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もし幼馴染に振られた俺が美少女ダンスグループのマネージャーになったら  作者: uruu


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68 立候補

 翌日の金曜日の朝。俺は昨日と同じようにスミレの家の前で出てくるのを待ち、一緒に登校する。その途中で俺はスミレに聞いてみた。


「スミレ、生徒会長に立候補するのか?」


「はあ? するわけないでしょ」


「そうなのか。やっぱりデマか」


「デマに決まってるわ。でも、そういう噂があるのは知ってるけどね」


「知ってたのか」


「うん。たまに聞かれるし。だから否定してるよ」


「そうか。でも、すごいな、スミレは。生徒会長に立候補してもおかしくないぐらい人気があるからそういう噂が出るんじゃないか?」


「うーん……なんか違う気がする」


「なんかって?」


「ベアキャットが有名だから私って感じじゃないかな」


 そうなんだろうか。スミレのカリスマからそういう噂が出ている気もするけどな。


◇◇◇


 昼休み。俺が部室に行くと、椿と美桜と友梨香さんがいた。


「バカマネ、噂というのは確認できたの?」


 早速、椿が聞いてくる。


「ああ。話すよ。実は昨日、スミレが生徒会長に立候補するという噂を聞いたんだ」


「ああ、それかあ……」


 美桜が言う。


「聞いたことあったのか?」


「うん。あるよ。でも、そんなことないはずってウチは言ってたんだけど」


「うん、その通りだ。スミレも立候補は無いと言っていた」


「やっぱりね」


「……それにしてもなぜそんな噂が流れたのでしょうか?」


 友梨香さんが言う。


「それはスミレに生徒会長になって欲しい人がいるからでしょうね」


 椿が言う。


「それって……」


 美桜が椿を見ると、椿は頷いた。


「なんだ? 心当たりがあるのか?」


「わからないけどね。バカマネ、ベアキャットには熱狂的なファンがいるのは知ってるでしょ?」


「ああ。確かにいるな。いつも最前列で声を出してくれてる」


「そうそう。そのグループの中にスミレの親衛隊を名乗ってるグループがいるのよ」


「スミレの親衛隊!?」


 そんなものがあるのか。


「そうよ。そこのメンバーはスミレを女神様のようにあがめてるからねえ。もしかしたらそこかも」


「なるほどな」


 スミレ自身には生徒会長になる気が無いのに迷惑な話だ。


「でも、そんな噂が広まったらスミレも困るのではないでしょうか。まるで外堀が埋められてるみたいで……」


 友梨香さんが言う。


「確かにね。否定していってもこういうのはなかなか消えないから。周りが盛り上がって選挙に出ないわけにいかなくなるってこともありえるわね」


 椿も言った。


「ウチ困るよ。スミレが生徒会長になって忙しくなってライブが減ったりしたら」


 美桜が言う。確かにそうだ。


「……その親衛隊とやらに会って、そんな噂はやめてもらうように言ってみるか」


 俺は言ってみる。


「バカマネ、危険よ。スミレ親衛隊は過激だから」


「そうなのか?」


「そうよ。特にあんたはスミレと仲良くしてるから恨まれてるわ」


「まあそうだろうけど……」


「スミレの親衛隊は大変やね。ウチの親衛隊は優しいからいいけど」


 美桜が言う。


「美桜の親衛隊もいるのか?」


「あたりまえやん。みんなにいるよ」


 さすがベアキャット。すごいな。


「美桜は親衛隊にサービスしてるから優しいんでしょ」


 椿が言う。


「サービス?」


「うん。時々遊んであげたりしてるんよ。ファンサも大事だから」


「ファンサ?」


「ファンサービス。お返しにいろいろ差し入れももらえるし」


 確かにファンから差し入れが時々来てたか。


「椿も親衛隊いるのか?」


「いるわよ。私は放置してるけど」


「でも、一回写真撮影会してあげてたよね」


「あ、あれは……どうしてもって言うから」


 椿の写真か。俺も欲しいかも。


「友梨香さんにも親衛隊はいるのか?」


「私は少ないですけどいますね。女子中心ですが」


「そうなんだ……」


「でも一番多いのは葵ですね。ほとんど女子です」


「「あー、確かに」」


 そういえば葵のうちわを持った女子がいっぱい観客にいたな。


 いや、今の問題はスミレの親衛隊だ。


「スミレの親衛隊って代表は誰なんだ? 連絡取れるのか?」


「隊長は確か三年生ね。私たちは直接は連絡取れないわよ。ファンとのつながりは禁止」


「一応ね」


 美桜が言う。


「美桜はファンともつながってるけどね」


「うん。だってウチのファンにウチ好みの子がいたらWin-Winやん」


「まったく……」


 椿があきれていた。


 それにしても三年生か。俺がつながりがある三年生は一人しかいない。


「ちょっと行ってくる」


 俺は弁当をかき込んで生徒会室に向かった。


◇◇◇


 生徒会室のドアをノックし、中に入るとそこには生徒会長の戸ヶ崎と副会長の山本芹佳がいた。


「あら、坂崎君。何か用?」


 副会長が聞く。


「副会長に報告とご相談がありまして」


「そう、わかったわ。じゃあ、そこで話しましょうか」


 生徒会室にはパーティションで区切られた空間があった。そこに副会長と向き合って座った。


「まず報告です。スミレは生徒会長選挙は出ないと言っていました」


「そう。ちょっと安心したわ。私たちには私たちの候補がいるからね」


「大丈夫です。それとお聞きしたいことはスミレの親衛隊についてです。隊長は三年生という話だったのですが、誰か分かりますか?」


「うーん……親衛隊の存在は知ってるけど隊長までは……」


 そこまで話したとき、突然生徒会長が現れた。


「スミレ親衛隊の隊長なら知ってるぞ」


「え、会長、ご存じだったんですか?」


「ああ。だって、俺も一応、隊員の一人だからな」


 こいつ親衛隊員かよ。


「……会わせてください」


「わかった。連絡を取ってみる」


 俺はこれからの連絡のため、会長と副会長とも連絡先を交換した。




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