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タイムトラブル!  作者: 栗原雪
第1章 SENGOKU period
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恋心

(何だろうこの気持ち・・・)

それは、今まで感じたことのない気持ち。


「おとめ?」


「も、もちろんだよっ!!」

「そうか・・・。」

何となく安心した表情の信長。


「・・・。」

「・・・。」


会話はない。

話さなくても心地の良い時間が流れる。


(何だか、一緒にいると自然と安心するなあ・・・)

自然と口角が上がってしまう。


「何笑っている?」

「え!? そ、そんなことは!!」

「お主の気持ちも分からなくもない。」

「?」

「お主と出会う前は、戦をしても、人が死んでも何とも思わなかった。」


「しかし、お主と出会ってから変わった気がする。」

「そっか・・・。」

「だから感謝している。」

やわらかい視線、微笑がこちらに向けられた。


トクン。


胸が高鳴っている。


トクン。


もう少しこの時間が続けばいいのに。


トクン。


信長は私のことをどう思っているのだろう。



きっと_________


きっと、


私は、信長に恋をしたのだろう。

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