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もし幼馴染に振られた俺が美少女ダンスグループのマネージャーになったら  作者: uruu


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77 おうちデート

 ついにスミレと恋人になった翌日。朝から家のインターフォンが鳴った。


「誰だろう……」


 画面を見るとスミレだ。俺は慌ててドアを開けた。


「おはよう、大樹」


 スミレはTシャツにフレアスカートというカジュアルな格好でうちに来ていた。


「おはよう、スミレ。どうした?」


「どうしたって……彼氏の家に遊びに来ただけだよ。おうちデート……ダメかな?」


「も、もちろんいいよ。じゃあ、あがって」


「うん」


 スミレが上がると妹の瑠璃が出てきた。


「あ、スミレさん、おはようございます!」


「おはよう、瑠璃ちゃん」


「今日は私と遊んでくれますか?」


「うん、後でね」


「ありがとうございます! もしかしてお昼も?」


「もちろん」


「わーい、スミレさん大好き!」


 そう言って瑠璃はスミレに抱きついた。


「へへへ。お兄ちゃん、うらやましいでしょ」


 抱きついた瑠璃が言う。


「まあ、そうだけどな」


「あら? 反応薄いね。もしかしてスミレさんのことあきらめた?」


「違うわよ、瑠璃ちゃん。私たち、昨日から付き合ってるから」


「そうなんですか……って、え!? スミレさんとお兄ちゃん、ついに付き合いだしたんですか!?」


「そうよ。だから……大樹の部屋に入るときはノック忘れないでね」


「わ、わかりました!」


 瑠璃がなぜか敬礼をした。


「じゃあ、部屋行こうか、大樹」


「お、おう」


 俺の部屋に2人で入った。


 スミレはいつも床に座っていたが今日はベッドに座っている。俺もその横に座った。


「スミレ、それにしても今日は何をするんだ?」


「だから……恋人らしいことしに来たんだけど」


「恋人らしいこと……マジか」


「うん、そうだよ」


 そう言ってスミレが俺に抱きついてきた。


「スミレ……」


「大樹……昨日、映画館でキスしようと思ったでしょ」


「う……思った」


「やっぱり。さすがにみんなに見られるような場所じゃだめだよ」


「そ、そうだよな」


「だからここならいいから」


「う、うん」


「しよっか」


「スミレ……」


 俺はスミレに口づけした。


「やば……」


 スミレが言う。


「どうした?」


「やばいからやばいって言ったの」


「だから何が?」


「興奮が。だって、大樹とキスしてるんだもん」


「確かに。スミレとキスしてるんだもんな」


 ベアキャット創設者にしてリーダーであるスミレ。でも、その前に俺の幼馴染みで長年の思い人だ。そんなスミレとついにキスをしてしまった。


「うん。やばいでしょ」


「確かに。でも……」


「何?」


「まだ足りない」


「確かにね。いろいろあったぶん、今日はたくさんしようよ」


「そうだな」


 俺は再びスミレとキスをした。二回目のキスは長いキスになった。だんだんといろんなところが刺激されていく。そこから長い2人の交わりが始まった。


◇◇◇


「恋人二日目なのにいろいろしちゃったねえ」


 スミレが言う。


「そ、そうだな……」


「疲れた?」


「大丈夫。でも……これ以上はいろいろな意味でやばいから」


「うん。ちょっと休憩しようか」


「そ、そうだな」


「……コーヒー入れてくるね」


 スミレは部屋を出て行った。しかし、すごく刺激的な朝だった。そう思いながらスマホを確認する。すると美桜からだ。


美桜『避妊はちゃんとせんとあかんよ』

美桜『これマジやから』


 まったく……


 さらに椿からも来ていた。


椿『明日からお昼はどうする?』


 確かにそうだ。俺はいつも昼は椿と2人で食べることが多かった。スミレは葵さんと一緒だ。でも、付き合い出したからどうするんだろう。


 やがてスミレが帰ってきた。


「はい、どうぞ」


「ありがとう」


 スミレが入れてくれたコーヒーを飲みながら俺は聞いた。


「スミレ、明日からお昼はどうする?」


「お昼? もちろん大樹と一緒だよ」


「そ、そうか。部室でか?」


「違うよ。部室には他のメンバーも来るし、それだと二人きりになれないもん」


「だったら、葵さんはどうするんだ?」


「葵には部室に行ってもらうから。私と大樹、どこか別の場所で2人で食べよ」


「そ、そうか」


 まあ、それがいいだろうな。


「あ、それから下校も大樹と一緒に帰るから」


「え? 葵さんは?」


「先に帰ってもらう。私は大樹と一緒に机を片付けて、大樹と一緒に鍵を閉めて、大樹と一緒に鍵を返して、大樹と一緒に帰るよ」


「そ、そうか」


 まあ、嬉しいけど。


「あと、朝も私が大樹の家に来るから」


「は?」


「朝ご飯一緒に食べていいって、大樹のお母さんから言われたし」


「い、いつの間に……」


「あとせっかくだから晩ご飯もどうかな? たまにはうちに来たらどうかってお母さんが」


「ありがたいけど、でも瑠璃がいるし……」


「もちろん瑠璃ちゃんも。一緒に食べようよ」


「そ、そうだな」


 つまり、朝、昼、晩、全部スミレと一緒に食べることになるのか。


「えっと……スミレのお母さんにもしかして話したのか?」


「もちろん! 私と大樹がつきあい始めたって言ったらお母さん、泣いて喜んでくれた」


「そ、そうか……」


「あ-、こんなことならもっと早くつきあっておけば良かったなあ。大樹、大好き!」


「うわっ!」


 再びスミレが俺に抱きつき、俺にキスしてくる。そのまま長い交わりが始まった。


◇◇◇


 コンコン。扉がノックされた音で俺たちは慌てて離れた。


「開けていい?」


 瑠璃だ。


「おう、いいぞ」


 扉を開けて瑠璃が言った。


「そろそろお昼にしないかなあって……スミレさん! いろいろ見えちゃってる!」


「あ、ごめん……エヘヘ」


 スミレは慌ててスカートとTシャツを直した。


「もしかして、お兄ちゃんといろいろしちゃってます?」


「じゃれ合ってるだけだよ、ね?」


「そ、そうだな」


「じゃれ合ってですか……いろいろ気を付けてくださいね」


「う、うん。じゃあ、お昼しようか」


「はーい」


 俺とスミレはリビングに行き、スミレはお昼の準備を始めた。


「今日は焼きそばでいいかな。ごめんね、あんまりたいしたものできなくて」


「そんなことないです! ありがとうございます!」


 瑠璃が言う。


 スミレがキッチンで調理を始めだして、リビングに残った瑠璃が俺に言った。


「それにしてもお兄ちゃんがついにスミレさんとねえ。感慨深い」


「しみじみ言うな」


「そりゃあね。でも、これまでにいろいろあったよねえ。そう言えば、お兄ちゃん、美桜ちゃん連れてきたりしてたよね?」


「う……」


「あと友梨香さんは二回も」


「あれは勉強会だからな」


「それから誰かさんの匂いがしたこともあったっけ……」


「……スミレには黙っててくれ」


「まあ今までは付き合う前だからいいけど。浮気はだめだよ?」


「わかってる」


 そんなことを話してたらスミレがこちらに来た。


「何の話してたのかな?」


「スミレさん! もしお兄ちゃんが浮気してたらすぐ連絡しますんで」


「うん! ありがとう、瑠璃ちゃん」


「はい! 私はスミレさんの味方です!」


「頼もしいなあ」


 スミレはキッチンに帰っていった。


 スミレが作った焼きそばはとても美味しかった。でも、日奈久でおじさんが作ってくれた焼きそばを思い出してしまう。あれは美味しかったな。石田さん、いつかお礼に行かなくては……


◇◇◇


 食べ終わると、スミレは言った。


「昼からは自主練しようかと思って」


「そうか」


「ここで踊るから大樹も見てくれる?」


「わかった」


 俺の部屋に行き、音楽を流してスミレが踊り出した。


 うん。いい感じで踊れている。しかし……こんな至近距離でスミレのダンスを見るのは初めてだ。


「はぁ……はぁ……大樹どうだった?」


「すごくよかったけど……」


「けど?」


「このままじゃ俺が持たない」


「何が?」


「ちょっといいか?」


「え? 何?」


 俺はスミレに近づいて抱きしめた。


「だめ、汗臭いよ」


「そんなことないぞ。いい匂いだ」


「うぅ……なんで急に……」


「スミレのダンス見てたら我慢できなくなった」


「はぁ……仕方ないなあ、私の彼氏は……」


 そこからまた始まった。結局、あと1回しかダンスの練習は出来なかった。



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