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戦国Life
「いや、言ってる事が分かんないんですけど!?」
「ここに、仕えろということだ。」
「無理です。」
信長(仮)はまたもやおとめに刀を突きつけた。
「まだ分からんのか。わしの側に置いてやると言っておるのだ。」
「ひゃい!!!」
(この人頭がイカレてらっしゃる・・・)
おとめに支給された部屋はかなり広く、18畳といったところだろうか。
「なんなの!? アイツ。 腹立つ~」
そう言って、歴史の教科書を開くおとめ。
織田信長
武力による天下統一を目指しました。
「・・・。みじか!!」
そのとき、おとめの目に雅の読んでいた本が目に入った。
(そういえば、雅ちゃん語ってたな・・・)
☆☆☆
「おとめ! 信長って凄いんだよ!」
「ふうん。」
「まず、死に方がドラマチックなの!!」
「うん。」
「その他にも、西洋文化を取り入れてたり・・・・・・」
☆☆☆
「歴史は苦手だからな~ ちゃんと話し聞いていればよかった。」
おとめは本に目を落とした。
(信長の死没・・・。49歳か。 意外と早死になんだ・・・。)
「まあ、戦国Lifeを生きていくのは大変ってことか・・・」
おとめは、静かに本を閉じた。