28/47
罠
(信長は、これからどんなことをするんだろう・・・)
「おい、奇天烈おとめ。 何を悩んでいる?」
「戦に勝ってきたけど、これからどうするのかなあと思って。」
「そうだな、織田は確実に天下統一に近づいている。」
信長の表情は希望に満ち溢れている。
「次は中国地方を攻めようと思う。」
「そっか。」
「おそらく長い旅になるだろう。」
「分かった。」
「家臣と話し合わねばな。」
===
「これから、中国攻めについて話し合おうと思う。」
「ははっ」
「まず、長い旅になるはずじゃ。宿が必要になってくるのう・・・」
「殿!!」
「何だ?光秀。」
「本能寺はいかかがでしょう?」
「何故そう思うのだ。」
「中国攻めをするにあたって、本能寺は、京にございます。そのためなにかと便利かと。」
「なるほど。良い考えだ。」
「ありがたきお言葉。」
「その意見を採用しよう。 光秀手配をしておけ。」
「ははっ」
===
「こちらの作戦通りだ。」
光秀は嘲笑った。
「敵は本能寺にあり!!」




