徴兵

  現在支配している領土の数兵力を増やす。

 

 2.技術開発

  技術を一つ開発する。

 

 3.外交

  同盟、手切れ、従属、脅迫、独立、寝返り のいずれかを行う。

 

 4.登用

  現在支配している地域の武将を一人登用する。

 

 5.諜報

  指定した勢力の兵力や武将を調べる。

 

 


「むう、色々あるんだね。めんどくさいなあ」

 そういう結愛。

「これをめんどくさいと抜かすあなたのほうがめんどくさいですけどね。まあ、序盤はあまり深く考えず、勢力を広げて徴兵することをお勧めしますね」

 そう言うルールー。

「ちなみに技術ってのは?」

 聞く樹。

「まあ、色々な技術がありますよ。技術はいくら勢力を伸ばしても毎ターン一つまでしか手に入らないので、序盤から伸ばしていく戦略もありではありますね。ただそうすると遅れを取る可能性も高いので危険です。興味があるなら、ヘルプで調べても良いでしょうけどね」

 そう言うルールー。

「へえ、興味深いですね。《ヘルプ 技術》」

 宣言する樹。




技術


 (作刀技術)

  太刀 → 野太刀 → 大太刀


 (戦術)

  鼓舞 → 突撃 → 風林火山(山梨)


  罵倒 → 愚弄 → 勝利宣言(神奈川)


  伏兵 → 釣り野伏(鹿児島)

     → ゲリラ戦(滋賀、三重)


 (船)

  丸木舟 → 小早 → 安宅 → 大安宅




「こんな感じですか。山梨とか言うのは?」

 聞く樹。

「いわゆる地域限定の戦術ですね。その地域を取っていないと覚えられません。どれも強力ではありますね。とはいえ、戦術を使いこなすには様々な条件が必要だったり、智謀の高い武将が必要だったりしますので、あまり戦術に頼るのはよろしくないですね」

 そういうルールー。


「あ、そこも疑問なんだけどさ。そもそもこのゲームって、どういう戦闘を行うわけ?」

 聞く結愛。

「ああ、そこも気になるところでしょうね。もっとも、『一騎討ち』と『集団戦』でルールが大きく異なるので、一概には言えないんですが」

 そう言うルールー。

「へえ、一騎討ちなんてあるんだね」

 そう言う結愛。

「いずれにせよ、剣士の方は適当に剣を振り回してればどうとでもなりますけどね。《ルール 戦闘ルール》」

 ルールーは宣言した。

 



戦闘ルール


戦闘が開始されると、まず互いに一騎討ちを宣言することができる。

拒否した場合は士気の低下、兵の逃亡などが起こることもある。


詳しくは、

《ヘルプ 一騎討ち》《ヘルプ 集団戦》

を宣言せよ。




「ふむふむ。基本的には結構シンプルなんだね。じゃあ、《ヘルプ 一騎討ち》」

 宣言する結愛。

 



一騎討ち


 一対一の戦いを行う。もちろん一本勝負。

 互いの体力は3。どちらかが0になるまで戦う。

 

 有効(1ダメージ)

 技あり(2ダメージ)

 一本(3ダメージ)

 

 の3つのダメージがある。とにかく、敵を斬りつけたり突き刺したりして深いダメージを与えると良い。

 もちろん、痛みを感じたり与えたりはしないので安心して欲しい。

 

 なお体力が0になると、少なくとも50%の確率で死ぬ。

 死んだ場合の判定は《ヘルプ 亡霊》を参照せよ。

 

 一騎討ちが終了した場合、通常は集団戦に移行するが、プレイヤーが0になったチームは敗北、消滅する。

 

 

 

「体力は3しかないのか。少ないね。ていうか、これって剣道じゃなくて柔道だと思うんだけど」

 そういう結愛。

「ま、そうですよね。もっとも、基本的に一本は出ませんけどね。心臓を見事に刺すとかしないと無理なんで……」

 そういうルールー。

「死んだ場合どうなるかも気にはなりますね」

 そういう樹。

「ま、そうだよね。《ヘルプ 亡霊》」

 宣言するルールー。

 



亡霊


 討ち死にした場合、亡霊となる。パートナーと話すことはできるが、それ以外の事はできない。飽きたら《ゲーム終了》すると良いだろう。

 

 ちなみに、ゲーム終了した後は観戦する事もできるが、一度でも観戦してしまうともう亡霊に戻ることはできなくなるので注意する事。

 

 

 

「ん? 何で観戦すると亡霊に戻れなくなるわけ?」

 聞く結愛。

「あー、それはですね。観戦するとゲーム全体を見れるんですが、その情報をパートナーにばらす奴が居るんですよ。だからですね」

 そういうルールー。

「あー、そっか。それはズルいね」

 そういう結愛。

「どうしてもズルいことをする人は居ますのでね。申し訳ないですけどね……」

 そういうルールー。

 


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