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真実
「実は、私未来から来たの。」
「・・・。」
言葉を失う信長。
驚いている。
(まあ、そりゃそうだよね。)
「それは誠か?」
「うん。」
「おとめは戦国の世にはどうやって来たのだ?」
「えーっと・・・」
「猫を追いかけて、高いとこに登ったらそこから落ちちゃって・・・。」
「そうか。」
「なにか共通点があるのかもしれないなあ。」
「今回は、本能寺の塀から落ちて・・・。」
(!?)
「『落ちる』だ!!」
「何だ?」
「どこか高いところから落ちたら、異世界にタイムスリップしちゃうんだよ。」
「たいむすりっぷ・・・」
(分かんないか・・・)
「つまり、異世界に移動しちゃうってこと。」
「なるほど。」
「ならば、どこか高いところから飛び降りてみてはどうだ?」
「元の世界に戻れるかも知れぬ。」
「なるほど~ ソレ名案!」