小学五年生~いじめ編~
毎日、毎日、私は些細な理由で泣いた。テストの点がよくなかった、人にきついことを言われたなどだ。
そして集団行動が苦手だった。人を目の前にすると、皆と違ってうまく話せず、焦ってしまうのだ。そして私は自分ではわからなかったが、極めて早口だった。クラスメイトもそんな私の様子に早々気がついた。
そんな子どもは到底目立つ。悪い意味で。
まずクラスメイト(主に男子)から「ばい菌」呼ばわりされた。皆私が近寄ると、逃げていったし、いきなり体をタッチされたかと思うと他の人にタッチしていた。多分菌をうつそうとしていたのだろう。またはしゃべり方の癖や泣き方を真似されたり・・・。
他人からみれば些細なことかも知れないが、本人にとってはきついものだ。
考えてみてほしいものだ。毎日ばい菌と呼ばれ、好奇の目で見られる生活を・・・
このことは先生の耳にも入った。幸運にも私の小学校の先生はいじめを見て見ぬふりをする先生ではなかった。いじめをしていた人に注意してくれたが、肝心の問題―私がなぜ人と違うことをしてしまうのかは全くわからなかった。
なんやかんやで私が小学五年生になったころだった。