三角関係 (1)
「お市さんは、好きな人はいないの?」
「どうだろうな・・・。」
「好きな人? そんな方居りません。」
「本当に?」
「はい。」
(いないのか~)
(それじゃあ、お市さんのことが好きな人はいるのかなあ)
と、そこに影が。
「あの~」
「うわ!! あんた誰?」
猿っぽい男の人だ。
「花園 おとめです。」
「あ~、おとめちゃんね。あんたは有名だよ。」
「え!? そうなんですか! それはそうと、置いておいて何を見ていたんですか?」
「何も見ちゃいないよ。」
「嘘ですね。 まさか、お市さんを・・・」
「いやいやいやいやいやいやいやいや__________」
顔が赤い。
(当たりだな。)
「お名前教えてもらっていいですか?」
「羽柴秀吉だ。」
(なるほど。 お市さんはこの人のこと知ってるのかな・・・)
(!? あれって・・・)
「恒興はどう思ったのじゃ?」
「それは、懐かしいと思いましたよ。」
(恒興さんとお市さん!!)
かなり、親しい感じ!!
(いや、良い感じすぎる! そういえば、猿っぽい人って有名なのかな?)
☆☆☆
「豊臣秀吉も結構良いよ?」
「そうなの?」
「身分が低いのに、頭を使って出世するの。」
「すごいね。」
☆☆☆
(そうだった。見た感じはそう見えない・・・・)