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黒鱗の狩人~龍人少女の狩猟日記~  作者: アルニクツエル
凍てつく北風の元へ

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30/41

30話:討伐報告と本来の目的

 ギルドへ帰ってくると入り口でおやっさんが待っていた。


「よぉ、終わったか?」


「えぇ、ちゃんと五体満足で」


「見りゃわかる」


「多分もう少ししたらグラウマグナクが回収されてくると思う。だから……お願いね」


「あぁ、任せろ。作るときは呼ぶから報告終わったら飯食って寝てな」


「ありがとう」


 おやっさんが宿へ帰っていくのを見送ってからギルドへ入る。

 中に入るとまた視線がこちらへと刺さる。


「グラウマグナクの討伐終了しました」


「お聞きしています。今回の狩猟大変お疲れ様でした」


「報酬金は振り込んでおいてください」


「承知しました。貴方のように腕の良いハンターは一刻も早く仮免じゃなくなる事を願っております」


「ありがとう。じゃあ疲れたから宿に戻ります。何かあれば連絡を」


「分かりました。グラウマグナクは回収後解体してお渡しする事になっていますが……ここには依頼できたのでしたよね。どうされますか?」


「素材は装備にしてもらう予定なので一旦預かっておいてください。装備作成の際に取りに来ます」


「そう言う事なら分かりました。解体には丸1日掛かる予定ですので、明後日には解体は終わっているかと」


 大型モンスターの解体ともなると流石に時間がかかるか……センヒョウコウの解体もおやっさんと二人でやって1日掛かったしな。

 明後日までかかるなら明日は元々の目的である燃石塊の採取に向かうとしよう。


「分かったわ。明日一般人を一人連れて下層へ降りたいのだけど構わないかしら?」


「多少フィールドの混乱が予想されますが、貴方であれば問題無いでしょう。話は通しておきます」


「ありがとう」




 翌日……俺達はフォルマグラ火山の下層へとやってきていた。昨日の戦闘の痕跡が色濃く残っているが、少なくとも一般人がうろちょろしても問題ない程度の状態だ。


「指輪を着けてても熱いな!暑いのには慣れてたが、指輪を着けてもこれだけ熱かったら死んじまうな」


「おやっさんでそれなら常人が対策無しでここに来たら死んでたわね」


 直ぐそばを溶岩が流れており、一般人がこの場に居れば熱気と時々発生するガスで死ぬ事になるだろう。


 おやっさんは八重に乗って移動しており、仮に大型のモンスターが現れてもすぐに退避できるはずだ。


「さてと、ちと調べるとするか」


 そう言って八重から降りたおやっさんは地面に手を当て、意識を集中する。

 十秒ほどしてから手を放し、地図を取り出して印をつけ始めた。


「よし、印をつけて置いた場所が狙い目だな」


 そう言って投げ渡された地図を見ると3か所に〇がついていた。恐らく鉱脈か何かなのだろう。


「流石ね」


「儲けさせてやるぞ?」


「期待してるわ。でも……ここ岩の中よ?」


 記されていた一か所は完全に壁の中だ。他の二ヵ所は通路になっている場所だがここは掘れとでもいう気なのか?


「恐らくだが……空洞があるんじゃないか?詳しくは行ってみんとわからん」


「なるほどそう言う事なら最後に行きましょ」


「あいよ」


 おやっさんは八重に再び乗り、俺は白蓮に掴まって移動を開始する。


 この下層は大まかに2つに分かれており、中心部にしてかなりの広さを誇る火口中心エリアと、マグマが横側に流れる溶岩流の洞窟エリアに分けられる。


 燃石塊は溶岩のすぐそばで産出されるため、おやっさんのマークを中心に火口のすぐそばや溶岩の流れる洞窟エリアを歩いていればそう苦労せず見つけることが出来た。

 ただ依頼遂行のためだけに今日ここに来たわけではない。無論本筋は燃石塊だが折角鉱石採掘で有名な地に来たのだから様々な希少鉱物を採掘しよう。


「それで……本当ににここに空洞なんてあるの?別に疑ってる訳じゃないけれど」


「あぁ、間違いなくある」


 壁に手をながらおやっさんはそう答えた。


 この世界に住む人類には様々な種族があるが、それぞれ他の種族とは違った特殊な力を持つ。

 特殊な力を持つ代わりに各種族には欠点がある。例えばおやっさんの鉱人族は見た物をすぐに理解する観察眼や見ただけで分かるように金属の腕だろう。地質に関しても長けており、鉱脈の場所などが分かったりする。


「白蓮ブレス用意。全力の炎で」


『了解した』


 白蓮へ駄賃代わりにジャーキーを投げ渡し、炎のブレスをお願いする。

 念のためおやっさんや八重を連れて離れておく。


 こちらがある程度離れた所で白蓮が超高熱のブレスを放ち、みるみると壁を融解させていく。

 普段モンスター相手に放っている細く収束した物では無く、人一人を包める程度に拡散した物だ。


「すごい火力だな」


「今のあの子なら一人でも多分中型の弱いのなら倒せちゃうかもね」


「そいつぁすごい」


 そんな話をしている内にどうやら開通した様で白蓮が戻って来た。


「お疲れ様」


『冷却も済ませておいた』


「助かるわ。ありがとう」


 流石に融解した地面が冷えるのを待つわけにはいかなかったしな。


「おい、通訳してくれ」


「あぁ、冷やしておいたからもう進めるって」


「そうか、じゃあ早速行こうぜ」


「えぇ、行きましょう」


 冷え固まったトンネルを進み、先へと進む。急速冷却によって黒曜石のような黒く美しいトンネルとなっている。

 人一人が十分通れるような広さの通路なので八重や白蓮も問題無く通れるだろう。

白蓮のブレス

現時点で属性値300相当のブレスを放つことが出来る。

仮に氷属性なら50で触れた水等を凍らせられる。

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