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2話
大男‥‥ダルから依頼を受け、酒場を背にスケルは歩き出す。
ダルからの依頼はソル王国周辺の魔物の討伐、と在り来りなものだった。
‥‥っていうか、あいつ店長かと思ったらただのアルバイトだった。なんかムカつく。
開いたままの大きな門から外へ出る。
もんの外へ出て、数メートル歩いたところで突然目の前に自分の影が人型へと形を変える。
「あの金髪褐色巨乳、いいな」
上下黒と白のジャージを着た男が現れ、そう言う。
「お?遂にお前も巨乳に目覚めたか?」
俺と同じ、黒目黒髪ではあるが、とても綺麗な顔立ちである。
「否。俺は150cm以上は女として認めん。」
その綺麗な顔を歪ませながら、殺気を隠さずに放つ。
「大体、褐色の女が気に食わん。女の色は白く、キメ細やかでなければ萌えん!」
「そりゃお前がロリコンだからだろう?」
「否ァ!俺は合法ロリ巨乳萌えである!」
はいはい、と適当に返事をしながら歩を進める。
男の名前は【ブラ=トップ】
この世界の頂点に君臨する、魔王である。