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ご対面
「将軍様! 例のこやつらを連れて参りました!」
大声で叫ぶちょんまげ男の部下。
「ご苦労だった。」
そう言いながら、ニヤリと笑ってこちらを見つめる。
首元の襟を掴まれて、連行されていたおとめ達だったが、将軍の所につくと
いきなり手を離されて畳の上に尻もちをついてしまった。
「イタタタタタタ・・・。」
鈍い痛みを感じる。
「お主ら、犬を殺そうとしたそうだな?」
冷たい視線を向ける将軍。
今にも殺されそうだ。
「いえ、そんなつもりで______」
否定しかけたおとめだったが、
「その通りである。」
きっぱり信長が答えてしまった。
(バカアアアアアアア!!)